第131回・日商簿記検定2級 試験問題予想

第131回・日商簿記検定2級の試験問題予想を大公開します!

 簿記検定ナビの管理人が、2012年2月26日に行われる第131回・日商簿記検定2級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定3級の出題予想は日商簿記検定3級 試験問題予想をご覧下さい)

第1問:今回も絶対に仕訳問題!

 第1問は、今回も間違いなく【仕訳問題】です。今回は出題論点を「一般商品売買」「特殊商品売買」「手形取引」「銀行勘定調整表」「有価証券」「固定資産」「社債」「株式の発行」「税金の処理」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきたいと思います。

 まず、「一般商品売買」については、売上原価の計算や仕入割引・売上割引などの出題が考えられますが、出題頻度は高くありません。第120回の問3で仕入割引が、第126回の問4で売上割引が出題されていますので、第131回に関してはこれらの過去問を使ってそれぞれの基本的な仕訳を押さえておけばOKだと思います。

 「特殊商品売買」については、受託販売・買付や委託販売・買付からの出題が近年多くなっていますので、第131回についてもこの4つに注意してください。特に受託販売は第124回・第125回・第126回・第128回と集中的に出題されています。

 「手形取引」については、第126回の問1で手形の更改が、同じく第126回の問3で受託販売にかかる荷為替手形が、第128回の問5第130回の問2で不渡手形に関する問題が出題されています。

 第131回に関しては出題される可能性はそんなに高くなさそうですが、出るとするなら第126回の問3で出題された受託販売にかかる荷為替手形なんかが怪しいです。

 「銀行勘定調整表」については、仕訳問題の頻出論点のひとつですが、第125回の出題を最後に中5回あきましたので、もうそろそろ出題されてもおかしくないです。

 仕訳のポイントは未渡小切手の処理になります。買掛金支払いのために振り出したものなのか(→買掛金勘定で処理)、その他の支払いのために振り出したものなのか(→未払金勘定で処理)を、過去問を使ってきちんと判断できるようにしておいてください。

 「有価証券」については、「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、購入よりも売却の方が出題頻度が圧倒的に高いので、売却の問題を中心に対策しておいてください。

 また、利息の処理についてもよく問われますので、購入・売却時の利息の受け払いの仕訳をきちんとマスターしておいてください。

 「固定資産」については、購入・売却・除却・焼失・修繕・買換と出題パターンが多いこともあって、かなりの確率(ほぼ毎回)で出題されていますが、除却に関してはここ最近出題されていませんので保険的な意味合いで注意してください。

 「社債」については、第123回で満期償還に関する仕訳問題が、第127回で社債の発行に関する問題が出題されていますが、出題ペースを勘案すると第131回で出題されてもおかしくないです。

 個人的には、第107回以降全く出題されていない社債の買入償還に関する問題がそろそろ出そうな気がします。第107回の問4の問題を使って、満期償還の仕訳とどこが違うのかを考えてみてください。

 「株式の発行」については、第120回・第130回で設立時の新株発行に関する問題が、第122回・第127回で増資時の新株発行に関する問題が、第128回で株式申込証拠金に関する問題が出題されていますので、第131回で出題される可能性はあまり高くありません。

 「税金の処理」については、法人税や消費税、社会保険料の納付などの出題が考えられますが、法人税に関しては第127回で出題されましたので、第131回に関しては消費税や(長らく出題されていない)社会保険料の納付に関する問題が出題される可能性が高いです。

 消費税については税込方式・税抜方式の処理をきちんと押さえておいてください。一方、社会保険料の納付については先に給料を支払った時の仕訳を書きだしてから、解答仕訳を考えると分かりやすいです。

 最後に「その他」については、利益処分・役員賞与・本支店会計・偶発債務・債務の保証・各種引当金・企業結合・企業買収などの出題が考えられます。

 最近では、第125回で役員賞与が、第126回で本支店会計が、第127回で企業買収が、第129回で偶発債務&企業合併&商品保証引当金に関する問題が出題されています。

 第131回については、第3問で本支店会計が出題される可能性がかなり低いことを考えると、第1問の仕訳問題で本支店会計が問われる可能性もありますので、過去問等で対策しておくことをおすすめします。

 日商簿記検定2級の第1問の仕訳問題は、重要論点が繰り返し出題される傾向にありますので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策を講じてください。

 なお、第130回で出題された仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていればわずかな解答時間で少なくとも4問(20点中16点)は取れたはずです。

第2問:伝票会計が2回連続の可能性は低いので…次は特殊仕訳帳!

