第134回・日商簿記検定3級 試験問題予想

管理人の試験問題予想を大公開します!

 このページは、簿記検定ナビの管理人が第134回・日商簿記検定3級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定2級の出題予想は日商簿記検定2級 試験問題予想をご覧下さい)。

第1問:今回も間違いなく仕訳です!

 第1問はまず間違いなく【仕訳問題】が出題されるので、今回は出題論点を「商品売買」「現金・預金」「手形取引」「前受・前払・仮受・仮払」「有価証券」「固定資産」「資本取引」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきましょう。


 まず、「商品売買」については、仕入取引・売上取引のどちらか、もしくは両方が出題されることが多いです。直近の試験では、第128回・第130回・第132回・第133回で仕入取引が、第129回・第131回で売上取引が出題されているので、第134回ではどちらかというと売上取引が出題される可能性が高いです。

 なお、仕入取引については手形取引や前払金と絡めて出題される可能性が高いですし、売上取引については手形取引や前受金と絡めて出題される可能性が高いので、過去問等でこの辺を重点的に対策してください。


 「現金・預金」については、小口現金・現金過不足・当座借越などの出題が考えられますが、第125回・第129回・第133回で当座借越に関する問題が、第126回で小口現金に関する問題が、第130回で得意先振出小切手の受け取りに関する問題が、第133回で現金過不足に関する問題が出題されたので、第134回に関しては小口現金の可能性が一番高いような気がします。

 なお、小口現金に関する問題は毎回ほとんど同じ形式で出題されているので、過去問対策が非常に有効です。仕訳問題対策を使ってきちんと対策してください。


 「手形取引」については、約束手形の振り出し・受け取り、為替手形の振り出し・受け取り・引き受け、受け取った手形の割引き・裏書といろんな出題パターンが考えられます。

 直近10回分の出題パターンを書きだしてみました。仕入時の為替手形の振り出し約束手形の裏書き約束手形の割引きの3つがよく出題されていますが、第134回については割引手形に関する問題が出題される可能性が高いと思います。


 「前受・前払・仮受・仮払」については、第131回・第132回で前受金に関する問題が、第128回・第130回で前払金に関する問題が、第130回・第132回で仮受金に関する問題が、第129回で仮払金に関する問題が出題されています。

 第134回に関しては、出題頻度の高い前払金の対策が中心になると思いますが、この論点自体が頻出論点のひとつなので、残りの3つについてもきちんとケアしておいてください。


 「有価証券」については、「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、第133回で購入のほうが出題されたので、第134回対策としては売却のほうが中心になります。

 なお、売却に関する問題は売却代金の処理がひっかけポイントになるので、以下の3つをきちんと押さえておいてください。

  • 得意先振出小切手を受け取った→現金の増加
  • 当店振出小切手を受け取った→当座預金の増加
  • 現金で受け取ってただちに当座預金口座へ預け入れた→当座預金の増加

 「固定資産」については、第132回で購入・売却ともに出題されたので、第134回で出題される可能性は低いと思いますが、どちらも頻出論点なので仕訳問題対策を使ってきちんと対策してください。


 「資本取引」については、第125回・第126回・第127回・第129回・第133と最近よく出題されていますが、仕訳をする際に気を付けるべき点は以下の2点です。

  • 会社が負担すべき取引なのか、店主個人が負担すべき取引なのかを判断する
  • 資本金勘定を使うのか引出金勘定を使うのかを、問題文の勘定科目から判断する

 資本取引は出題形式がワンパターンなので、以上の2点をきちんと理解して過去問対策をしておけば簡単に得点できます。取りこぼしの無いように気をつけてください。


 最後に「その他」については、商品券に関する問題、預り金・立替金に関する問題、債権の貸倒れ、損益の振り替え、訂正仕訳に関する問題などが考えられます。

 第128回で債権の貸倒れに関する問題が、第129回で商品券の授受に関する問題が、第128回・第130回・第131回で預り金に関する問題が、第132回では貸付金の回収に関する問題が、第133回では損益の振り替えが出題されたので、第134回については最近全く出題されていない訂正仕訳あたりが怪しいです。

 日商簿記検定3級の第1問の仕訳問題は、重要論点が繰り返し出題される傾向にあるので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策をしておいてください。

 なお、前回の第133回試験の仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていれば短時間で満点が取れる問題でした。仕訳問題で20点満点が取れると、残り80点中50点(得点率:62.5%)以上取れば合格出来る計算になるので、一気に「合格」が現実的なものになります。

第2問:本命は帳簿!「手形記入帳や商品有高帳の作成」「補助簿の選択」が有力!

