2009年06月の記事一覧

第122回・日商簿記検定2級 第2問【帳簿組織の問題を徹底分析】

第122回・日商簿記検定2級の第2問は、試験問題予想のページで予想したとおり、帳簿組織からの出題でした。ただ、この問題は帳簿組織と言うよりも「パズル」に近いですね。二重仕訳を考慮しつつ、分かるところからどんどん数字を埋め込んでいくだけです。

それでは僕と一緒に順番に数字を埋めていきましょう・・・とその前に、本問題で二重仕訳が発生する取引は4つ(当座預金と売上当座預金と仕入売上と受取手形仕入と支払手形)ありますが、正しく挙げることが出来ますか?挙げられなかった方は必ずテキストに戻って復習しておいてください。

問題文のなお書きに、「これらの取引の合計仕訳にさいして控除された二重仕訳の金額は、2,664,000円であった」とありますので、上記の4取引の合計額が2,664,000円であるということが分かります。


さて、以上のことを踏まえたうえで問題を解いていきます。まず、受取手形記入帳の売上欄864,000円から、売上帳の受取手形欄(f)の金額が864,000円と分かると同時に、売上と受取手形間の二重仕訳金額が864,000円ということが分かります。

次に売上帳の合計差額から当座預金欄(e)の金額が576,000円と分かると同時に、当座預金と売上間の二重仕訳金額が576,000円ということが分かります。

さらに、売上帳の当座預金欄は当座預金出納帳の売上欄の金額と等しいので、当座預金出納帳の(a)の金額が576,000円ということになり、収入欄の合計(b)の金額が1,704,000円であることが分かります。

続いて、仕入帳の当座預金欄の金額が540,000円と書かれていますので、当座預金出納帳の仕入欄の(c)の金額が540,000ということになり、合計差額から支払手形欄の(d)の金額が496,000円であることが分かります。またそれと同時に、当座預金と仕入間の二重仕訳が540,000円であることも分かります。

ここで4つの二重仕訳のうちの3つの金額が確定しましたので、二重仕訳合計金額の2,664,000円から3つの金額を控除すると、仕入と支払手形間の二重仕訳の金額を算定することが出来ます。計算の結果、684,000円ということが分かりますので、仕入帳の支払手形欄(h)および支払手形記入帳の仕入欄(i)の金額が684,000円となります。

最後に、仕入帳の買掛金欄(g)と支払手形記入帳の合計欄(j)の金額を差額でそれぞれ、856,000円と2,052,000円と算定して解答終了となります。

上記の画像は僕が問題を解く際に実際に書いた下書き用紙です。このように図に起こすと二重仕訳を把握しやすいと思いますし、モレも少なくなると思います。よろしければ参考にしてください。


【関連リンク】

第122回・日商簿記検定2級 第1問【仕訳問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定2級 第2問【帳簿組織の問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定2級 第3問【P/L作成問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定2級 第4問【材料費会計の問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定2級 第5問【総合CAの問題を徹底分析】

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第122回・日商簿記検定3級 第5問【精算表作成問題を徹底分析】

第122回・日商簿記検定3級の第5問は、オーソドックスな精算表を作成する問題でした。未処理事項・決算整理事項ともに、過去問と大差はありませんから、しっかり対策していた方は満点(32点)が取れたのではないでしょうか。

では早速、具体的な問題の解き方について考えていきましょう。個人的には、まず未処理事項・決算整理事項の取引を全て、下書き用紙に仕訳を切っていただいた上で、それを集計して精算表の修正記入欄に反映させ、損益計算書と貸借対照表を完成させる流れが一番いいと思います。なお、第3問ではT勘定を使った解き方をご紹介しましたが、第5問でT勘定を使う必要はありません。

次に個別の取引についてですが、こちらは特に言及することはありません。ただし、保険料の前払いは第120回、第121回に引き続いて3回連続で出題されており、今後も毎回出題されることはほぼ確実ですから、ここで一度おさらいをしておきましょう。

