第136回・日商簿記検定3級 試験問題予想

管理人の試験問題予想を大公開します!

 このページは、簿記検定ナビの管理人が第136回・日商簿記検定3級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定2級の出題予想は日商簿記検定2級 試験問題予想をご覧下さい)。

第1問:今回も間違いなく仕訳!きちんと過去問対策して20点満点取りましょう!

 第1問はまず間違いなく【仕訳問題】が出題されるので、今回は出題論点を「商品売買」「現金・預金」「手形取引」「前受・前払・仮受・仮払」「有価証券」「固定資産」「資本取引」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきましょう。


 まず、「商品売買」については、仕入取引・売上取引のどちらか、もしくは両方が出題されることが多いです。直近の試験では、第130回・第132回・第133回・第135回で仕入取引が、第129回・第131回・第134回で売上取引が出題されているので、第136回は売上取引が出題される可能性が高いです。

 なお、売上取引については手形取引や前受金、商品券と絡めて出題される可能性が高いので、過去問等でこの辺を重点的に対策してください。


 「現金・預金」については、小口現金・現金過不足・当座借越などの出題が考えられますが、第129回・第133回・第135回で当座借越に関する問題が、第126回で小口現金に関する問題が、第130回で得意先振出小切手の受け取りに関する問題が、第133回・第135回で現金過不足に関する問題が、第134回で普通預金に関する問題が出題されています。

 よって、第136回に関しては小口現金が出題される可能性が一番高いと思います。なお、小口現金に関する問題は毎回ほとんど同じ形式で出題されているので、過去問対策が非常に有効です。仕訳問題対策を使ってきちんと対策してください。


 「手形取引」については、約束手形の振り出し・受け取り、為替手形の振り出し・受け取り・引き受け、受け取った手形の割引き・裏書といろんな出題パターンが考えられます。

 直近10回分の出題パターンを書きだしてみると、仕入時の為替手形の振り出し約束手形の裏書き約束手形の割引きの3つがよく出題されていることが分かります。

 第136回については、第135回で手形の割引きが出題され、さらに仕入取引よりも売上取引が出題される可能性が高いので、手形を絡めた問題が出題される可能性はそんなに高くありませんが、頻出論点のひとつなので過去問を使ってきちんと対策しておいてください。


 「前受・前払・仮受・仮払」については、第131回・第132回・第134回で前受金に関する問題が、第128回・第130回で前払金に関する問題が、第130回・第132回で仮受金に関する問題が、第129回で仮払金に関する問題が出題されています。

 第136回に関しては、売上取引とあわせて問われることが多い前受金の対策が中心になると思いますが、残りの3つもよく問われるのできちんと対策しておいてください。


 「有価証券」については、下の「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、第133回で「購入」が出題されたので、第136回に関しては「売却」のほうが出題可能性が高いと思います。

 なお、売却に関する問題は売却代金の処理がひっかけポイントになるので、以下の3つをきちんと押さえておいてください。

  • 得意先振出小切手を受け取った→現金の増加
  • 当店振出小切手を受け取った→当座預金の増加
  • 現金で受け取ってただちに当座預金口座へ預け入れた→当座預金の増加

 「固定資産」は、第134回・第135回で「売却」が出題されたので、第136回で出題されるとすれば「購入」になると思います。ただ、固定資産に関しては「購入」も「売却」もに頻出論点なので仕訳問題対策を使ってきちんと過去問対策をしてください。


 「資本取引」については、第125回・第126回・第127回・第129回・第133回・第135回と最近よく出題されていますが、仕訳をする際に気を付けるべき点は以下の2点です。

  • 会社が負担すべき取引なのか、店主個人が負担すべき取引なのかを判断する
  • 資本金勘定を使うのか引出金勘定を使うのかを、問題文の勘定科目から判断する

 資本取引は出題形式がワンパターンなので、以上の2点をきちんと理解して過去問対策をしておけば簡単に得点できます。第136回試験で問われる可能性はそんなに高くありませんが、過去に3回連続で出題されたこともある論点なので、取りこぼしの無いように対策しておいてください。