 第2問の最近の出題傾向としては、帳簿組織と勘定記入が交互に出題されつつ、たまに仕訳問題…といった感じなので、第133回で勘定記入がガッツリ出題されたことを勘案すると、第134回については【帳簿組織】が出題される可能性が高いと思います。

 帳簿組織については、第123回では当座預金出納帳や買掛金明細表の作成問題が、第124回では小口現金出納帳の仕訳問題が、第125回では商品有高帳の作成問題が、第126回・第128回では補助簿の選択問題が、第130回では売掛金明細表の作成問題が出題されました。

 よって、第134回に関しては、「出題間隔」を重視すれば第121回以来出題されていない手形記入帳の作成問題が、「ここ最近の出題頻度」を重視すれば商品有高帳の作成問題補助簿の選択が本命になると思います。


 勘定記入に関しては、第127回・第129回・第131回・第133回でがっつり出題されたので、第134回で出題される可能性は低いと思います。上記4回分の過去問を解けるようにしておけばそれで十分です。


 仕訳問題に関しては、第132回で当座預金出納帳の仕訳問題が出題されたので、第134回で同様の仕訳問題が出題される可能性はかなり低いです。第122回・第132回の問題を簡単に押さえておけばそれで十分です。

第3問:試算表の作成問題の可能性が高いです!表の種類に気をつけてください!

 第3問については、ここ最近は試算表の作成問題が鉄板…だったのですが、第125回試験で第103回試験以来出題されていなかった「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」という財務諸表作成問題が久しぶりに出題されたので、こちらの対策も必要になりました。

 財務諸表作成問題に関しては、第103回・第125回で出題された「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」というパターンの問題と、第97回で出題された「決算整理前残高試算表→決算整理仕訳→貸借対照表&損益計算書の作成」という前者よりも難度の高いパターンの問題の2つが考えられます。

 ただ、第97回・第103回の問題を入手するのは難しいと思いますし、出題可能性も特に高いわけではないので、個人的には第125回に出題された過去問と市販の予想問題集に載っている財務諸表作成問題を解けるようにしておけば十分だと思います。

 …というわけで話しが逸れてしまいましたが、第134回については前回と同様に【試算表の作成問題】が本命です。試算表の作成問題はパターン化されているので、過去問や予想問題などを使ってきちんと対策しておいてください。


 ところで、試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表と種類がありますが、それぞれの違いは分かっていますか?

 合計残高試算表については、形式が他の2つと明らかに違いますので特に意識する必要はありませんが、合計試算表と残高試算表はパッと見が似ていますので、どちらの試算表を作成するのか意識して問題を解くようにしないと逆の形式で書いてしまうことがあります。

 第132回試験では久しぶりに合計試算表の作成問題が出題されましたが、試算表の種類を意識していない受験生の中には残高試算表と勘違いして解答した方も多数いらっしゃいました。配点比重の大きい第3問で合計試算表と残高試算表を逆に書いてしまうと、(配点箇所にもよりますが)合格可能性はほとんど無くなりますのでご注意ください。

 なお、T勘定を使った下書きの書き方(正確には勘定の締め切り方)も「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」でそれぞれ違います。第132回の過去問分析ページで具体的な書き方を公開しているので、興味のある方は一度をご覧ください。

 ちなみに、最近の出題傾向をチェックしてみますと、第118回・第119回・第127回・第132回では合計試算表の作成問題が、第116回・第117回・第120回・第121回・第122回・第123回・第124回・第126回・第128回・第131回では残高試算表の作成問題が出題されています(第129回・第130回・第133回は合計残高試算表の作成問題)


 第3問対策としては、シンプルに問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番です。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかあるので以下に列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 上記のことをきちんとやれば必ず力は付くので、がんばってください。なお、試算表の作成問題の「T勘定を使った下書き用紙の書き方」については、出題傾向・過去問分析ページで管理人が実際に書いた下書き画像付きで詳しく説明しています。

第4問:前回は伝票会計だったので、今回は勘定記入でしょう!

