第109回日商簿記検定2級・仕訳類題1(試用販売)

仕訳問題(類題)

 試用販売のため得意先に試送していたZ商品20個(原価 @¥ 1,000 、売価 @¥ 2,000 )のうち、12個について買取の意思表示があり、残りについては返品されてきた。なお、当社は、試用販売の記帳について、試用品勘定を用いて手許商品と区分して処理する方法によっており、売上計上のつど試用品原価を仕入勘定に振り替える処理を行っている。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 買掛金
仕入 売上 受取手形 支払手形
試用品 繰越商品 未収入金 未払金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金
仕入
24,000
20,000
売上
試用品
24,000
20,000

解説

 特殊商品売買(試用販売)に関する問題です。本問はまず、問題文に「試用品勘定を用いて手許商品と区分して処理する方法によっており」とあるので、得意先に商品を試送したときに、原価の20,000円(=20個×@1,000円)を仕入勘定から試用品勘定に振り替えていることが分かります。

 なお、試用販売は、得意先から買い取りの意思表示があったときに売上を計上します。得意先に商品を試送したときではないので注意してください。

【参考】試送時に切った仕訳
(借)試用品 20,000
 (貸)仕入 20,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、買い取りの意思表示があった12個の仕訳を考えていきましょう。問題文に「売上計上のつど試用品原価を仕入勘定に振り替える処理を行っている」とあるので、24,000円(=12個×@2,000円)の売上を計上するとともに、売上原価の12,000円(=12個×@1,000円)を試用品勘定から仕入勘定に振り替えます。

 なお、本問は問題文で列挙されている勘定科目に「試用品売上」勘定がないので、「売上勘定」を使って処理します。間違えてしまった方は、勘定科目のチェックを忘れないように気をつけてください。

【解答①】買い取りの意思表示があった12個に関する仕訳
(借)売掛金 24,000
 (貸)売上 24,000
(借)仕入 12,000
 (貸)試用品 12,000

 次に、返品されてきた8個についてですが、こちらは得意先に試送した商品がそのまま返ってくるだけなので、試送時の逆仕訳を切るだけです。

【解答②】返品されてきた8個に関する仕訳
(借)仕入 8,000
 (貸)試用品 8,000

 最後に①と②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。特殊商品売買(試用販売)に関する問題は、第106回の問1第120回の問1第130回の問5第137回の問2でも出題されています。



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