第103回日商簿記検定2級・仕訳類題5(繰延資産の償却)

仕訳問題(類題)

 石田物産株式会社は、第18期の決算にさいし、次の株式の発行に関する諸費用を繰り延べることにした。同社は、第18期の初めの取締役会の決議により、未発行株式のうち2,000株を1株 @¥ 10,000 で発行するさいの株式申込証・目論見書・株券などの印刷費 ¥ 300,000 を小切手を振り出して支払っていた。ただし、各会計期間に均等額の償却をする方法を採用し、償却期間は3年とする。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
繰越利益剰余金 株式交付費 未払金 別途積立金
資本準備金 利益準備金 未収入金 前受金
株式交付費償却 売掛金 資本金 未払配当金

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
株式交付費償却 100,000 株式交付費 100,000

解説

 繰延資産の償却に関する問題です。問題文に「未発行株式のうち2,000株を1株 @¥ 10,000 で発行するさいの株式申込証・目論見書・株券などの印刷費 ¥ 300,000 を小切手を振り出して支払っていた」とあるので、既に以下のような仕訳が切られていることが分かります。

【参考】既に切っている仕訳
(借)株式交付費 300,000
 (貸)当座預金 300,000

 上記の仕訳を踏まえたうえで、解答の仕訳を考えていきますが、問題文に「各会計期間に均等額の償却をする方法を採用し、償却期間は3年とする」とあるので、指示通りに3分の1を費用化する仕訳を切ります。

【解答】
(借)株式交付費償却 100,000
 (貸)株式交付費 100,000

 なお旧商法では【新株発行費】勘定を使って仕訳を切っていましたが、会社法では株式交付費という勘定名に変更されましたので、古いテキストや問題集をお使いの方はご注意ください。ちなみに、基本的な処理の仕方などは変わっていないので、名称だけ気をつければ後は特に問題ないと思います。



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