 最後に「その他」については、商品券に関する問題、預り金・立替金に関する問題、債権の貸倒れ、損益の振り替え、訂正仕訳に関する問題などが考えられます。

 直近では、第128回で債権の貸倒れに関する問題が、第129回で商品券の授受に関する問題が、第128回・第130回・第131回で預り金に関する問題が、第132回では貸付金の回収に関する問題が、第133回では損益の振り替えに関する問題が、第134回では訂正仕訳に関する問題が出題されています。

 第136回では、売上取引に絡む形で商品券に関する問題が出題される可能性も考えられるので、過去問を使ってきちんと対策しておいてください。

 日商簿記検定3級の第1問の仕訳問題は、過去に出題された論点が何度も繰り返し出題される傾向にあるので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策をしておいてください。

 なお、前回の第135回試験の仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていれば短時間で満点が取れる問題でした。仕訳問題で20点満点が取れると、残り80点中50点(得点率:62.5%)以上取れば合格出来る計算になるので、一気に「合格」が現実的なものになります。

第2問:今回は「勘定記入」が本命!経過勘定や当座取引あたりが怪しいです!

 第2問の最近の出題傾向は、帳簿記入(50%ぐらい)と勘定記入(40%ぐらい)がダントツの2TOPで、たまに仕訳問題など(10%ぐらい)が問われるぐらいです。第134回・第135回で帳簿記入(商品有高帳作成・補助簿の選択)が問われたので、第136回については【勘定記入】が出題される可能性が高いと思います。

 勘定記入については、第108回で家賃に関する問題が、第117回で当座取引に関する問題が、第104回・第127回で消耗品に関する問題が、第100回・第129回で受取利息に関する問題が、第131回で備品に関する問題が、第109回・第113回・第133回で商品売買に関する問題が出題されています。

 よって、第136回では第108回の家賃に関する問題(支払家賃・未払家賃・前払家賃勘定)や、第117回の当座取引に関する問題(当座預金・当座借越勘定)に似た問題が出題されるのではないかと考えています。


 帳簿記入については、第123回では当座預金出納帳や買掛金明細表の作成問題が、第124回では小口現金出納帳の仕訳問題が、第125回・第134回では商品有高帳の作成問題が、第126回・第128回・第135回では補助簿の選択問題が、第130回では売掛金明細表の作成問題が出題されています。

 上にも書いたとおり2回連続で出題されているので、第136回の出題可能性はそんなに高くです。ただ、もし出るとすれば第121回以来出題されていない手形記入帳の作成問題あたりが怪しいので、テキストや問題集を使って記入のルールを押さえておいてください。


 仕訳問題に関しては、第132回で当座預金出納帳の仕訳問題が出題されましたし、もともと出題頻度が低い論点なので第136回で問われる可能性は低いと思います。過去問題集や予想問題集に収録されている問題を簡単に押さえておけばそれで十分です。

第3問:試算表の作成問題の可能性が高いです!表の種類に注意してください!

 第3問については、ここ最近は試算表の作成問題が鉄板…だったのですが、第125回試験で第103回試験以来出題されていなかった「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」という財務諸表作成問題が久しぶりに出題されたので、こちらの対策も必要になりました。

 財務諸表作成問題に関しては、第103回・第125回で出題された「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」というパターンの問題と、第97回で出題された「決算整理前残高試算表→決算整理仕訳→貸借対照表&損益計算書の作成」という前者よりも難度の高いパターンの問題の2つが考えられます。

 ただ、第97回・第103回の問題を入手するのは難しいと思いますし、出題可能性も特に高いわけではないので、個人的には第125回に出題された過去問と市販の予想問題集に載っている財務諸表作成問題を解けるようにしておけば十分だと思います。

 …というわけで話しが逸れてしまいましたが、第136回については前回と同様に【試算表の作成問題】が本命です。試算表の作成問題はパターン化されているので、過去問や予想問題などを使ってきちんと対策しておいてください。


 ところで、試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表と種類がありますが、それぞれの違いは分かっていますか?

