第107回日商簿記検定3級・仕訳問題2(資本の引き出し)

仕訳問題

 店主が負担すべき所得税300,000円および当店の負担とすべき固定資産税100,000円を小切手を振り出して支払った。

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 売掛金 買掛金
仕入 売上 受取手形 支払手形
備品 手形売却損 支払利息 受取利息
所得税預り金 受取手数料 支払手数料 未収金
未払金 租税公課 前受金 前払金
仮受金 仮払金 損益 資本金
手形貸付金 手形借入金 受取地代 支払地代

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
資本金
租税公課
300,000
100,000
当座預金 400,000

 租税公課と資本金の引き出しに関する問題です。この問題は所得税の支払いと固定資産税の支払いを分けて考えると分かりやすいです。

 まず「当店の負担とすべき固定資産税100,000円」ですが、これは租税公課勘定を使って処理することになります。租税公課勘定というのは、ざっくり言うと「会社が負担すべき税金の支払い時に認識する費用科目」で、損益計算書では販売費および一般管理費の部に表示されます。

 仮にこれが当店の負担とすべき固定資産税ではなく事業主の個人の負担とすべき固定資産税だった場合は、資本金の引き出しとして処理することになりますのでご注意ください。

 次に「店主が負担すべき所得税300,000円」についてですが、本来は事業主が負担すべき税金の支払いを会社が行ったわけですから、その金額分だけ資本が社外に流出したことになり、資本金を減少させることになります。本問のようなケース以外にも、資本金の評価勘定である引出金勘定を使って処理しておいて、期末に振り替えるという方法もありますので、併せて押さえておいてください。

引出金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)引出金 300,000 (貸)当座預金 300,000
期末時
(借)資本金 300,000 (貸)引出金 300,000

資本金勘定を使って処理する場合

支払時
(借)資本金 300,000 (貸)当座預金 300,000
期末時
仕訳なし

 引出金勘定で処理する場合と、資本金勘定で処理する場合の両者の違いは、資本金勘定を使って直接的に減らすか、引出金勘定を使って間接的に減らすかという点です。間接的に減らした場合は、決算期末において、引出金勘定と資本金勘定を相殺する仕訳が必要になります。

 資本金・引出金に関する問題は第102回の問3第106回の問4第111回の問3第114回の問2第117回の問5第122回の問1第125回の問2第126回の問5第127回の問5第129回の問5でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。



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