第132回・日商簿記検定2級 試験問題予想

第132回・日商簿記検定2級の試験問題予想を大公開します!

 簿記検定ナビの管理人が、2012年11月18日に行われる第132回・日商簿記検定2級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定3級の出題予想は日商簿記検定3級 試験問題予想をご覧下さい)

第1問:今回も絶対に仕訳問題!

 第1問は、今回も間違いなく【仕訳問題】です。今回は出題論点を「一般商品売買」「特殊商品売買」「手形取引」「銀行勘定調整表」「有価証券」「固定資産」「社債」「株式の発行」「税金の処理」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきたいと思います。

 まず、「一般商品売買」については、売上原価の計算や仕入割引・売上割引などの出題が考えられますが、出題頻度は高くありません。第120回の問3で仕入割引が、第126回の問4で売上割引が出題されていますので、第132回に関してはこれらの過去問を使ってそれぞれの基本的な仕訳を押さえておけばOKだと思います。

 「特殊商品売買」については、受託販売・買付や委託販売・買付からの出題が近年多くなっていますので、第132回についてもこの4つに注意してください。特に受託販売は第124回・第125回・第126回・第128回と集中的に出題されています。

 「手形取引」については、第126回の問1で手形の更改が、第126回の問3で受託販売にかかる荷為替手形が、第131回の問2で委託販売にかかる荷為替手形が、第128回の問5第130回の問2で不渡手形に関する問題が出題されています。

 第132回に関しては出題される可能性はそんなに高くなさそうですが、出るとするなら「受託販売にかかる荷為替手形」や「不渡手形」なんかが怪しいです。

 「銀行勘定調整表」については、仕訳問題の頻出論点のひとつですが、第125回の出題を最後に中6回あきましたので、もうそろそろ出題されてもおかしくないです。

 仕訳のポイントは未渡小切手の処理になります。買掛金支払いのために振り出したものなのか(→買掛金勘定で処理)、その他の支払いのために振り出したものなのか(→未払金勘定で処理)を、過去問を使ってきちんと判断できるようにしておいてください。

 「有価証券」については、「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、購入よりも売却の方が出題頻度が圧倒的に高いので、売却の問題を中心に対策しておいてください。

 また、利息の処理についてもよく問われますので、購入・売却時の利息の受け払いの仕訳をきちんとマスターしておいてください。

 「固定資産」については、購入・売却・除却・焼失・修繕・買換と出題パターンが多いこともあって、かなりの確率(ほぼ毎回)で出題されていますが、除却に関してはここ最近出題されていませんので保険的な意味合いで注意してください。

 「社債」については、第123回で満期償還に関する仕訳問題が、第127回で社債の発行に関する問題が出題されていますが、出題ペースを勘案すると第132回でそろそろ出題されてもおかしくないです。

 個人的には、第107回以降全く出題されていない社債の買入償還に関する問題がそろそろ出そうな気がします。第107回の問4の問題を使って、満期償還の仕訳とどこが違うのかを考えてみてください。

 「株式の発行」については、第120回・第130回で設立時の新株発行に関する問題が、第122回・第127回・第131回で増資時の新株発行に関する問題が、第128回で株式申込証拠金に関する問題が出題されていますので、第132回で出題される可能性はあまり高くありません。

 「税金の処理」については、法人税や消費税、社会保険料の納付などの出題が考えられますが、法人税に関しては第127回で出題されましたので、第132回に関しては消費税や長らく出題されていない社会保険料の納付に関する問題が出題される可能性が高いです。

 消費税については税込方式・税抜方式の処理をきちんと押さえておいてください。一方、社会保険料の納付については先に給料を支払った時の仕訳を書きだしてから、解答仕訳を考えると分かりやすいです。

 最後に「その他」については、利益処分・役員賞与・本支店会計・偶発債務・債務の保証・各種引当金・企業結合・企業買収などの出題が考えられます。

 最近では、第125回で役員賞与が、第126回で本支店会計が、第127回で企業買収が、第129回で利益処分・偶発債務・企業合併・商品保証引当金が、第131回で繰越利益剰余金の補填に関する問題が出題されています。

 第132回については、第3問で本支店会計が出題されなければ、第1問の仕訳問題で本支店会計が問われる可能性もありますので、過去問等で対策しておくことをおすすめします。

 日商簿記検定2級の第1問の仕訳問題は、重要論点が繰り返し出題される傾向にありますので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策を講じてください。

 なお、第131回で出題された仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていればわずかな解答時間で少なくとも4問(20点中16点)は取れたはずです。

第2問:特殊仕訳帳出題後の予想はちょっと難しいけど…今回は伝票会計!

