第133回・日商簿記検定3級 試験問題予想

管理人の試験問題予想を大公開します!

 このページは、簿記検定ナビの管理人が第133回・日商簿記検定3級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定2級の出題予想は日商簿記検定2級 試験問題予想をご覧下さい)。

第1問:今回も間違いなく仕訳です!

 第1問はまず間違いなく【仕訳問題】が出題されるので、今回は出題論点を「商品売買」「現金・預金」「手形取引」「前受・前払・仮受・仮払」「有価証券」「固定資産」「資本取引」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきましょう。


 まず、「商品売買」については、仕入取引・売上取引のどちらか、もしくは両方が出題されることが多いです。直近の試験では、第128回・第130回・第132回で仕入取引が、第129回・第131回で売上取引が出題されているので、第133回ではどちらかというと売上取引が出題される可能性が高いです。

 なお、仕入取引については手形取引や前払金と絡めて出題される可能性が高いですし、売上取引については手形取引や前受金と絡めて出題される可能性が高いので、過去問等でこの辺を重点的に対策してください。


 「現金・預金」については、小口現金・現金過不足・当座借越などの出題が考えられますが、第125回・第129回で当座借越に関する問題が、第126回で小口現金に関する問題が、第130回で得意先振出小切手の受け取りに関する問題が出題されたので、第133回に関しては現金過不足の可能性が一番高いような気がします。

 なお、現金過不足に関する問題を解く際のポイントは、「現金過不足勘定を計上したときの仕訳をイメージすること」と「最終的には現金過不足勘定の残高をゼロにする(現金過不足勘定は翌期に持ち越さない)」という点です。現金過不足の問題に苦手意識のある方は、上記の2点を意識して問題を解いてください。


 「手形取引」については、約束手形の振り出し・受け取り、為替手形の振り出し・受け取り・引き受け、受け取った手形の割引き・裏書といろんな出題パターンが考えられます。

 直近5回分の出題パターンを書きだしてみました。仕入時の為替手形の振り出し約束手形の裏書き約束手形の割引きの3つがよく出題されているので、手形取引の対策に関してはこの3つを中心に行うことをおすすめします。そろそろ出そうな感じです。


 「前受・前払・仮受・仮払」については、第131回・第132回で前受金に関する問題が、第128回・第130回で前払金に関する問題が、第130回・第132回で仮受金に関する問題が、第129回で仮払金に関する問題が出題されています。

 第133回に関しては、出題頻度の高い前払金の対策が中心になると思いますが、この論点自体が頻出論点のひとつなので、残りの3つについてもきちんとケアしておいてください。


 「有価証券」については、「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、第131回で売却のほうが出題されたので、第133回対策としては購入のほうが中心になります。

 なお、購入に関する問題は毎回ワンパターンで、付随費用を取得原価に含めて処理するだけなので簡単です。

有価証券の取得原価=購入代価+付随費用


 「固定資産」については、第132回で購入・売却ともに出題されたので、第133回で出題される可能性は低いと思いますが、どちらも頻出論点なのでバッサリ切るのはお勧めできません。売却を中心に軽く対策しておいてください。


 「資本取引」については、第125回・第126回・第127回・第129回と最近よく出題されていますが、仕訳をする際に気を付けるべき点は以下の2点です。

  • 会社が負担すべき取引なのか、店主個人が負担すべき取引なのかを判断する
  • 資本金勘定を使うのか引出金勘定を使うのかを、問題文の勘定科目から判断する

 資本取引は出題形式がワンパターンなので、以上の2点をきちんと理解して過去問対策をしておけば簡単に得点できます。取りこぼしの無いように気をつけてください。


 最後に「その他」については、商品券に関する問題、預り金・立替金に関する問題、債権の貸倒れ、損益の振り替え、訂正仕訳に関する問題などが考えられます。

 第128回で債権の貸倒れに関する問題が、第129回で商品券の授受に関する問題が、第128回・第130回・第131回で預り金に関する問題が、第132回では貸付金の回収に関する問題が出題されたので、第133回については損益の振り替えや、最近全く出題されていない訂正仕訳あたりが怪しいです。

 日商簿記検定3級の第1問の仕訳問題は、重要論点が繰り返し出題される傾向にあるので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策をしておいてください。

 なお、第132回試験の仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていれば短時間で満点が取れる問題でした。仕訳問題で20点満点が取れると、残り80点中50点(得点率:62.5%)以上取れば合格出来る計算になるので、一気に「合格」が現実的なものになります。

第2問:本命は帳簿!「手形記入帳や商品有高帳の作成」「補助簿の選択」が有力!