 第4問は仕訳問題(訂正仕訳)や勘定記入、伝票会計から満遍なく出題されており、予想するのが難しいのですが、あえてひとつ選ぶとしたら【勘定記入】になると思います。

 勘定記入については、直近では第119回・第120回・第124回・第128回・第130回・第131回で出題されていますが、それぞれ受取家賃勘定(第119回)、引出金勘定&租税公課勘定(第120回)、支払地代勘定&前払地代勘定(第124回)、資本金&引出金勘定(第128回)、支払家賃勘定&前払家賃勘定(第130回)、引出金勘定&資本金勘定(第131回)を完成させる問題でした。

 問題を作る側としては、上記のパターンだけでなく売上原価の算定(仕入勘定&売上原価勘定)減価償却費(直接法&間接法)など、処理方法によって仕訳の勘定科目が異なる問題を作りたくなるので、これらについては市販の問題等を使ってきちんと対策しておいてください。

 なお、第119回・第124回・第130回のように経過勘定が絡んでくる問題の場合は、期首の再振替仕訳と決算期末の見越・繰延の仕訳がカギになりますので、この2つの仕訳を特に重点的に押さえるようにしてください。


 伝票会計については、第133回で出題されたので第134回での出題可能性はそんなに高くないと思いますが、第122回・第123回、第126回・第127回のように連続で出題されたこともありますので、完全に切ってしまうのはさすがにリスキーだと思います。

 なお、伝票会計に関しては、下の画像2枚の内容を理解しているといろいろと応用が利きますから、よろしければ参考にしてください。

伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート2
伝票会計のまとめノート2

 仕訳問題については訂正仕訳と決算仕訳に分類することが出来ますが、訂正仕訳に関しては以下の流れで機械的に処理してください。この流れで考えるようにすれば、意外と簡単に正解までたどり着けます。

  1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
  2. 1.の逆仕訳を書きだす
  3. 正しい仕訳を書きだす
  4. 2.と3.の仕訳をまとめる

 それでは、簡単な設例で確認してみましょう。「商品10,000円を現金仕入したが、誤って貸借を逆に記入していた」という問題を、上記の流れに当てはめて考えます。

1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
(借)現金 10,000
 (貸)仕入 10,000
2. 1.の逆仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
3. 正しい仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
4. 2.と3.の仕訳をまとめる
(借)仕入 20,000
 (貸)現金 20,000

 いかがでしょうか?機械的に処理するだけですごく簡単ですよね。第4問は8点~10点の配点になることが多いですが、難度が低い問題が出題されることが多いので、取りこぼしのないようにしてください。

第5問:そろそろ財務諸表作問題も怪しいですが…やっぱり精算表作成問題!

 第5問は精算表作成問題と財務諸表作成問題の出題が考えられますが、第134回については【精算表作成問題】の可能性が高いと思います。

 精算表作成問題については、第119回・第123回で出題されたような「精算表の空欄を推定させるようなパターン」の問題と、それ以外の「決算整理仕訳→損益計算書・貸借対照表を作成するパターン」の問題があります。

 第134回に関してはどちらのパターンで出題される可能性もありますが、確率的には後者の「決算整理仕訳→損益計算書・貸借対照表を作成するパターン」が出題される可能性が高いので、こちらのパターンの問題を中心に対策するようにしてください。

 なお、「精算表の空欄を推定させるようなパターン」の問題と財務諸表作成問題については、市販の予想問題集に掲載されているはずなので、そちらを使って対策してください。出題可能性はそんなに高くないので、1問~2問やっておけばそれで十分です。


 また、第128回試験では、「しーくりくりしー」でおなじみの仕入勘定による売上原価算定の仕訳ではなく、あまり見かけない売上原価勘定による売上原価算定の仕訳が問われました。

売上原価勘定による売上原価算定の仕訳
(借)売上原価 期首商品棚卸高
 (貸)繰越商品 期首商品棚卸高
(借)売上原価 当期商品仕入高
 (貸)仕入 当期商品仕入高
(借)繰越商品 期末商品棚卸高
 (貸)売上原価 期末商品棚卸高

 こちらの仕訳については「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で押さえてしまうのが一番手っ取り早いので、日商簿記検定と語呂暗記ページを参考にしてください。


 最後に、精算表作成問題で出題される個別論点についてですが、貸倒引当金の設定や有価証券の評価替え、売上原価の計算、固定資産の減価償却、費用・収益の見越し・繰延べの5つの論点については毎回必ず出題されているので、確実に処理できるように対策しておいてください。

 なお、下書き用紙の書き方や、超頻出論点である「保険料の前払い」などについては、出題傾向・過去問分析の各ページで詳しく説明しているので、興味のある方はご覧ください。

 精算表作成の問題は、第3問の試算表の作成と同様にワンパターンなので、過去問題集や予想問題集を何度も繰り返し解くことが最良の対策になります。問題を解く際のポイントは第3問で列挙したものと同じなので、4つのポイントを意識して繰り返し問題を解いてください。



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