 第2問は特殊仕訳帳か伝票会計が出題されることが多いのですが、第125回・第127回・第129回・第131回と特殊仕訳帳の問題が出題されていることを勘案しますと、第132回は【伝票会計】のほうが出題可能性が高いと思います。

 それでは伝票会計からみていきましょう。過去の出題実績は(第108回第110回第115回第119回第121回第123回第128回第130回)となっているので、各回の過去問を使って対策してください。簿記検定ナビでは下書き用紙の書き方などを出題傾向・過去問徹底分析のページで公開しているので、興味のある方はご覧ください。

 あと、伝票会計に関しては…下の画像の内容をきちんと理解できているか確認してください。この画像は管理人が実際に作ったまとめノートの一部ですが、この画像の内容を確実に理解しておけば、たいていの伝票会計の問題に対応できるはずです。

伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート1
伝票会計のまとめノート2
伝票会計のまとめノート2

 なお、伝票会計の問題は第121回第123回の問題を見比べていただくと一目瞭然ですが、過去問とほとんど同じような形式で出題されるパターンが多いですので、必ず過去問を使って十分な対策を行うようにしてください。


 次に特殊仕訳帳についてですが、第131回試験で出題されたとはいえ、過去には(第116回→第117回→第118回、第124回→第125回)というように連続で出題されることも十分考えられます。

 ちなみに、特殊仕訳帳の問題は「帳簿記入」と「試算表作成」の2パターンに分類することが出来ますが、それぞれの直近10回分の出題実績は以下のようになります。

  • 帳簿記入 (第118回→第122回)
  • 試算表作成(第120回→第124回→第125回→第127回→第129回→第131回)

 第132回については、出題間隔を重視すれば「帳簿記入」が本命になりますし、ここ最近の出題頻度を重視すれば「試算表作成」が本命になりますが、どちらか片方に絞るのは危険ですので、どちらが出題されて大丈夫なように過去問を使って最低限の対策はしておいてください。


 最後に…第126回で出題されたような新形式の問題への対応についてですが、事前に予想して対策を講じるのは費用対効果の面で現実的ではありませんので、出題されてしまった場合にはとにかく諦めずに部分点を積み上げていくようにしてください。

 第126回の問題(特殊商品売買のオンパレード)も一見すると全く歯が立たないような感じがしますが、前半部分の仕訳は特に難しいわけではないので、少なくとも20点中6点~8点は取れたはずです。

 なお、第126回の問題の取り扱いについては、すぐに同じような問題が出るとは考えにくいので、「余裕があれば参考程度に」という位置づけで良いと思います。

第3問:今回は予想が難しい回だけど…やっぱり本支店会計!

 第3問の出題割合は、本支店会計が40%、精算表作成問題が40%、財務諸表作成問題が20%ぐらいで、前々回に本支店会計が出題された回の予想が一番難しいんですが、第132回の出題をあえて予想するのであれば【本支店会計】だと思います。

 本支店会計の出題頻度は、中1回(第109回→第111回、第111回→第113回、第113回→第115回、第115回→第117回、第123回→第125回→第127回)のときと、中2回(第117回→第120回、第120回→第123回、第127回→第130回)のときがあり、仮に今回が「中2回」ということになりますと第132回ではなく第133回で出題される計算になってしまいます。

 よって、第132回試験の第3問に関しては本支店会計を「本命」としつつ、第124回・第126回・第128回で出題された精算表作成問題を「対抗」としておきます。

 なお、財務諸表作成問題については、最近の出題傾向を考えますと2回連続で出題される可能性はかなり低いです。つまり…決してお勧めはしませんが、本当に時間が無い場合は完全に切って賭けに出る選択肢もあるということを頭に入れておいてください。