 第2問の最近の出題傾向としては、帳簿組織からの出題がほとんどで、たまに勘定記入や仕訳問題が出題される感じなので、今回も【帳簿組織】が出題される可能性が高いと思います。

 第123回では当座預金出納帳や買掛金明細表の作成問題が、第124回では小口現金出納帳の仕訳問題が、第125回では商品有高帳の作成問題が、第126回・第128回では補助簿の選択問題が、第130回では売掛金明細表の作成問題が出題されました。

 よって、第133回に関しては、「出題間隔」を重視すれば第121回以来出題されていない手形記入帳の作成問題が、「ここ最近の出題頻度」を重視すれば商品有高帳の作成問題補助簿の選択が本命になると思います。


 勘定記入に関しては、第127回・第129回・第131回でがっつり出題されたので、第133回で出題される可能性はそんなに高くないと思います。上記3回分の過去問を解けるようにしておけばそれで十分です。


 仕訳問題に関しては、第132回で当座預金出納帳の仕訳問題が出題されたので、第133回で同様の仕訳問題が出題される可能性はかなり低いです。第122回・第132回の問題を簡単に押さえておけばそれで十分です。

第3問:試算表の作成問題の可能性が高いです!表の種類に気をつけてください!

 第3問については、ここ最近は試算表の作成問題が鉄板…だったのですが、第125回試験で第103回試験以来出題されていなかった「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」という財務諸表作成問題が久しぶりに出題されたので、こちらの対策も必要になりました。

 財務諸表作成問題に関しては、第103回・第125回で出題された「決算整理後残高試算表→貸借対照表&損益計算書の作成」というパターンの問題と、第97回で出題された「決算整理前残高試算表→決算整理仕訳→貸借対照表&損益計算書の作成」という前者よりも難度の高いパターンの問題の2つが考えられます。

 ただ、第97回・第103回の問題を入手するのは難しいと思いますし、出題可能性も特に高いわけではないので、個人的には第125回に出題された過去問と市販の予想問題集に載っている財務諸表作成問題を解けるようにしておけば十分だと思います。

 …というわけで話しが逸れてしまいましたが、第133回については前回と同様に【試算表の作成問題】が本命となります。試算表の作成問題はパターン化されているので、過去問や予想問題などを使ってきちんと対策しておいてください。


 ところで、試算表には合計試算表・残高試算表・合計残高試算表と種類がありますが、それぞれの違いは分かっていますか?

 合計残高試算表については、形式が他の2つと明らかに違いますので特に意識する必要はありませんが、合計試算表と残高試算表はパッと見が似ていますので、どちらの試算表を作成するのか意識して問題を解くようにしないと逆の形式で書いてしまうことがあります。

 第132回試験では久しぶりに合計試算表の作成問題が出題されましたが、試算表の種類を意識していない受験生の中には残高試算表と勘違いして解答した方も多数いらっしゃいました。配点比重の大きい第3問で合計試算表と残高試算表を逆に書いてしまうと、(配点箇所にもよりますが)合格可能性はほとんど無くなりますのでご注意ください。

 なお、T勘定を使った下書きの書き方(正確には勘定の締め切り方)も「合計試算表」「残高試算表」「合計残高試算表」でそれぞれ違います。第132回の過去問分析ページで具体的な書き方を公開しているので、興味のある方は一度をご覧ください。

 ちなみに、最近の出題傾向をチェックしてみますと、第118回・第119回・第127回・第132回では合計試算表の作成問題が、第116回・第117回・第120回・第121回・第122回・第123回・第124回・第126回・第128回・第131回では残高試算表の作成問題が出題されています(第129回・第130回は合計残高試算表の作成問題)


 第3問対策としては、シンプルに問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番です。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかありますので列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 上記のことをきちんとやれば必ず力は付きますので、がんばってください。なお、試算表の作成問題の「T勘定を使った下書き用紙の書き方」については、出題傾向・過去問分析ページで管理人が実際に書いた下書き画像付きで詳しく説明しています。

第4問:前回はまさかの空欄推定問題…でも次こそは伝票会計でしょう!

