第106回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の買換え)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 取得原価800,000円、期首減価償却累計額 ¥ 320,000 の備品を期首から半年が経過した時点で下取り価額 ¥ 200,000 で下取りに出し、新しい備品 ¥ 1,200,000 を購入した。新備品の購入価額と旧備品の下取り価額との差額は現金で支払った。なお、旧備品については、償却率25%の定率法によって算定した半年分の減価償却費を下取り時において計上すること。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 備品 備品減価償却累計額
固定資産売却損 固定資産売却益 減価償却費 租税公課
未収入金 未払金 消耗品費 消耗品

解答仕訳

備品減価償却累計額勘定を借方にまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
備品減価償却累計額
固定資産売却損
備品
60,000
320,000
220,000
1,200,000
備品
現金
800,000
1,000,000

または

備品減価償却累計額勘定をまとめずに借方と貸方に計上した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
備品減価償却累計額
固定資産売却損
備品
60,000
380,000
220,000
1,200,000
備品減価償却累計額
備品
現金
60,000
800,000
1,000,000

解説

 固定資産の買換えに関する問題です。買替えの問題は処理が煩雑になることが多く、苦手意識を持っている受験生が多いですが、ひとつひとつ丁寧に考えていけばそんなに難しい問題ではありません。

当期の減価償却費に関する仕訳

 それでは早速、問題を解いていきましょう。本問はまず当期の減価償却費を算定しますが、問題文に「期首から半年が経過した時点で~」とあるので、半年分(6か月分)の減価償却費を計上するだけです。

(800,000円-320,000円)×0.25=120,000円

120,000円×6か月÷12か月=60,000円

 なお、本問は記帳方法に関する指示がありませんが、問題文の「期首減価償却累計額 ¥ 320,000 の備品を」から、減価償却累計額勘定を使っている→間接法で処理していると判断します。

当期の減価償却費に関する仕訳…①
(借)減価償却費 60,000
 (貸)備品減価償却累計額 60,000

旧備品の売却に関する仕訳

 次に、旧備品の売却損益を算定するために買換時の旧備品の帳簿価額を算定しますが、取得原価800,000円から「期首減価償却累計額320,000円」と、上で求めた「当期の減価償却費60,000円」を差し引くだけなので特に問題ないと思います。

 買換時の備品の帳簿価額が判明したら、下取り価額200,000円との差額220,000円を固定資産売却損として処理します。

  • 買替時の帳簿価額=800,000-320,000円-60,000円=420,000円
  • 下取り価額=200,000円
  • 差額=220,000円(帳簿価額>下取価額…売却損
旧備品の売却に関する仕訳…②
(借)備品減価償却累計額 380,000
(借)現金 200,000
(借)固定資産売却損 220,000
 (貸)備品 800,000

新備品の購入に関する仕訳

 最後に、新備品を購入に関する仕訳を切ります。

新備品の購入に関する仕訳…③
(借)備品 1,200,000
 (貸)現金 1,200,000

 以上、①②③の仕訳をまとめると解答仕訳になります。なお、借方と貸方の備品減価償却累計額勘定は借方にまとめてもいいですし、まとめずにそのまま残しても正解ですが、②の備品と③の備品は別のもの(旧備品と新備品)なのでまとめずに借方と貸方にそのまま計上する点に気をつけてください。

 固定資産の買換えに関する問題は、第124回の問5第134回の問1第136回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



簿記オフ会のおしらせ
簿記オフ会

 2019年10月26日(土)の夜(18時~)と10月27日(日)の昼(13時~)から東京・渋谷で簿記検定ナビ主催の簿記オフ会を開催いたします。現在参加者募集中です!

 みんなで楽しく気分転換&情報交換しませんか?人見知りする方も管理人がなるべくフォローしますので、ぜひぜひご参加ください!

簿記教材の割引キャンペーン情報
CyberBookStore

 資格の学校TACの直販サイトでは、TAC出版の簿記教材を割引価格(定価の10%~20%オフ)&冊数に関係なく送料無料で購入することができます。

簿記検定ナビの人気コンテンツ

ページの先頭へ