第122回・日商簿記検定2級 第3問【P/L作成問題を徹底分析】
第122回・日商簿記検定2級の第3問は、損益計算書(P/L)を作成させる問題でした。簿記検定ナビでは、本支店会計を本命として、精算表作成を対抗として予想していましたが、第110回、第118回に出題された財務諸表の作成問題が、まさか第122回で出題されるのはさすがに予想できませんでした。
ただ、問題の内容自体は通常レベルですし、しかも損益計算書のみの出題ですから、頭を使って効率よく仕訳を切っていけば短時間で完答することができたはずです。それでは各取引について個別に注意すべき点やポイントなどをまとめていきたいと思います。
【資料Ⅱ】
1.仕訳の集計時に売上勘定を見落としがちなので気をつけること。
2.当期の減価償却費を忘れずに計上すること。固定資産除却損は貸借差額で算定する。
3.解答用紙に予め書かれている「償却債権取立益」を計上する仕訳がこれ。
【資料Ⅲ】
1.貸倒引当金を差額補充法によって計上するとき、既に計上されている貸倒引当金が、設定必要額よりも多い場合は、貸倒引当金戻入(特別利益)を計上して調整する点に注意する。「差額補充法→貸倒引当金繰入勘定を使って調整」ではない。
2.売上原価に関する仕訳。いつもどおり、解答用紙の数字を埋めるだけ。
3.売買目的有価証券を複数保有している場合、有価証券評価損益は各証券の評価益と評価損を相殺した上で計上する点に注意。
4.減価償却に関する仕訳。いつもどおり。
5.社債に関する仕訳。問題文をよく読んで指示通りに仕訳をきるだけ。
6.のれんの償却に関する仕訳。資料Ⅰの残高試算表に計上されている336,000円というのは10年分ののれんではなくて、2年分償却後の残り(8年分)である点に注意して按分計算をすること。
7.資料Ⅰの残高試算表に計上されている保険料168,000円は、期首再振替分(3か月分)と期中支払分(12か月分)の合計15か月分の金額である点に注意すること。
8.9.特に問題ないはず。
10.法人税等に関する仕訳。この仕訳に関してはとりあえず最後まで放置しておいて、税引前当期純利益の金額が算定できた段階で仕訳を切ること。仮に「法人税、住民税及び事業税」の金額が小数点になった場合は、どこかの仕訳が間違っているということなので、怪しいところからチェックしていくこと。
本問は、解答用紙にたくさんのヒントが書かれていますので、それをうまく活用するようにしてください。例えば、特別利益の「()戻入」というのは大きなヒントですよね。「ここに貸倒引当金戻入が入るなら、差額補充法を採用している以上、販管費に貸倒引当金繰入が計上されることはないから、販管費の5の空欄は減価償却費で間違いなさそうだな」といったような感じです。
あとは、損益計算書の雛形ぐらいは暗記しておいてください。【売上高-売上原価-売上総利益-販管費-営業利益-営業外収益・費用-経常利益-特別利益・損失-税引前当期純利益-法人税、住民税及び事業税-当期純利益】ぐらいを頭の中に入れておけば十分です。
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2009年07月01日 | トラックバックURL |
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