 第4問は勘定記入や伝票会計、仕訳問題(訂正仕訳)などから出題されますが、第130回・第131回で勘定記入に関する問題が、第132回で帳簿と伝票の空欄推定問題が出題されたので、第133回に関しては【伝票会計】が本命になります。


 伝票会計については、まず3伝票制と5伝票制の違いについて確認しておきましょう。3伝票制は、入金に関する取引を入金伝票で、出金に関する取引を出金伝票で、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する方法です。3つの伝票を使いますので「3伝票制」と呼ばれています。

 なお、一部振替取引の処理方法としては、取引を分解する方法取引を擬制する方法(←こっちのほうがよく出ます)の2つがあるので、必ず両方の考え方・処理方法を押さえておいてください。

 一方、5伝票制は入金に関する取引は入金伝票で、出金伝票に関する取引は出金伝票で、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する点は3伝票制と同じですが、これらに加えて、売上に関する取引を売上伝票で、仕入に関する取引を仕入伝票で処理する方法です。5つの伝票を使いますので「5伝票制」と呼ばれています。

 なお、5伝票制の売上伝票の相手勘定科目は売掛金、仕入伝票の相手勘定科目は買掛金で固定されていることを、きちんと頭の中に入れておいてください。

 伝票会計については、下の画像2枚の内容を理解しているといろいろと応用が利くので、よろしければ学習の際に参考にしてください。

伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート2
伝票会計のまとめノート2

 次に、仕訳問題については訂正仕訳と決算仕訳に分類することが出来ますが、訂正仕訳に関しては以下の流れで機械的に処理してください。この流れで考えれば簡単に正解までたどり着けます。

  1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
  2. 1.の逆仕訳を書きだす
  3. 正しい仕訳を書きだす
  4. 2.と3.の仕訳をまとめる

 それでは、簡単な設例で確認してみましょう。「商品10,000円を現金で売り上げたが、誤って貸借を逆に記入していた」という問題を、上記の流れに当てはめて考えます。

1. 間違って切ってしまった仕訳を書きだす
(借)現金 10,000
 (貸)仕入 10,000
2. 1.の逆仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
3. 正しい仕訳を書きだす
(借)仕入 10,000
 (貸)現金 10,000
4. 2.と3.の仕訳をまとめる
(借)仕入 20,000
 (貸)現金 20,000

 いかがでしょうか?機械的に処理するだけですごく簡単ですよね。第4問の配点は8点~10点になることが多いですが、簡単な問題が出題されることが多いので、取りこぼしのないようにしてください。

第5問:そろそろ財務諸表作問題も怪しいですが…やっぱり精算表作成問題!

 第5問は精算表作成問題と財務諸表作成問題の出題が考えられますが、第133回については【精算表作成問題】の可能性が高いと思います。

 精算表作成問題については、第119回・第123回で出題されたような「精算表の空欄を推定させるようなパターン」の推定問題と、それ以外の「決算整理仕訳→損益計算書・貸借対照表を作成するパターン」の問題があります。

 第133回に関してはどちらのパターンで出題される可能性もあるので、精算表作成問題の過去問対策をする場合は「第119回&第123回」と「それ以外の問題」をバランスよく取り組むようにしてください。


 ちなみに、私が受験生ならば…第5問対策に関してはTACかネットスクールの過去問題集を1冊買って、第123回~第132回までの10回分の過去問を満点が取れるまで何回も解きます。

 第123回~第132回までの10回分とした理由は、「通常の精算表作成問題が8問、空欄推定の精算表作成問題が1問、財務諸表作成問題が1問」という組み合わせになり、この10問をきちんと押さえておけば、どんなパターンの問題が出題されても対応出来るようになるからです。

  • 通常の精算表作成問題(第125回・第126回・第127回・第128回・第129回・第130回・第131回・第132回)
  • 空欄推定の精算表作成問題(第123回)
  • 財務諸表作成問題(第124回)

 また、第128回試験では、「しーくりくりしー」でおなじみの仕入勘定による売上原価算定の仕訳ではなく、あまり見かけない売上原価勘定による売上原価算定の仕訳が問われました。

売上原価勘定による売上原価算定の仕訳
(借)売上原価 期首商品棚卸高
 (貸)繰越商品 期首商品棚卸高
(借)売上原価 当期商品仕入高
 (貸)仕入 当期商品仕入高
(借)繰越商品 期末商品棚卸高
 (貸)売上原価 期末商品棚卸高

 こちらの仕訳については「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で押さえてしまうのが一番手っ取り早いので、日商簿記検定と語呂暗記ページを参考にしてください。


 最後に、精算表作成問題で出題される個別論点についてですが、貸倒引当金の設定や有価証券の評価替え、売上原価の計算、固定資産の減価償却、費用・収益の見越し・繰延べの5つの論点については毎回必ず出題されていますので、確実に処理できるようにしておいてください。

 なお、下書き用紙の書き方や、超頻出論点である「保険料の前払い」などについては、出題傾向・過去問分析の各ページで詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。

 精算表作成の問題は、第3問の試算表の作成と同様にワンパターンですので、問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが最良の対策になります。問題を解く際のポイントは第3問で列挙したものと同じですから、4つのポイントを意識して繰り返し問題を解いてください。



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