保険料の前払い

保険料の前払い問題はほとんどの場合、毎年一定額を支払っているという条件がつきますので、前年度末に切った費用の繰り延べの仕訳から考えていくと分かりやすいです(今回の問題文にも「本年度も昨年度と同額を支払っている」と書かれていました。)

【前年度末に切った費用の繰り延べの仕訳】
(借)前払保険料 6か月分の保険料 / (貸)支払保険料 6か月分の保険料

この「6か月分の保険料」というのは、今年度の1月から6月末までの6か月間に期間按分された保険料です。


【今年度の期首に切った再振替仕訳】
(借)支払保険料 6か月分の保険料 / (貸)前払保険料 6か月分の保険料

上記の仕訳については何も問題がないと思います。期首に、前期末に切った費用繰り延べの仕訳の逆仕訳を切るだけです。次に7月1日に切った仕訳を考えてみましょう。

【1年分の保険料を支払った時に切った7月1日の仕訳】
(借)支払保険料 12か月分の保険料 / (貸)現金など 12か月分の保険料

以上のような2本の仕訳を期中に切っていることがお分かりいただけたでしょうか?つまり、解答用紙の残高試算表に予め記載されている支払保険料45,000円というのは、6か月分の保険料+12か月分の保険料=18か月分の保険料の数字と言うことになりますので、45,000円を18か月で割ると、1か月あたりの保険料が2,500円であることが分かります。

1か月あたりの保険料を算定することが出来たら、最後に費用の繰り延べの仕訳を切ることになりますが、この仕訳の金額については今までのように「~か月分の保険料」という形ではなくて、1か月あたりの保険料を元に数字を記入することが出来ますよね。具体的には6か月分の繰り延べを行いますので、1か月あたりの保険料が2,500円×6か月=15,000円ということになります。

【決算整理事項である費用の繰り延べの仕訳】
(借)前払保険料 15,000 / (貸)支払保険料 15,000

なお、この費用の繰り延べの仕訳を切ることによって、18か月分計上されていた「支払保険料」勘定が12か月分に訂正され、正しい数字が損益計算書に記入されることになります。

保険料の前払いに関する仕訳の流れは以上です。保険料の前払いに関しては苦手にしている方が多いですが、一度理解できれば逆に得点元に出来る論点ですので、諦めずにじっくり取り組んでみてください。


【関連リンク】

第122回・日商簿記検定3級 第1問【仕訳問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第2問【仕訳問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第3問【試算表作成問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第4問【伝票会計の問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第5問【精算表作成問題を徹底分析】

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これでいいのか、S-1バトル。

携帯動画によるお笑いコンテスト「S-1バトル」の6月月間チャンピオンの表彰式が30日、都内で開かれ、優勝したお笑いコンビのNONSTYLEに、主催のソフトバンクモバイルから、賞金1000万円が贈られた。

優勝作品は、「リアクション王座決定戦」。コンビの1人の石田明(29)に、お湯や温めたタバスコなどをかけた後のリアクションの様子を映し出した3分間の映像。6月は287作品の応募があり、人気急上昇のお笑い芸人の千原ジュニアとケンドーコバヤシらの作品を抑えて、1位に選ばれた。(引用:産経ニュース

まずはyoutubeにアップされているNON STYLEの優勝作品動画をご覧ください。

これが1000万円の賞金を獲得したネタですか・・・。正直、全然おもしろくありませんし、むしろ寒すぎて「ぽかーん」って感じがするのは僕だけなんでしょうか?みんなはこのネタ見て爆笑してるんですか?個人的には、gyaoでカンニング竹山がやっている「カンニングの恋愛中毒」の「芸人面接」のほうが100倍おもしろいと思うんですけど・・・。

以前にS-1バトルって・・・の記事で、「これってM-1のパクリじゃん」と書きましたが、全然パクリじゃなかったですね。クオリティが全然違いすぎて比較対象になりません。でもこんな感じですと、来年度は打ち切りになっちゃいそうですね。

