第107回日商簿記検定2級・仕訳類題4(社債の買入償還)

仕訳問題(類題)

 明智商事株式会社(年1回3月末日決算)は、平成20年3月31日に額面総額 ¥ 5,000,000 の社債を額面 @¥ 100 について @¥ 98 で買入償還し、現金で支払った。なお、この社債は、平成17年4月1日に、額面 @¥ 100 につき @¥ 96 で発行したものである。なお、当該社債の償還期間は5年であり、同日の決算にさいして、毎期末に行われている社債の評価替えを償却原価法(定額法)により行った。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 社債利息 未払金
租税公課 有価証券利息 支払利息 社債
社債償還益 社債償還損 売買目的有価証券 前受金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
社債利息
社債
40,000
4,920,000
社債
現金
社債償還益
40,000
4,900,000
20,000

解説

 社債の買入償還に関する問題です。社債の償還に関しては苦手意識を持っていらっしゃる方が多い論点なので、今回は社債発行時の仕訳から買入償還直前までの仕訳を順番にチェックしていきましょう。

平成17年4月1日(社債の発行)
(借)当座預金など 4,800,000
 (貸)社債 4,800,000
平成18年3月31日(社債の評価替え)
(借)社債利息 40,000
 (貸)社債 40,000

※平成17年度の貸借対照表に表示される社債の金額→4,840,000円

平成19年3月31日(社債の評価替え)
(借)社債利息 40,000
 (貸)社債 40,000

※平成18年度の貸借対照表に表示される社債の金額→4,880,000円

 本問の社債に関しては上記のような流れで仕訳が切られています。これらの一連の仕訳は社債を理解するうえで必要不可欠なものなので、理解が不十分な方はテキストに戻って必ず復習してください。


 では早速、問題を解いていきましょう。まず問題文に「同日の決算にさいして、毎期末に行われている社債の評価替えを償却原価法(定額法)により行った」とあるので、社債の償還に先立って、社債の評価替え(償却原価法の適用)の仕訳を切ります。

解答①
(借)社債利息 40,000
 (貸)社債 40,000

 解答①の仕訳を切ることにより、社債金額が4,880,000円から4,920,000円に評価替えされるので、次に社債の買入償還に関する仕訳を切ります。この4,920,000円と現金支払額4,900,000円(=額面総額5,000,000円×98円/100円)を比較して、償還損益を計上します。

解答②
(借)社債 4,920,000
 (貸)現金 4,900,000
 (貸)社債償還益 20,000

 以上、解答①②の仕訳をまとめると正解の仕訳になります。社債の買入償還に関する問題は、第134回の問3でも出題されています。



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