第105回日商簿記検定3級・仕訳問題3(小口現金)

仕訳問題

 月末に、会計係は、小口現金係から本月分の小口現金の支払高について、次のとおり報告を受けたので、ただちに、小切手を振り出して資金の補給をした。ただし、定額資金前渡法を採用している。

  • 通信費:40,000円
  • 消耗品費:20,000円

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勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
損益 消耗品費 発送費 現金
固定資産売却損 売上 仮受金 未収金
売掛金 前受金 当座預金 車両運搬具
前払金 通信費 資本金 受取手形
買掛金 仕入 車両運搬具減価償却累計額 支払手形
雑損 当座借越 固定資産売却益 未払金
仮払金

矢印画像

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解答・解説

借方科目 金額 貸方科目 金額
通信費
消耗品費
40,000
20,000
当座預金 60,000

 小口現金に関する問題です。小口現金の処理に関しては2つのステップで考えると分かりやすいです。まず、1つめのステップで「支払報告と小口現金を補給が同時だったかどうか」を考えます。

 例えば、問題文に「ただちに補給した」というような一文があれば、支払報告と補給が同時であったと判断することが出来ますので、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となりますが、逆に、同時でない旨の指示があった場合は小口現金勘定を経由して仕訳を切らなければなりません。なお、本問のように支払報告と補給が同時だったかどうかについて明確に読み取ることが出来ない場合は、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となります。

ステップ1・支払報告と小口現金を補給が同時だったかどうか?

  • 報告と補給の時期が同時の場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解(→ステップ2へ)
  • 報告と補給の時期が同時でない場合・・・小口現金を経由しなければならない(→確定)
  • 報告と補給の時期が不明の場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解(→ステップ2へ)

 もっとも、近年の試験問題で「支払報告と補給のタイミングが同時でない場合」の問題が出題されたことはありませんので、ステップ1については参考程度に知っておいていただければ結構です。実質的な判断はステップ2で行います。

 それでは早速ステップ2に移りますが、ステップ2では「勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうか」で判断することになります。先ほど、支払報告と補給のタイミングが同じまたは不明の場合は、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となると書きましたが、勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がない場合は、当たり前ですが「小口現金」勘定を使って仕訳を切ることが出来ません。

ステップ2・勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうか?

  • 勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がある場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解
  • 勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がない場合・・・小口現金を経由すると不正解

 ここで、本問を2つのステップにあてはめて考えてみますと、問題文に「ただちに、小切手を振り出して資金の補給をした」とありますので、「報告と補給の時期が同時」と判断しステップ2へ進みます。ステップ2では、勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうかをチェックすることになりますが、本問の選択肢には「小口現金」勘定がありませんので小口現金を経由せずに仕訳を切ると判断することになります。

 小口現金に関する問題は、第103回の問2第112回の問4第113回の問5第121回の問4第126回の問2でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。実際に各問題を比較していただければお分かりいただけると思いますが、いずれもほとんど同じ形式で出題されています。



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