 あと、第99回・第108回と出題されて以来、20回近く出題されていない「決算三勘定」については、出題可能性は高くないと思いますが、全くやっていないと万が一出題されたときにパニックに陥りますので、念の為に損益勘定→繰越利益剰余金勘定→繰越試算表という一連の勘定の流れを押さえておいてください。

 現在市販されている過去問集には第108回試験の問題は収録されていないと思いますので、収録されている予想問題集等を購入して個別に対策しておいてください。保険的な位置づけですので、1問押さえておけばそれで十分です。


 本支店会計のポイントは、下書きを定型化することです。自分で下書きの記入順序を決めて、機械的に解くことをおすすめします。自分なりの解答パターンを確立させておくことが高得点獲得のカギとなります。

 具体的には、商品の流れを把握するために図を書いて、本店の「支店」勘定と「支店へ売上」勘定、支店の「本店」勘定と「本店より仕入」勘定の、4つのT勘定を書いて未達事項を反映させた上で、本店と支店の商品をボックス図を書いて…みたいな感じです。

 なお、本支店会計の下書き用紙の書き方については、第117回総評ページ第127回総評ページ第130回総評ページで、管理人が実際に書いた下書き用紙の画像を交えて詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。


 第3問の対策は、問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番いいと思います。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかありますので列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 解き方を固定化し、ケアレスミスを防ぐ(出題される仕訳はパターン化されている)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 上記のことをきちんとやれば必ず力は付きますので、がんばって取り組んでください。

第4問:ついに本社工場が出題されたので…次は費目別計算!

 第4問は、工程別総合原価計算・部門別総合原価計算・本社工場会計・費目別計算・単純個別原価計算・勘定記入など幅広い論点から出題されますが、第131回で目の上のたんこぶであった本社工場会計がようやく出題されました。

 よって、第132回に関してはここ最近めっきり出題されていない費目別原価計算や、最近よく出題されている個別原価計算が出題されるのではないかと考えています。


 費目別計算に関しては、材料費・労務費・経費のそれぞれを「直接」と「間接」にきちんと分類できるようにしておいてください。また、配賦差異の処理もよく問われますので、過去問や予想問題できちんと処理を確認しておいてください。

 なお、問題用紙だけでなく解答用紙にも問題を解く上でのヒントが隠れている場合がありますので、解き始める前に解答用紙のほうもチェックするようにしてください。

 費目別計算の問題は、第122回第124回第126回で出題されています。

第5問:直接原価計算が本命!総合原価計算なら工程別の可能性も!

 第5問は、総合原価計算・直接原価計算・標準原価計算などから出題されますが、第126回・第127回で標準原価計算が、第128回で総合原価計算(等級別)が、第129回で総合原価計算(組別)が、第130回で総合原価計算(単純)が、第131回で総合原価計算(工程別)が出題されたので、第132回については【直接原価計算】の出題可能性が高いです。

 直接原価計算はCVPに絡めて出題されるケースが多いので、安全余裕率や損益分岐点売上高などの公式は必ず暗記しておきましょう。

直接原価計算のまとめ画像
直接原価計算のまとめ画像

 なお、計算途中で一次方程式を使うことになるかと思いますが、数式自体はごく簡単なものなので、数学が苦手な方もすぐにマスターできると思います。テキストの設例や問題集を使って、自分で式を組み立てられるように練習しておいてください。

 あと、工業簿記は最初のほうで間違えてしまうとその後も芋づる式に間違えてしまうことになりますので、最初の簡単な問題ほど慎重に計算・記入するように心がけてください。


 以上、第5問の予想はこれで終わり…といきたいところですが、出題頻度を考えますと、そろそろ【標準原価計算】という可能性も十分にあります。

 第126回のように、数字を埋めていくだけの簡単な問題が出題される可能性もありますが、通常はボックス図とシュラッター図を使って差異分析をすることになりますので、第116回や第120回の過去問等を使って作図できるように対策しておきましょう。



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