仕訳問題
真田商店(年1回、12月末決算)は、平成20年6月30日、機械を1,000,000円で売却し、代金のうち2分の1を小切手で受け取り、残額は翌月の20日に受け取ることにした。この機械は平成16年5月1日に購入(購入代価:2,300,000円、据付費用:100,000円)した資産であり、残存価額は取得原価の10%、耐用年数は8年、償却方法は定額法、記帳方法は直接法によっている。なお、決算日の翌月から売却した月までの減価償却費は、月割計算するものとする。
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 受取手形 | 満期保有目的債券 |
| 売買目的有価証券 | 未収金 | 積送品 | 未払費用 |
| 機械 | 支払手形 | 未払金 | 機械減価償却累計額 |
| 未処分利益 | 資本準備金 | 売掛金 | 買掛金 |
| 仕入 | 別途積立金 | 売上 | 固定資産売却損 |
| 受託販売 | 有価証券売却益 | 委託販売 | 固定資産売却益 |
| 役員報酬 | 有価証券評価損 | 減価償却費 | 有価証券売却損 |
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解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 減価償却費 現金 未収金 固定資産売却損 |
135,000 500,000 500,000 275,000 |
機械 | 1,410,000 |
固定資産の売却に関する問題です。今回の問題は決算日・購入日・売却日がバラバラで少し分かりにくいですので、参考までに、固定資産購入時の仕訳から順番にチェックしていきましょう。
| 平成16年5月1日(固定資産の購入) | |||
|---|---|---|---|
| (借)機械 | 2,400,000 | (貸)現金など | 2,400,000 |
| 平成16年12月31日(減価償却費の計上) | |||
| (借)減価償却費 | 180,000 | (貸)機械 | 180,000 |
まず、購入代価2,300,000円に付随費用100,000円を足して購入原価2,400,000円を算定し、固定資産購入の仕訳を切ります。次に決算期末に5月1日から12月31日までの8か月分の減価償却費(=2,400,000円×0.9÷8年×8か月÷12か月)を計上します。なお、平成16年度の貸借対照表に表示される機械の金額は2,220,000円となります。
| 平成17年12月31日(減価償却費の計上) | |||
|---|---|---|---|
| (借)減価償却費 | 270,000 | (貸)機械 | 270,000 |
次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成17年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,950,000円となります。
| 平成18年12月31日(減価償却費の計上) | |||
|---|---|---|---|
| (借)減価償却費 | 270,000 | (貸)機械 | 270,000 |
次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成18年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,680,000円となります。
| 平成19年12月31日(減価償却費の計上) | |||
|---|---|---|---|
| (借)減価償却費 | 270,000 | (貸)機械 | 270,000 |
次に決算期末に1年分の減価償却費を計上します。なお、平成19年度の貸借対照表に表示される機械の金額は1,410,000円となります。
固定資産に関しては上記のような流れで仕訳が切られてきたことになりますので、理解が不十分な方はテキストに戻って復習するようにしてください。
では早速、仕訳を考えていきましょう。本問は、問題文に「決算日の翌月から売却した月までの減価償却費は、月割計算するものとする」とありますので、当期の減価償却費を計上した上で、売却の仕訳を考えていきます。
まず減価償却費のほうですが、これは6か月分の減価償却費を計上するだけですので、特に問題はないと思います。年間の減価償却費270,000円を2で割って、135,000円を算定します。
| 減価償却費の計上・・・① | |||
|---|---|---|---|
| (借)減価償却費 | 135,000 | (貸)機械 | 135,000 |
なお、上記の仕訳を切ることにより、固定資産の帳簿残高は1,410,000円-135,000円=1,275,000円となりますので、この金額を元に売却の仕訳を考えていきますが、こちらも簡単なので特に問題はないと思います。固定資産の売却損益は、帳簿価額と売却価額の差額で求めることが出来ます。
- 固定資産の帳簿価額=1,410,000円-135,000円=1,275,000円
- 固定資産の売却価額=1,000,000円
- 差額=275,000円(帳簿価額>売却価額・・・売却損)
| 固定資産売却の仕訳・・・② | |||
|---|---|---|---|
| (借)現金 (借)未収金 (借)固定資産売却損 |
500,000 500,000 275,000 |
(貸)機械 | 1,275,000 |
最後に①②の仕訳をまとめて解答用紙に記入すれば完了です。このように取引を分解して考えると簡単になりますので、参考にしていただければ幸いです。
固定資産の売却に関する問題は、第113回の問5や第117回の問4でも出題されていますので、併せてご確認ください。