 合計残高試算表については、形式が他の2つと明らかに違うので特に意識する必要はありませんが、合計試算表と残高試算表はパッと見が似ているので、どちらの試算表を作成するのか問題を解き始める前に必ず確認してください。

 第132回試験では久しぶりに合計試算表の作成問題が出題されましたが、試算表の種類を意識していない受験生の中には残高試算表と勘違いして解答した方も多数いらっしゃいました。配点比重の大きい第3問で合計試算表と残高試算表を逆に書いてしまうと、(配点箇所にもよりますが)合格可能性はほとんど無くなりますのでご注意ください。

 なお、T勘定を使った下書きの書き方(正確には勘定の締め切り方)は「合計」「残高」「合計残高」でそれぞれ違います。こちらについては日商簿記検定3級 過去問分析ページで具体的な書き方を画像で公開しているので、興味のある方は一度をご覧ください。

 ちなみに、最近の出題傾向は…第127回・第132回で合計試算表の作成問題が、第120回・第121回・第122回・第123回・第124回・第126回・第128回・第131回で残高試算表の作成問題が、第129回・第130回・第133回・第134回・第135回で合計残高試算表の作成問題が出題されています。最近は合計残高が多いです。


 第3問対策としては、シンプルに問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番です。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかあるので以下に列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 惰性でなんとなく勉強しても力はつきません。常に目的意識を持って、1問1問を大事にして勉強するように心がけてください。

第4問:前回が「勘定記入」だったので、第136回は「伝票会計」でしょう!

 第4問は勘定記入や伝票会計、仕訳問題(訂正仕訳)などから出題されます。第130回・第131回・第135回で勘定記入に関する問題が、第132回で帳簿と伝票の空欄推定問題が、第133回・第134回で伝票会計に関する問題が出題されていることを勘案すると、第136回に関しては【伝票会計】が本命になります。


 伝票会計については、まず3伝票制と5伝票制の違いについて確認しておきましょう。3伝票制は、入金に関する取引を入金伝票で、出金に関する取引を出金伝票で、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する方法です。3つの伝票を使うので「3伝票制」と呼ばれています。

 なお、一部振替取引の処理方法は、取引を分解する方法取引を擬制する方法(←こっちのほうがよく出ます)があるので、必ず両方の考え方・処理方法を押さえておいてください。

 一方、5伝票制は入金に関する取引は入金伝票で、出金伝票に関する取引は出金伝票で、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する点は3伝票制と同じですが、これらに加えて、売上に関する取引を売上伝票で、仕入に関する取引を仕入伝票で処理する方法です。5つの伝票を使うので「5伝票制」と呼ばれています。

 なお、5伝票制では売上伝票の相手勘定科目は売掛金、仕入伝票の相手勘定科目は買掛金と決まっています。よって、現金売上・現金仕入の場合も、必ず売掛金・買掛金を経由して処理します。

 伝票会計については、下の画像2枚の内容を理解しているといろいろと応用が利くので、よろしければ学習の際に参考にしてください。

伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート2
伝票会計のまとめノート2

 勘定記入については、直近では第124回・第128回・第130回・第131回・第135回で出題されていますが、それぞれ支払地代勘定&前払地代勘定(第124回)、資本金&引出金勘定(第128回)、支払家賃勘定&前払家賃勘定(第130回)、引出金勘定&資本金勘定(第131回)、繰越商品勘定&売上原価勘定(第135回)を完成させる問題でした。

 苦手意識を持っている受験生が多い勘定記入ですが、記入のルールをきちんと押さえたうえで問題を解きまくれば、逆に得点源にすることができる論点です。まさに「習うより慣れろ」なので、とにかく手を動かして体で覚えてください。個人的にはまとめ解きをおすすめします。

 なお、第119回・第124回・第130回のように経過勘定が絡んでくる問題の場合は、期首の再振替仕訳と決算期末の見越・繰延の仕訳がカギになるので、この2つの仕訳を特に重点的に押さえてください。


