仕訳問題
小口現金係から、以下のように支払の報告を受けるため、ただちに小切手を振り出して資金を補給した。なお、当店では定額資金前渡制度(インプレストシステム)により、小口現金係から毎週月曜日に前週の支払報告を受け、これにもとづいて資金を補給している。
- 通信費:40,000円
- 旅費交通費:30,000円
- 雑費:10,000円
| 勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。 | |||
|---|---|---|---|
| 現金 | 当座預金 | 売買目的有価証券 | 受取手形 |
| 売掛金 | 前払金 | 立替金 | 他店商品券 |
| 未収金 | 商品券 | 支払手形 | 未払金 |
| 当座借越 | 買掛金 | 前受金 | 所得税預り金 |
| 引出金 | 売上 | 有価証券評価益 | 固定資産売却益 |
| 雑益 | 仕入 | 通信費 | 雑費 |
| 旅費交通費 | 減価償却費 | 有価証券評価損 | 固定資産売却損 |
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解答・解説
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 通信費 旅費交通費 雑費 |
40,000 30,000 10,000 |
当座預金 | 80,000 |
小口現金に関する問題です。小口現金の処理に関しては2つのステップで考えると分かりやすいです。まず、1つめのステップで「支払報告と小口現金を補給が同時だったかどうか」を考えます。
例えば、問題文に「ただちに補給した」というような一文があれば、支払報告と補給が同時であったと判断することが出来ますので、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となりますが、逆に、同時でない旨の指示があった場合は小口現金勘定を経由して仕訳を切らなければなりません。なお、本問のように支払報告と補給が同時だったかどうかについて明確に読み取ることが出来ない場合は、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となります。
ステップ1・支払報告と小口現金を補給が同時だったかどうか?
- 報告と補給の時期が同時の場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解(→ステップ2へ)
- 報告と補給の時期が同時でない場合・・・小口現金を経由しなければならない(→確定)
- 報告と補給の時期が不明の場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解(→ステップ2へ)
もっとも、近年の試験問題で「支払報告と補給のタイミングが同時でない場合」の問題が出題されたことはありませんので、ステップ1については参考程度に知っておいていただければ結構です。実質的な判断はステップ2で行います。
それでは早速ステップ2に移りますが、ステップ2では「勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうか」で判断することになります。先ほど、支払報告と補給のタイミングが同じまたは不明の場合は、小口現金勘定を経由してもしなくても正解となると書きましたが、勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がない場合は、当たり前ですが「小口現金」勘定を使って仕訳を切ることが出来ません。
ステップ2・勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうか?
- 勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がある場合・・・小口現金を経由してもしなくても正解
- 勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定がない場合・・・小口現金を経由すると不正解
ここで、本問を2つのステップにあてはめて考えてみますと、問題文に「ただちに小切手を振り出して資金を補給した」とありますので、「報告と補給の時期が同時」と判断しステップ2へ進みます。ステップ2では、勘定科目の選択肢に「小口現金」勘定があるかどうかをチェックすることになりますが、本問の選択肢には「小口現金」勘定がありませんので小口現金を経由せずに仕訳を切ると判断することになります。
小口現金に関する問題は、第105回の問3や第112回の問4、第113回の問5、第121回の問4、第126回の問2でも出題されていますので、併せて確認しておいてください。実際に各問題を比較していただければお分かりいただけると思いますが、いずれもほとんど同じ形式で出題されています。