 第2問は特殊仕訳帳か伝票会計が出題されることがほとんどですが、第130回で伝票会計の問題が出題されましたので、第131回は【特殊仕訳帳】のほうが出題可能性が高いと思います。


 特殊仕訳帳の問題は「帳簿記入」と「試算表作成」の2パターンに分類することが出来ますが、直近のそれぞれの出題実績は以下のようになります。

  • 帳簿記入 (第118回・第122回)
  • 試算表作成(第120回・第124回・第125回・第127回・第129回)

 第131回については、出題間隔を重視すれば「帳簿記入」が本命になりますし、出題頻度を重視すれば「試算表作成」が本命になりますが、どちらか片方に絞るのは危険ですので、どちらが出題されて大丈夫なように対策をしておいてください。


 なお、伝票会計については近年の出題実績(第108回→第110回→第115回→第119回→第121回→第123回→第128回→第130回)を勘案しますと、2回連続出題される可能性はかなり低いです。

 つまり…決してお勧めはしませんが、本当に時間が無い場合は伝票会計を完全に切って賭けに出る選択肢もあるということです。ただ、ヤマが外れて伝票会計の問題が出題された時点で自動的に「終了~」となりますので十分ご注意ください。


 最後に、第126回で出題されたような新形式の問題への対応についてですが、事前に予想して対策を講じるのは費用対効果の面で現実的ではありませんので、出題されてしまった場合にはとにかく諦めずに部分点を積み上げていくようにしてください。

 第126回の問題も一見すると全く歯が立たないような感じがしますが、前半部分の仕訳は特に難しいわけではないので、少なくとも20点中6点~8点は取れたはずです。

 第126回で出題された特殊商品売買の難問に関しては、すぐに同じような問題が出るとは考えにくいので、「余裕があれば参考程度に」という位置づけで良いと思います(時間がなければやらなくても大丈夫です)

第3問:本支店会計の2回連続出題の可能性は…限りなく低いです!

 第3問は【精算表または財務諸表の作成問題】だと思います。第130回で本支店会計が出題されましたので、近年の出題実績(第109回→第111回→第113回→第115回→第117回→第120回→第123回→第125回→第127回→第130回)を勘案しますと、2回連続で本支店会計から出題される可能性はかなり低いと思われます。

 つまり…決してお勧めはしませんが、第2問の伝票会計と同じように、本当に時間が無い場合は本支店会計を完全に切って賭けに出る選択肢もあるということです。ただ、本支店会計の問題が出題された時点で自動的に「終了~」となりますので十分ご注意ください。

 管理人が個人的にウォッチしている第98回試験以降で、本支店会計の問題が2回連続で出題されたことはないのですが、最近のイレギュラーな出題を勘案しますと、上にも書きましたように2回連続で本支店会計が出題される可能性はかなり低いものの、全くないとは言い切れません。

 第3問の対策は問題集や過去問を何度も繰り返し解くことがベストだと思いますが、その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかありますので列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 上記のことをきちんとやれば必ず力は付きますので、がんばってください。なお、直近10回の試験(第121回~第130回)では、精算表の作成問題が4回(第121回第124回第126回第128回)出題され、財務諸表の作成問題が2回(第122回第129回)出題されている状況ですので、どちらかと言えば精算表の作成問題のほうを優先的に取り組むことをお勧めします。


 最後に、第99回・第108回と出題されて以来、20回近く出題されていない「決算三勘定」については、出題可能性は高くないと思いますが、全くやっていないと万が一出題されたときにパニックに陥りますので、念の為に損益勘定→繰越利益剰余金勘定→繰越試算表という一連の勘定の流れを押さえておいてください。

 現在市販されている過去問集には第108回試験の問題は収録されていないと思いますので、決算三勘定が収録されている予想問題集等を購入して個別に対策しておいてください(本屋でパラパラと立ち読みすればたぶん見つかると思います)なお、あくまでも保険的な位置づけですので、1問押さえておけばそれで十分です。

第4問:もうそろそろ…「本社工場」が出るかも!

