第109回日商簿記検定2級・仕訳類題3(一年基準)

仕訳問題(類題)

重要度:★☆☆ 難度:★★★

 前期末において、向こう3年分の火災保険料(1年分が ¥ 30,000 )を繰延処理し、前払保険料勘定に ¥ 30,000 、長期前払保険料勘定に ¥ 60,000 を計上していた。当期の決算に当たり、適切な費用の期間帰属のための処理を行う。なお、当期首において再振替仕訳は行っていない。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 支払保険料 前払保険料
長期前払保険料 建物 建物減価償却累計額 損益
繰越利益剰余金 未決算 火災損失 保険差益

解答仕訳

再振替仕訳と費用の繰延べの仕訳をまとめた解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
支払保険料

前払保険料
長期前払保険料
90,000

30,000
30,000
前払保険料
長期前払保険料
支払保険料
30,000
60,000
60,000

または

前期に計上した前払保険料→支払保険料、長期前払保険料→前払保険料に振り替える解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
支払保険料
前払保険料
30,000
30,000
前払保険料
長期前払保険料
30,000
30,000

解説

 一年基準に関する問題です。本問はまず前期末の仕訳を考えたうえで当期末の仕訳を考えましょう。

前期末の処理

 費用(支払保険料)の繰延べの仕訳を切ります。具体的には、決算日の翌日から起算して1年以内に期限の到来するものは前払保険料勘定に振り替え、1年を超えるものについては長期前払保険料勘定に振り替えます。

 本問は、問題文に「前期末において、向こう3年分の火災保険料(1年分が ¥ 30,000 )を繰延処理し、前払保険料勘定に ¥ 30,000 、長期前払保険料勘定に ¥ 60,000 を計上していた」と分かりやすく書いてあるので、この仕訳は特に問題ないと思います。

【参考】前期末の繰延処理の仕訳
(借)前払保険料 30,000
(借)長期前払保険料 60,000
 (貸)支払保険料 90,000

当期末の処理

 問題文に「当期首において再振替仕訳は行っていない」とあるので、まずは再振替仕訳を切りますが、前期末に切った仕訳の逆仕訳をするだけなのでこちらも特に問題ないと思います。

再振替仕訳…未処理①
(借)支払保険料 90,000
 (貸)前払保険料 30,000
 (貸)長期前払保険料 60,000

 また、当期末も前期末と同様に費用(支払保険料)の繰延べの仕訳を切ります。前期末に3年分の保険料を繰延処理しているので、当期末は残り2年分について繰延処理を行います。

 具体的には、1年以内に期限が到来する1年分(30,000円)を前払保険料勘定に振り替え、1年を超えるもう1年分(30,000円)を長期前払保険料勘定に振り替えます。

決算整理仕訳…未処理②
(借)前払保険料 30,000
(借)長期前払保険料 30,000
 (貸)支払保険料 60,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。なお、上記の考え方とは別に、前期に計上した前払保険料勘定を支払保険料勘定に、長期前払保険料勘定(1年分)を前払保険料勘定に振り替える仕訳でも正解です。

 一年基準に関する問題は第139回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。



簿記オフ会のおしらせ
簿記オフ会

 2018年10月27日(土)の18時から、東京・渋谷で簿記検定ナビ主催の簿記オフ会を開催いたします。現在参加者募集中です!

 みんなで楽しくご飯を食べながら、気分転換&情報交換しませんか?人見知りする方も管理人がなるべくフォローしますので、ぜひぜひご参加ください!

簿記教材の割引キャンペーン情報
CyberBookStore

 資格の学校TACの直販サイトでは、TAC出版の簿記教材を割引価格(定価の10%~20%オフ)&冊数に関係なく送料無料で購入することができます。

簿記検定ナビの人気コンテンツ

ページの先頭へ