あ、別にNON STYLEが悪いと言っている訳ではありませんのであしからず。今回の彼らのネタがチャンピォンに選ばれてしまうような投票システムに問題があるんじゃないか、と思っているだけです。

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ライブドア事件を簡単な仕訳で考える

旧ライブドアホールディングスのLDH(東京都港区)は26日、都内で株主総会を開き1株当たり6500円、総額約680億円の配当案を賛成多数で可決した。証券取引法違反に問われた06年のライブドア事件以降、同社は事業売却を進め、09年3月末時点で約1080億円の現金・預金を保有しているが、その約6割を配当にあてることになる。

LDHは09年3月期連結決算で576億円の最終(当期)赤字を計上している。しかし、主力のインターネット事業を行う傘下の現ライブドアには「多額の設備投資を必要とする計画はない」とし、株主に還元することにした。(引用:毎日jp

ライブドアショック(個人的にはマネックスショックだと思っていますが)から早くも3年半が経とうとしています。日が経つにつれて全容が明らかになってくるかと思いきや、投資事業組合を介していたり株式分割・株式交換などがあったりして、簿記をかじったことのある人でもイマイチ良く分からないのではないでしょうか。

そこで今回はもう細かいことは置いておいて、ライブドアの旧経営陣・・・と言いますか堀江貴文氏の言い分と、検察側の言い分を一本の仕訳にまとめてみました。個人的には検察の言い分に分があるのかなぁと思いますが、だからと言って堀江貴文氏が実刑を食らうなんてのはやりすぎのような気もします。

注・以下の仕訳は分かりやすさを重視したものですので、読み物程度にご覧ください。

【堀江貴文氏の言い分】
(借)現金 50億円 / (貸)有価証券 13億円
               (貸)有価証券売却益 37億円 ←収益として計上

【検察側の言い分】
(借)現金 50億円 / (貸)自己株式 13億円
               (貸)自己株式処分差益 37億円 ←純資産の部に計上

つまり検察側としては・・・
「ライブドアの企業グループ全体で見たら、ライブドア株を売って現金が流入してきたんだから、その差益に該当する部分は純資産の部に計上しないとおかしいだろ!」
「にも関わらず、収益として計上するとは何事じゃ!純資産に計上すべきものを収益として計上して利益を嵩上げするのは粉飾だろ!コラ!」
「しかもお前ら、このインチキ取引が無ければ赤字だっただろ!赤字隠しの粉飾決算やってたんだろうが!あと、堀江は野菜食わずに肉ばっかり食ってるからブクブク太るんだよ!」
・・・というわけです。

それに対する堀江貴文氏の言い分は・・・
「ちょっ、おまっ。いや、おれの知らないところで色々と決まっちゃってたし、監査法人も監査を通してるんだから問題ないでしょ」
「百歩譲って問題があったとしても訂正すれば済むことであって、実刑とか今までの量刑と比べても不当に重すぎるだろ、JK。」
「おれのことデブ、デブってうるさいよ。野菜もたくさん食ってるから変な心配するんじゃねーよ。あと、保手濱の態度ワロタww」
・・・といった感じです。

上でも書きましたが、個人的には検察の言い分のほうが正しいと思います。これを収益として計上するのはいくらなんでもやりすぎのような気もしますし、投資事業組合とか経由させて・・・てのはやっぱり隠蔽する意図があったのではないか、と疑われてしまいますよね。

ただ仮に、堀江貴文氏の関与があったという結論に至ったとしても、今回の求刑は、過去の粉飾決算がらみの判例と比べても重すぎますし、経済界の異端児を見せしめに・・・というように見えてしまいます。上場廃止前にライブドアの株券を出庫して、実物を手元に持っている僕としては、公正な審議・判決がなされることを期待しております。


