問題
試用販売のため得意先に試送していたZ商品20個(原価@1,000円、売価@2,000円)のうち、12個について買取の意思表示があり、残りについては返品されてきた。なお、当社は、試用販売の記帳について、試用品勘定を用いて手許商品と区分して処理する方法によっており、売上計上のつど試用品原価を仕入勘定に振り替える処理を行っている。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 売掛金 | 買掛金 |
| 仕入 | 売上 | 受取手形 | 支払手形 |
| 試用品 | 繰越商品 | 支払保険料 | 前払保険料 |
| 長期前払保険料 | 建物 | 建設仮勘定 | 建物減価償却累計額 |
| 未収金 | 未払金 | 仕入割引 | 売上割引 |
| 手形売却損 | 損益 | 繰越利益剰余金 | 別途積立金 |
| 未決算 | 火災損失 | 保険差益 | |
解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 仕入 |
24,000 20,000 |
売上 試用品 |
24,000 20,000 |
特殊商品売買(試用販売)に関する問題です。試用販売は、得意先から買取の意思表示があったときに売上を計上します。得意先に商品を試送したときではありませんので注意してください。
また、本問では、問題文のなお書きに「試用販売の記帳について、試用品勘定を用いて手許商品と区分して処理する方法によっており・・・」とありますから、商品を得意先に試送したときに仕入勘定から試用品勘定への振り替えを行っていることになります。
| 【参考】試送時に切った仕訳 | |||
|---|---|---|---|
| (借)試用品 | 20,000 | (貸)仕入 | 20,000 |
上記の仕訳を踏まえたうえで、買取の意思表示があった12個のほうから考えていきましょう。問題文に「売上計上のつど試用品原価を仕入勘定に振り替える処理を行っている」とありますので、売価24,000円(=12個×@2,000円)の売上を計上するとともに、その売上原価12,000円(=12個×@1,000円)を試用品勘定から仕入勘定に振り替えることになります。なお、本問は問題文の勘定科目に「試用品売上」勘定がありませんので、売上勘定を使って処理することになります。
| 買取の意思表示があった12個に関する仕訳・・・① | |||
|---|---|---|---|
| (借)売掛金 (借)仕入 |
24,000 12,000 |
(貸)売上 (貸)試用品 |
24,000 12,000 |
次に、返品されてきた8個についてですが、こちらのほうは得意先に試送した商品がそのまま返ってくるだけですから、試送時の逆仕訳を切ってやるだけです。
| 返品されてきた8個に関する仕訳・・・② | |||
|---|---|---|---|
| (借)仕入 | 8,000 | (貸)試用品 | 8,000 |
よって解答すべき仕訳は①+②となります。特殊商品売買(試用販売)に関する問題は、第106回の問1や第120回の問1でも出題されていますので併せて確認しておいてください。毎回パターンが同じですので、過去問対策が特に有効な論点です。

