第103回日商簿記検定3級・仕訳類題1(仕入取引・手形取引)

仕訳問題(類題)

 志村商店から商品 ¥ 1,000,000 を仕入れ、代金のうち ¥ 800,000 については、同店あての約束手形を振り出し、残額については、かねてから売掛金のある得意先・田代商店あての為替手形を同店の引受けを得て振り出した。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
受取手形 売掛金 前払金 未収入金
支払手形 未払金 買掛金 仕入

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 1,000,000 支払手形
売掛金
800,000
200,000

解説

 仕入取引に関する問題です。この問題は【約束手形に関する仕訳】と【為替手形に関する仕訳】に分けて考えると分かりやすいです。

約束手形に関する仕訳

 これに関しては特に問題ないと思います。仕入に伴って発生した債務を、支払手形勘定を使って処理するだけです。なお、後にこの手形が戻ってきた場合は、受取手形勘定を増加させるのではなく、支払手形勘定を減少させる点も確認しておいてください。

(借)仕入 800,000
 (貸)支払手形 800,000

為替手形に関する仕訳

 問題文に「残額については、かねてから売掛金のある得意先田代商店あての為替手形を同店の引受けを得て振り出した」とあるので、為替手形を振り出したことが分かります。これに関しては得意先である田代商店との間で以下の会話があったとイメージすると分かりやすいかもしれません。

  • 当店…「ミミタコ~(訳・ただいま~)男風呂大好き人間の田代社長いますか~?」
  • 得意先…「どうも。「二度あることは三度ある」のマーシーです。今日はどうしたんですか?」
  • 当店…「そうそう、うちっておたくに対する売掛金ありましたよねぇ」
  • 得意先…「ありますねぇ。支払いはもうちょっと待ってくださいね」
  • 当店…「あのさー、その売掛金使って仕入してもいいかなぁ?」
  • 得意先…「為替手形を振り出して仕入代金を払いたい、ということですか?」
  • 当店…「そうなんですよ~。手形引き受けてくれます?」
  • 得意先…「じゃあその手形を引き受けましょう。手形に判子押しておきますね」
  • 当店…「ありがと~。これで仕入先の人に渡せるよ。手形分だけ売掛金減らしておくね」
  • 得意先…「いえいえ。じゃあうちもおたくに対する買掛金を減らしておきま~す」

 いかがでしょうか?為替手形の問題は当店の仕訳だけでなく、得意先や仕入先の仕訳も一緒に考えると分かりやすいと思います。なお、本問の三者の仕訳は以下のようになります。

当店の仕訳…②
(借)仕入 200,000
 (貸)売掛金 200,000
補足・得意先(田代商店)の仕訳
(借)買掛金 200,000
 (貸)支払手形 200,000
補足・仕入先(志村商店)の仕訳
(借)受取手形 200,000
 (貸)売上 200,000

 上記の①②の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。



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