第129回・日商簿記検定2級 試験問題予想

第129回・日商簿記検定2級の試験問題予想を大公開します!

 簿記検定ナビの管理人が、2011年11月20日に行われる第129回・日商簿記検定2級の試験問題を予想するページです(日商簿記検定3級の出題予想は日商簿記検定3級 試験問題予想をご覧下さい)

第1問:今回も絶対に仕訳問題!

 第1問は、今回も間違いなく【仕訳問題】です。今回は出題論点を「一般商品売買」「特殊商品売買」「手形取引」「銀行勘定調整表」「有価証券」「固定資産」「社債」「株式の発行」「税金の処理」「その他」に分類し、ひとつひとつチェックしていきたいと思います。

 まず、「一般商品売買」については、売上原価の計算や仕入割引・売上割引などの出題が考えられますが、出題頻度は高くありません。第126回で売上割引が出題されましたので、第129回に関しては仕入割引の基本的な仕訳を押さえておけばOKだと思います。

 「特殊商品売買」については、受託販売・買付や委託販売・買付からの出題が近年多くなっていますので、第129回についてもこの4つに注意してください。特に受託販売は第124回・第125回・第126回・第128回と集中的に出題されています。

 「手形取引」については、第126回の問3で受託販売にかかる荷為替手形の問題が、第128回で不渡手形に関する問題が出題されましたので、第129回で出題される可能性はそんなに高くなさそうです。

 「銀行勘定調整表」については、仕訳問題の頻出論点のひとつですが、第125回の出題を最後に中3回あきましたので、もうそろそろ出題される可能性があります。未渡小切手の処理をきちんと押さえておいてください。

 「有価証券」については、「固定資産」とともに頻出論点の筆頭に挙げられますが、購入よりも売却の方が出題頻度が圧倒的に高いので、売却の問題を中心に対策しておいてください。

 また、利息の処理についてもよく問われますので、購入・売却時の利息の受け払いの仕訳をきちんとマスターしておいてください。

 「固定資産」については、購入・売却・除却・焼失・修繕・買換と出題パターンが多いこともあって、かなりの確率(ほぼ毎回)で出題されていますが、除却に関してはここ最近出題されていませんので注意してください。

 「社債」については、第123回で満期償還に関する仕訳問題が、第127回で社債の発行に関する問題が出題されていますので、第129回で出題される可能性はそんなに高くなさそうです。

 ただ、個人的には第107回以降全く出題されていない社債の買入償還に関する問題がそろそろ出てもおかしくないと思います。

 「株式の発行」については、第120回で設立時の新株発行に関する問題が、第122回・第127回で増資時の新株発行に関する問題が、第128回で株式申込証拠金に関する問題が出題されていますので、第129回で出題される可能性はあまり高くありません。

 「税金の処理」については、法人税と消費税の出題が考えられますが、法人税に関しては第127回で出題されましたので、どちらかというと消費税のほうが出題可能性が高いです。税込方式・税抜方式の処理をきちんと押さえておいてください。

 最後に「その他」については、役員賞与・本支店会計・保証債務・企業結合などの出題が考えられますが、最近では第125回で役員賞与に関する問題が、第126回で本支店会計に関する問題が、第127回で企業買収に関する問題が出題されましたので、第129回対策としては保証債務の基本的な仕訳を切れるようにしておけばOKだと思います。

 日商簿記検定2級の第1問の仕訳問題は、重要論点が繰り返し出題される傾向にありますので、簿記検定ナビの仕訳問題対策を使って十分な過去問対策を講じてください。

 なお、第128回で出題された仕訳問題は、きちんと過去問対策をやっていればわずかな解答時間で少なくとも4問(20点中16点)は取れたはずです。

第2問:伝票会計が2回連続の可能性は低いので…次は特殊仕訳帳!

