第108回日商簿記検定2級・仕訳類題4(株式申込証拠金)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★☆☆

 島津株式会社は、新株400株(1株の払込金額 ¥ 25,000 )を発行し、払込期日までに申込証拠金の全額が払い込まれ、別段預金に預け入れていたが、本日(払込期日)、申込証拠金を資本金勘定へ振り替えるとともに、別段預金を当座預金に預け替えた。なお、資本金には会社法規定の最低額を組み入れる。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 別段預金 未収入金
未決算 未払金 資本金 株式申込証拠金
株式払込剰余金 利益準備金 別途積立金 繰越利益剰余金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
株式申込証拠金

当座預金
10,000,000

10,000,000
※1

※1
資本金
株式払込剰余金
別段預金
5,000,000
5,000,000
10,000,000
※2
※2

※1 @25,000円×400株=10,000,000円

※2 10,000,000円÷2=5,000,000円

解説

 株式申込証拠金に関する問題です。

 株式引受人から受け取った払込金は、株式申込証拠金として別段預金に預け入れます。あえて別段預金を使うのは、一時的に預かっている状態の「払込金」と、自由に使える「各種預金」とを区別するためです。

参考・申込証拠金の受取時の仕訳
(借)別段預金 10,000,000
 (貸)株式申込証拠金 10,000,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、本問で問われている払込期日の仕訳を考えましょう。

 まず、問題文の「申込証拠金を資本金勘定へ振り替える」「資本金には会社法規定の最低額を組み入れる」という指示に従って、株式申込証拠金を資本金と株式払込剰余金(資本準備金)に2分の1ずつ振り替えます。

  • 会社法規定の原則額を資本金に組み入れる場合:全額を資本金に振り替える(会社法第445条1項)
  • 会社法規定の最低額を資本金に組み入れる場合:資本金と資本準備金に2分の1ずつ振り替える(会社法第445条2項)
①株式申込証拠金を資本金・株式払込剰余金に振り替える仕訳
(借)株式申込証拠金 10,000,000
 (貸)資本金 5,000,000
 (貸)株式払込剰余金 5,000,000

 次に、問題文の「別段預金を当座預金に預け替えた」という指示に従って、別段預金を当座預金に振り替えます。

②別段預金を当座預金に振り替える仕訳
(借)当座預金 10,000,000
 (貸)別段預金 10,000,000

 以上、①②をまとめると解答仕訳になります。

 株式申込証拠金に関する問題は、第101回の問4第112回の問1第128回の問2第136回の問5第149回の問4でも出題されています。あわせてご確認ください。



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