 第4問は、工程別総合原価計算・部門別総合原価計算・本社工場会計・費目別計算・単純個別原価計算・勘定記入など幅広い論点から出題されるので予想するのはなかなか難しいです。

 出題回数の多さを重視すれば最近よく出題されている「費目別原価計算」や「単純個別原価計算」ということになりますが、個人的には、第119回以降出題されていない【本社工場会計】がそろそろ出題されるのではないかと考えています。


 本社工場会計に関しては、まず工場の帳簿にどんな勘定科目が設定されているのかチェックする必要がありますが、この作業を怠ると工場の帳簿に設定されていない勘定科目を使ってしまう可能性が出てきてしまいますので、必ず一番最初にチェックを行うようにしてください。

 次に、本社と工場の間で行われる取引に注意しつつ勘定連絡図を作る作業に移りますが、第112回や第119回の過去問を見る限りでは基本的な処理しか問われていませんので、過去問レベルの問題を解けるようにしておけば問題ないと思います。

 なお、勘定連絡図については、完成したものを眺めているだけではなかなか頭に入ってきませんから、手を動かして体で覚えるようにしてください。とにかくたくさん書く!

 勘定の流れをスムーズに意識できるようになると、本社工場会計だけでなく他の論点の理解力もアップしますので、きちんと理解できるまで根気強く取り組むようにしてください。

 最近の本試験では、第112回・第119回で出題されています。


 次に、費目別計算に関しては、材料費・労務費・経費のそれぞれを「直接」と「間接」にきちんと分類できるようにしておいてください。また、配賦差異の処理もよく問われますので、過去問や予想問題できちんと処理を確認しておいてください。

 なお、問題用紙だけでなく解答用紙にも問題を解く上での「ヒント」が隠れている場合がありますので、解き始める前に解答用紙のほうもチェックするようにしてください。


 最後に単純個別原価計算に関しては、計算の数字自体は簡単な場合が多いですので、以下の分類をしっかり出来るかどうかがカギとなります。

  • 月末(期末)時点で未完成→【期末仕掛品】
  • 月末(期末)時点で完成済みだが引渡しが行われていない→【期末製品】
  • 月末(期末)時点で完成済みで引渡し済み→【売上原価】

第5問:直接原価計算が本命!総合原価計算なら工程別の可能性も!

 第5問は、総合原価計算・直接原価計算・標準原価計算などから出題されますが、第126回・第127回で標準原価計算が、第128回で総合原価計算(等級別)が、第129回で総合原価計算(組別)が、第130回で総合原価計算(単純)が出題されましたので、第131回については【直接原価計算】の出題可能性が高いです。

 直接原価計算はCVPに絡めて出題されるケースが多いので、安全余裕率や損益分岐点売上高などの公式は必ず暗記しておきましょう。

直接原価計算のまとめ画像
直接原価計算のまとめ画像

 なお、計算途中で一次方程式を使うことになるかと思いますが、数式自体はごく簡単なものなので、数学が苦手な方もすぐにマスターできると思います。テキストの設例や問題集を使って、自分で式を組み立てられるように練習しておいてください。

 あと、第4問の部門別原価計算と同様に、最初のほうで間違えてしまうとその後も芋づる式に間違えてしまうことになりますので、最初の簡単な問題ほど慎重に計算・記入するように心がけてください。


 以上、第5問の予想はこれで終わり…といきたいところですが、出題頻度を考えますと、そろそろ【標準原価計算】という可能性も十分にあります。

 第126回のように、数字を埋めていくだけの簡単な問題が出題される可能性もありますが、通常はボックス図とシュラッター図を使って差異分析をすることになりますので、第116回や第120回の過去問等を使って作図できるように対策しておきましょう。



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