第100回日商簿記検定2級・仕訳類題3(固定資産の滅失)

仕訳問題(類題)

重要度:★★★ 難度:★☆☆

 深堀商事株式会社では、先日、営業用店舗に火災が発生し、建物(取得原価:¥ 10,000,000 、減価償却累計額:¥ 4,000,000 )が焼失した。ただし、この建物には、保険会社と火災保険契約 ¥ 7,000,000 を結んでいたため、ただちに保険金の支払いを請求するとともに、未決算勘定で処理していたところ、本日、保険会社より査定の結果、¥ 5,000,000 の保険金を月末に支払う旨の連絡があった。

勘定科目は、次の中から最も適当と思われるものを選びなさい。
現金 当座預金 未収入金 未決算
建物 建物減価償却累計額 建設仮勘定 未払金
固定資産売却益 仕入 火災損失 固定資産売却損

解答仕訳

借方科目 金額 貸方科目 金額
未収入金
火災損失
5,000,000
1,000,000
未決算 6,000,000

解説

 固定資産の滅失に関する問題です。本問はまず資産が焼失した時の仕訳を考えましょう。

 火災の発生によって資産が焼失した場合、固定資産の帳簿価額(取得原価10,000,000円-減価償却累計額4,000,000円=6,000,000円)を未決算勘定に振り替えます。

【参考】既に切っている仕訳
(借)建物減価償却累計額 4,000,000
(借)未決算 6,000,000
 (貸)建物 10,000,000

 そのうえで、問題文に「本日、保険会社より査定の結果、¥ 5,000,000 の保険金を月末に支払う旨の連絡があった」とあるので、保険金受取確定額5,000,000円と未決算勘定6,000,000円の貸借差額1,000,000円を火災損失で処理します。

 また、現時点では保険会社から連絡を受けただけでまだお金を受け取っていないので、未収入金勘定を使って処理します。

【解答】保険金の受取が確定したとき
(借)未収入金 5,000,000
(借)火災損失 1,000,000
 (貸)未決算 6,000,000

 固定資産の滅失に関しては、「滅失時(上記の参考仕訳)」または「保険金の受取額確定時(本問の解答仕訳)」のどちらかの仕訳が問われます。

 仕訳のポイントは、「固定資産が滅失したときの帳簿価額を未決算勘定に振り替える」「保険金の受取額が確定したら、未決算勘定との差額を特別損益で処理する」の2点です。

 固定資産の滅失に関する問題は、第108回の問3第109回の問5第114回の問4第119回の問5第122回の問4第126回の問2第131回の問1第138回の問1でも出題されています。あわせてご確認ください。



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