 第2問は特殊仕訳帳か伝票会計が出題されることがほとんどですが、第128回で伝票会計の問題が出題されましたので、第129回は【特殊仕訳帳】のほうが出題可能性が高いと思います。


 特殊仕訳帳の問題は「帳簿記入」と「試算表作成」の2パターンに分類することが出来ますが、それぞれの直近10回分の出題実績は以下のようになります。

  • 帳簿記入 (第118回→第122回)
  • 試算表作成(第120回→第124回→第125回→第127回)

 第129回については、出題間隔を重視すれば「帳簿記入」が本命になりますし、ここ最近の出題回数を重視すれば「試算表作成」が本命になりますが、どちらか片方に絞るのは危険ですので、どちらが出題されて大丈夫なように対策をしておいてください。


 なお、伝票会計については近年の出題実績(第108回→第110回→第115回→第119回→第121回→第123回)を勘案しますと、2回連続出題される可能性はかなり低いです。

 つまり…決してお勧めはしませんが、本当に時間が無い場合は伝票会計を完全に切って賭けに出る選択肢もあるということです。ただ、ヤマが外れて伝票会計の問題が出題された時点で自動的に「終了~」となりますので十分ご注意ください。


 最後に、第126回で出題されたような新形式の問題への対応についてですが、事前に予想して対策を講じるのは費用対効果の面で現実的ではありませんので、出題されてしまった場合にはとにかく諦めずに部分点を積み上げていくようにしてください。

 第126回の問題も一見すると全く歯が立たないような感じがしますが、前半部分の仕訳は特に難しいわけではないので、少なくとも20点中6点~8点は取れたはずです。

 第126回で出題された特殊商品売買の難問に関しては、すぐに同じような問題が出るとは考えにくいので、「余裕があれば参考程度に」という位置づけで良いと思います(時間がなければやらなくても大丈夫です)

第3問:今回は予想が難しい回だけど…やっぱり本支店会計!

 第3問の出題割合は、本支店会計が40%、精算表作成問題が40%、財務諸表作成問題が20%ぐらいで、精算表作成問題が出題された次の回の予想が一番難しいんですが、第129回の出題をあえて予想するのであれば【本支店会計】だと思います。

 ただ、本支店会計の出題頻度は、中1回(第109回→第111回、第111回→第113回、第113回→第115回、第115回→第117回、第123回→第125回→第127回)のときと、中2回(第117回→第120回、第120回→第123回)のときがあり、仮に今回が「中2回」ということになりますと第129回ではなく第130回で出題される計算になってしまいます。

 よって、第129回試験の第3問に関しては本支店会計を「本命」としつつ、第110回・第118回・第122回で出題された財務諸表作成問題を「対抗」としておきます。

 なお、精算表作成問題については、最近の出題傾向を考えますと2回連続で出題される可能性はかなり低いものの、過去には2回連続で出題(第96回→第97回・第106回→第107回)されたこともありますので、完全に切るのはやめたほうがいいと思います。

 あと、第99回・第108回と出題されて以来、20回近く出題されていない「決算三勘定」については、出題可能性は高くないと思いますが、全くやっていないと万が一出題されたときにパニックに陥りますので、念の為に損益勘定→繰越利益剰余金勘定→繰越試算表という一連の勘定の流れを押さえておいてください。

 現在市販されている過去問集には第108回試験の問題は収録されていないと思いますので、収録されている予想問題集等を購入して個別に対策しておいてください。保険的な位置づけですので、1問押さえておけばそれで十分です。


 本支店会計のポイントは、下書きを定型化することです。自分で下書きの記入順序を決めて、機械的に解くことをおすすめします。自分なりの解答パターンを確立させておくことが高得点獲得のカギとなります。

 具体的には、商品の流れを把握するために図を書いて、本店の「支店」勘定と「支店へ売上」勘定、支店の「本店」勘定と「本店より仕入」勘定の、4つのT勘定を書いて未達事項を反映させた上で、本店と支店の商品をボックス図を書いて…みたいな感じです。

 なお、本支店会計の下書き用紙の書き方については、第117回総評ページ第127回総評ページで、管理人が実際に書いた下書き用紙の画像を交えて詳しく説明していますので、興味のある方はご覧ください。


