第102回日商簿記検定2級・仕訳類題4(固定資産の修繕)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 建物の改修工事を行い、工事代金 ¥ 6,000,000 を小切手を振り出して支払った。なお、工事代金のうち ¥ 2,000,000 は耐用年数延長のための支出であり、残りは定期的修繕のための支出である。この修繕については前期に ¥ 1,000,000 の修繕引当金を計上している。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 受取手形 売掛金
前払金 貯蔵品 建物 支払手形
買掛金 修繕引当金 修繕費 支払手数料

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
建物
修繕引当金
修繕費
2,000,000
1,000,000
3,000,000
当座預金 6,000,000

解説

 固定資産の修繕に関する問題です。

 修繕に関する問題は、支出した費用を「収益的支出」と「資本的支出」に分けて処理しましょう。

  • 収益的支出:定期修繕など固定資産の諸機能を維持するための支出 → 修繕費・修繕引当金で処理
  • 資本的支出:耐用年数を延長させたり、その価値を高めるような支出 → 固定資産の増加として処理

 本問はまず、問題文の「工事代金のうち ¥ 2,000,000 は耐用年数延長のための支出」から、この2,000,000円が資本的支出であることが分かるので、建物の増加として処理します。

①資本的支出
(借)建物 2,000,000
 (貸)当座預金 2,000,000

 また、問題文の「残りは定期的修繕のための支出である」から、残りの4,000,000円(=6,000,000円-2,000,000円)が収益的支出であることが分かります。

 さらに、問題文の「この修繕については前期に ¥ 1,000,000 の修繕引当金を計上している」から1,000,000円の修繕引当金が設定されていることが分かります。

 よって、4,000,000円のうち1,000,000円については修繕引当金を取り崩して処理し、残額の3,000,000円については修繕費で費用処理します。

②収益的支出
(借)修繕引当金 1,000,000
(借)修繕費 3,000,000
 (貸)当座預金 4,000,000

 以上、①②をまとめると解答仕訳になります。

 固定資産の修繕に関する問題は、第100回の問1第110回の問1第111回の問5第115回の問3第119回の問2第123回の問5第124回の問1第132回の問1第137回の問3第139回の問1第139回の問4第141回の問2第147回の問1第149回の問3でも出題されています。あわせてご確認ください。



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