ちなみに下の動画は、堀江貴文氏がノリに乗っているときに放送されたテレビ番組です。かばん持ちプロジェクトの一環で、堀江社長のかばん持ちをした保手濱君(現在は株式会社ホットティーの代表取締役社長)の傍若無人ぶりがおもしろすぎます。

上の動画で注目していただきたいのは5分5秒くらいの映像です。保手濱君、かばん持ちにも関わらずにポケットに手を突っ込んで堂々と闊歩しています。大物になりそうなオーラが半端ないです。

下の動画ですと・・・まずは1分20秒あたりの保手濱君の「会見の準備は大丈夫ですか?」という発言です。現場は相当なピリピリムードにも関わらず、なぜか堀江社長に対してこの発言。さらには9分52秒の、堀江社長を「あの人」呼ばわりするところです。出資する側される側の力関係を無視した斬新な発言は、まさに保手濱君の醍醐味ですね。この番組はリアルタイムで見ていたんですが、思わずお茶を噴出したことを今でも覚えています。なお、7分35秒からNON STYLEの石田明(ちょっと太め)が登場します

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第122回・日商簿記検定3級 第4問【伝票会計の問題を徹底分析】

第122回・日商簿記検定3級の第4問は、問題文に書かれた各取引を伝票に起票する問題でした。非常に簡単な問題ですので、確実に8点満点取りたい問題です。

具体的な解答方法ですが・・・まず各取引の仕訳を明らかにした上で、それを伝票に起票しなおすという形になります。まず(1)の取引ですが、旅費を仮払いした際の仕訳を考えた上で、今回問われている仕訳を導き出すのが良いと思います。

【旅費を仮払いした際に切った仕訳】
(借)仮払金 50,000 / (貸)現金など 50,000

【今回問われている仕訳】
(借)旅費交通費 53,600 / (貸)仮払金 50,000
                    (貸)現金 3,600

ここで問題文のただし書きに「当店は3伝票制を採用している」とありますので、これらの仕訳を入金伝票・出金伝票・振替伝票に起票していくことになります。

(借)旅費交通費 50,000 / (貸)仮払金 50,000   →   振替伝票
(借)旅費交通費 3,600 / (貸)現金 3,600      →   出金伝票

(2)も同様に、今回問われている仕訳を書き出した上で、入金伝票・出金伝票・振替伝票のいずれかの伝票に起票しなおしてみましょう。

【今回問われている仕訳】
(借)給料 480,000 / (貸)預り金 16,000
                (貸)現金 464,000

(借)現金 16,000 / (貸)預り金 16,000   →   入金伝票
(借)給料 480,000 / (貸)現金 480,000   →   出金伝票

このような流れで問題を解いていくことになりますが、本問は解答用紙に起票すべき伝票が予め書かれていますので、伝票の書き方を理解していない人でも正解にたどり着ける問題です。

最後に、3伝票制と5伝票制の違いについて確認しておきます。3伝票制は、入金に関する取引を入金伝票で、出金に関する取引を出金伝票で、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する方法です。3つの伝票を使いますので、3伝票制と呼ばれています。

一方、5伝票制は入金に関する取引は入金伝票で、出金伝票に関する取引は出金伝票で処理する点は3伝票制と同じですが、これらに加えて、売上に関する取引を売上伝票で、仕入に関する取引を仕入伝票で処理し、それら以外に関する取引を振替伝票で処理する方法です。5つの伝票を使いますので、5伝票制と呼ばれています。

さて、本問が仮に5伝票制を採用していた場合、解答は3伝票制を採用していた場合と異なるでしょうか?答えは・・・解答は同じです。なぜなら(1)(2)は売上や仕入に関する取引ではないからです。3伝票制と5伝票制で解答が異なるのは、売上や仕入に関する取引がある場合のみです。


【関連リンク】

第122回・日商簿記検定3級 第1問【仕訳問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第2問【仕訳問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第3問【試算表作成問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第4問【伝票会計の問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定3級 第5問【精算表作成問題を徹底分析】

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