 第3問の対策は、問題集や過去問を何度も繰り返し解くことが一番いいと思います。その際に気をつけていただきたいポイントがいくつかありますので列挙しておきます。

  • 必ず時間を計って問題を解くこと(だらだら解いても意味がありません)
  • 解き方を固定化し、ケアレスミスを防ぐ(出題される仕訳はパターン化されている)
  • 下書きの量はなるべく少なくする(回を重ねるごとに記述量を減らしてください)
  • 下書き用紙は捨てずにとっておく(採点し終わった後、前回のものと比べてください)
  • 間違えたところはテキストに戻って確認するか、間違いノートにまとめる

 上記のことをきちんとやれば必ず力は付きますので、がんばって取り組んでください。

第4問:もうそろそろ…「部門別」「本社工場」が出るかも!

 第4問は、部門別原価計算・本社工場会計・費目別計算・単純個別原価計算・勘定記入など幅広い論点から出題されるので予想するのはなかなか難しいです。

 出題間隔を重視すれば第123回以降出題されていない「部門別原価計算」や、第119回以降出題されていない「本社工場会計」、出題回数の多さを重視すればここ最近連続で出題されている「単純個別原価計算」ということになると思いますが、個人的には、もうそろそろ【部門別原価計算】や【本社工場会計】が出題されるのではないかと考えています。


 まず、部門別原価計算に関しては、第116回・第123回の問題を見てもらえばお分かりいただけると思いますが、出題されればボーナス問題になる可能性が高いです。

 ただ、最初の単価計算の部分で金額を間違えてしまうと、その後の部分も芋づる式に間違えてしまう恐れがありますので気をつけてください。

 最近の本試験では、第116回・第123回で出題されています。


 本社工場会計に関しては、まず工場の帳簿にどんな勘定科目が設定されているのかチェックする必要がありますが、この作業を怠ると工場の帳簿に設定されていない勘定科目を使ってしまう可能性が出てきてしまいますので、必ず一番最初にチェックを行うようにしてください。

 次に、本社と工場の間で行われる取引に注意しつつ勘定連絡図を作る作業に移りますが、第112回や第119回の過去問を見る限りでは基本的な処理しか問われていませんので、過去問レベルの問題を解けるようにしておけば問題ないと思います。

 なお、勘定連絡図については、完成したものを眺めているだけではなかなか頭に入ってきませんから、手を動かして体で覚えるようにしてください。とにかくたくさん書く!

 勘定の流れをスムーズに意識できるようになると、本社工場会計だけでなく他の論点の理解力もアップしますので、きちんと理解できるまで根気強く取り組むようにしてください。

 最近の本試験では、第112回・第119回で出題されています。

第5問:直接原価計算が本命!総合原価計算なら組別・工程別の可能性も!

 第5問は、総合原価計算・直接原価計算・標準原価計算などから出題されますが、第126回・第127回で標準原価計算が、第128回で総合原価計算(等級別)が出題されましたので、第129回については【直接原価計算】の出題可能性が高いと思います。

 直接原価計算については一次方程式を使うことになりますが、数式自体はごく簡単なものなので、数学が苦手な方もすぐにマスターできると思います。テキストの設例や問題集を使って、自分で式を組み立てられるように練習しておいてください。

 あと、第4問の部門別原価計算と同様に、最初のほうで間違えてしまうとその後も芋づる式に間違えてしまうことになりますので、最初の簡単な問題ほど慎重に計算・記入するように心がけてください。


 以上、第5問の予想はこれで終わり…といきたいところですが、出題頻度を考えますと、2回連続で【総合原価計算】という可能性も十分にあります。

 その場合は第121回以来出題されていない組別総合原価計算や、第123回以来出題されていない工程別別総合原価計算が出題される可能性が高いです。

 なお、総合原価計算の過去問を見る限り、第122回・第125回の単純総合原価計算のように、ボックスを書いて数字を埋めていくだけの簡単な問題が出題される可能性が高いですが、第123回の【半製品】のように問い方を少しひねられる可能性も考えられます

 よって、練習段階では機械的に数字を埋めていくのではなく、「今、自分は何を計算しているのか?」という視点を常に持つことを心がけてください。計算の意味を理解できれば応用問題にも対応できるようになります。



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