第105回日商簿記検定2級・仕訳類題5(固定資産の売却)

仕訳問題(類題)

重要度:★★☆ 難度:★★☆

 真田商店(年1回、12月末決算)は、平成20年6月30日、機械を ¥ 1,000,000 で売却し、代金のうち2分の1を小切手で受け取り、残額は翌月の20日に受け取ることにした。この機械は平成16年5月1日に購入(購入代価:¥ 2,300,000 、据付費用:¥ 100,000 )した資産であり、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は8年、償却方法は定額法、記帳方法は直接法によっている。なお、決算日の翌月から売却した月までの減価償却費は、月割計算するものとする。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 未収入金 機械
未払金 機械減価償却累計額 売掛金 買掛金
売上 固定資産売却損 固定資産売却益 減価償却費

解答仕訳

貸方の機械勘定をひとつにまとめた場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
現金
未収入金
固定資産売却損
135,000
500,000
500,000
275,000
機械 1,410,000

または

貸方の機械勘定をまとめずにそのまま残した場合の解答仕訳
借方科目 金額 貸方科目 金額
減価償却費
現金
未収入金
固定資産売却損
135,000
500,000
500,000
275,000
機械
機械
135,000
1,275,000

解説

 固定資産の売却に関する問題です。今回の問題は決算日・購入日・売却日がバラバラで少し分かりにくいので、参考までに、固定資産購入時の仕訳から順番にチェックしていきましょう。

平成16年5月1日(固定資産の購入)
(借)機械 2,400,000
 (貸)現金など 2,400,000
平成16年12月31日(減価償却費の計上)
(借)減価償却費 180,000
 (貸)機械 180,000

 まず、購入代価2,300,000円に付随費用100,000円を足して購入原価2,400,000円を算定し、固定資産購入の仕訳を切ります。次に決算期末に5月1日から12月31日までの8か月分の減価償却費(=2,400,000円×0.9÷8年×8か月÷12か月)を計上します。なお、平成16年度の貸借対照表に表示される機械の金額は2,220,000円になります。

平成17年12月31日(減価償却費の計上)
(借)減価償却費 270,000
 (貸)機械 270,000

 次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成17年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,950,000円になります。

平成18年12月31日(減価償却費の計上)
(借)減価償却費 270,000
 (貸)機械 270,000

 次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成18年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,680,000円になります。

平成19年12月31日(減価償却費の計上)
(借)減価償却費 270,000
 (貸)機械 270,000

 次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成19年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,410,000円になります。

 固定資産に関しては上記のような流れで仕訳が切られてきたことになるので、理解が不十分な方はテキストに戻って復習してください。


 では早速、仕訳を考えていきましょう。本問は、問題文に「決算日の翌月から売却した月までの減価償却費は、月割計算するものとする」とあるので、当期の減価償却費を計上したうえで、売却の仕訳を考えていきます。

 まず減価償却費のほうですが、これは6か月分の減価償却費を計上するだけなので、特に問題はないと思います。年間の減価償却費270,000円を2で割って、135,000円を算定します。

減価償却費の計上…①
(借)減価償却費 135,000
 (貸)機械 135,000

 なお、上記の仕訳を切ることにより、固定資産の帳簿残高は1,410,000円-135,000円=1,275,000円となるので、この金額を元に売却の仕訳を考えていきますが、こちらも簡単なので特に問題はないと思います。固定資産の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。

  • 固定資産の帳簿価額=1,410,000円-135,000円=1,275,000円
  • 固定資産の売却価額=1,000,000円
  • 差額=275,000円(帳簿価額>売却価額…売却損
固定資産売却の仕訳…②
(借)現金 500,000
(借)未収入金 500,000
(借)固定資産売却損 275,000
 (貸)機械 1,275,000

 最後に①②の仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。なお、①と②の貸方の機械勘定はひとつにまとめても、まとめずにそのまま残してもどちらでも正解です。

 固定資産の売却に関する問題は、第113回の問5第117回の問4第132回の問4第144回の問2でも出題されているので、あわせてご確認ください。



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