 仕訳問題については訂正仕訳と決算仕訳に分類することが出来ますが、訂正仕訳に関しては以下の流れで機械的に処理してください。この流れで考えれば簡単に正解までたどり着けます。

  1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
  2. 1.の逆仕訳を書きだす
  3. 正しい仕訳を書きだす
  4. 2.と3.の仕訳をまとめる

 それでは、簡単な設例で確認してみましょう。「商品100,000円を現金仕入したが、誤って貸借を逆に記入していた」という問題を、上記の流れに当てはめて考えます。

1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
(借)現金 10,000
 (貸)仕入 10,000
2. 1.の逆仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
3. 正しい仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
4. 2.と3.の仕訳をまとめる
(借)仕入 20,000
 (貸)現金 20,000

 いかがでしょうか?機械的に処理するだけですごく簡単ですよね。第4問は8点~10点の配点になることが多いですが、難度が低い問題が出題されることが多いので、取りこぼしのないようにしてください。

第5問:やっぱり精算表!財務諸表作成問題は必要以上に構える必要なし!

 第5問は精算表作成問題と財務諸表作成問題の出題が考えられますが、第136回については【精算表作成問題】の可能性が高いと思います。

 まず、精算表作成問題についてですが、第119回・第123回で出題されたような「精算表の空欄を推定させるようなパターン」の問題と、それ以外の「決算整理仕訳→損益計算書・貸借対照表を作成するパターン」の問題があります。

 第136回に関してはどちらのパターンで出題される可能性もありますが、確率的には後者の「決算整理仕訳→損益計算書・貸借対照表を作成するパターン」が出題される可能性が高いので、こちらのパターンの問題を中心に対策してください。

 なお、前者の「精算表の空欄を推定させるようなパターン」の問題については、市販の過去問題集や予想問題集を使って対策してください。出題可能性はそんなに高くないので、1問~2問やっておけばそれで十分です。

 次に、財務諸表作成問題についてですが、必要以上に構える必要はありません。答案用紙の見た目が全然違うので、財務諸表作成問題を見た瞬間に固まってしまう方もいるかもしれませんが、よく考えてみると8桁精算表の右側の4列って損益計算書と貸借対照表ですよね。

 つまり、精算表作成問題も財務諸表作成問題も基本的にはやっていることは同じで、損益計算書と貸借対照表を作っているだけなんです。よって、財務諸表作成問題に関しては、市販の予想問題集に収録されている問題を1問解いて、勘定科目の表示位置等を確認して心の準備をしておけば十分です。


 第128回・第134回試験では、「しーくりくりしー」でおなじみの仕入勘定による売上原価算定の仕訳ではなく、あまり見かけない売上原価勘定による売上原価算定の仕訳が問われました。

売上原価勘定による売上原価算定の仕訳
(借)売上原価 期首商品棚卸高
 (貸)繰越商品 期首商品棚卸高
(借)売上原価 当期商品仕入高
 (貸)仕入 当期商品仕入高
(借)繰越商品 期末商品棚卸高
 (貸)売上原価 期末商品棚卸高

 こちらの仕訳については「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で押さえてしまうのが一番手っ取り早いので、日商簿記検定と語呂暗記ページを参考にしてください。


 最後に、精算表作成問題で出題される個別論点についてですが、貸倒引当金の設定や有価証券の評価替え、売上原価の計算、固定資産の減価償却、費用・収益の見越し・繰延べの5つの論点については毎回必ず出題されるので、確実に処理できるように対策しておいてください。

 なお、下書き用紙の書き方や、超頻出論点である「保険料の前払い」などについては、出題傾向・過去問分析の各ページで詳しく説明しているので、興味のある方はご覧ください。

 精算表作成の問題は、第3問の試算表の作成と同様にワンパターンなので、過去問題集や予想問題集を何度も繰り返し解くことが最良の対策になります。問題を解く際のポイントは第3問で列挙したものと同じなので、4つのポイントを意識して繰り返し問題を解いてください。



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