出題予想に関する情報

簿記3級

 簿記3級は配点が多い第1問・第3問・第5問の出来が合否を分けるので、基本的にはこの3問を優先して解きましょう。ただ、第2問・第4問がすごく簡単な場合は、先にサクッと解いてしまうのもひとつの手です。本試験では臨機応変に解答する順番を決めましょう。

要確認ポイント

 簿記3級の要確認ポイントは以下のとおりです。いずれもよく問われる論点なので、この機会にきちんと押さえておきましょう。

3級の出題予想まとめ

 広島の簿記会計ゼミナールさんも簿記3級の出題予想をWEBにアップされていますが、第2問の第1予想が簿記検定ナビの予想とは異なるようです。参考までにご確認ください。

簿記会計ゼミナールさんの3級出題予想

簿記検定ナビの3級出題予想

簿記2級

 最近の試験は、商業簿記(第2問・第3問)が難しくて、工業簿記(第4問・第5問)が簡単という「商難工易」の出題傾向が続いています。

 本試験では、比較的点数が取りやすい第1問・第4問・第5問で出来るだけ多くの点数を取ることが合格のカギになります。ケアレスミスに気をつけて、高得点を狙いましょう。目標点数は8割以上(60点中48点以上)です。

 逆に、難問が予想される第2問・第3問に関しては、無理して満点を狙う必要はありません。「簡単な設問をとりこぼさずに確実に得点すること」「難しい設問は思い切って捨てること」の2点を意識しましょう。目標点数は6割以上(40点中24点以上)です。

簿記検定ナビの2級出題予想

未だに出題されていない新論点はこの5つ!

 試験範囲の改定により新たに試験範囲に追加された論点のうち、未だに出題されていないのは「オペレーティング・リース取引」「課税所得の計算」「連結財務諸表の作成」「その他有価証券(全部純資産直入法・税効果あり)」「製造業の決算整理」の5つです。

 以前に行われた日商の指導者セミナーにおいて、日商検定推進アドバイザーの増子先生が「未出題論点の出題可能性は相対的に高くなっている」とおっしゃっていましたので、未だに出題されていない論点が第151回で出題される可能性は高いといえるでしょう。

 上記の未出題論点に関しては、市販の問題集等を使って基本的な処理方法や解答手順を必ず確認しておきましょう。

第1問のポイント

 第1問に関しては、答案用紙に解答を記入したあとに「指定された勘定科目を使っているか」「漢字は間違っていないか」の最終チェックを必ず行ってください。仕訳問題は1問4点なので、ケアレスミスによる失点はかなり痛いです。

 参考までに…第124回2級試験では「現金」や「当座預金」ではなく、現金と諸預金をまとめた「現金預金」で仕訳を解答する必要がありました。

 勘定科目の最終チェックをせずに「現金」や「当座預金」で解答した受験生は、それだけでマイナス12点になってしまったことが実際にあります。じゅうぶんご注意ください。

 なお、「車両運搬具減価償却累計額」や「法人税、住民税及び事業税」など文字数の多い勘定科目は、2行に分けて書いてしまうと別々の勘定科目と認識されてしまう可能性があります。答案用紙のスペースをきちんと考えて、なるべく1行で書くようにしましょう。

第1問の連結会計対策は?

 連結修正仕訳が第1問で問われる可能性もじゅうぶんありますが、連結精算表・連結財務諸表対策がそのまま第1問の仕訳対策になるので、第1問のための特別の対策は不要です。

第2問のポイント

 第2問に関しては、株主資本等変動計算書や銀行勘定調整表、有価証券の出題可能性が高いと言われています。過去問や予想問題を使って万全の対策をしておきましょう。


 株主資本等変動計算書に関しては、次に出題される場合は「資本剰余金からの配当」「その他有価証券の税効果会計」「株主資本の計数変動」といった、やや難度の高い新論点の処理が問われる可能性が高いです。

 簿記検定ナビで無料配布している簿記ナビ模試の第2問でも、難度の高い株主資本等変動計算書の問題を出題しています。興味のある方はぜひ解いてください。


 銀行勘定調整表に関しては、第134回で企業残高基準法、第137回・第146回で銀行残高基準法の処理が問われました。2つのベースとなる両者区分調整法とあわせて、3つのパターンをきちんと押さえておきましょう。

 また、設問1で現金預金の期末残高が問われたうえで、設問2で未出題論点の「課税所得の算定」が問われる可能性もじゅうぶんあります。損金・益金の算入・不算入の分類法人税等の計算方法をきちんと押さえておきましょう。


 有価証券に関しては、売買目的有価証券・満期保有目的債券・子会社株式&関連会社株式・その他有価証券の評価方法(時価評価するか否か償却原価法を適用するか否か)をきちんと押さえておきましょう。

 また、貸借対照表の「有価証券」「投資有価証券」「関係会社株式」の金額が問われる可能性もじゅうぶんあります。満期保有目的債券とその他有価証券については1年基準による分類がひっかけポイントになるので、きちんと分類できるように準備しておきましょう。

第2問の連結会計対策は?

 第147回試験と同様に、連結会計が第2問で出題される可能性もありますが、その場合は理論の穴埋め問題(または正誤問題)が計算問題とセットで出題される可能性もあります。

 お手持ちのテキストなどを使って、連結会計のキーとなる「親会社」「子会社」「支配従属関係」「支配獲得日」「非支配株主」「連結財務諸表」「開始仕訳」などの用語の意味を今一度確認しておきましょう。

第3問のポイント

 第3問に関しては、個別の財務諸表や精算表だけでなく、未だに出題されていない連結財務諸表など、どれが出題されてもおかしくない状況です。

 個別の財務諸表に関しては「貸借対照表」「損益計算書」「貸借対照表+損益計算書の各利益」の3つの出題パターンが考えられますが、出題間隔で考えますと「損益計算書」または「貸借対照表+損益計算書の各利益」の可能性が高いです。

 このうちの「貸借対照表+損益計算書の各利益」のパターンが出題された場合、損益計算書の各利益に関しては「残り時間」と「正解できる可能性」を考えて戦略的に取捨選択をしましょう。

 また、損益計算書の基本的なひな型は覚えておくと便利です。特に、売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益の場所はきちんと押さえておきましょう。

 なお、サービス業の損益計算書は、試験範囲の改定で(第143回から)試験範囲に追加されたものの未だに出題されていません

 第147回で通常の損益計算書作成問題が出題されたことを考えますと、仮に第151回で損益計算書の作成問題が出題される場合はサービス業の損益計算書になる可能性が非常に高いです。市販の予想問題などを使って、通常の損益計算書との違いを押さえておきましょう。

第3問の連結会計対策は?

 第148回で連結精算表が出題されたので、第151回では(未だに出題されていない)連結財務諸表が出題される可能性があります。

 ただ、試験の主催団体である日本商工会議所が「新論点を1回目に出題するときは、受験生の負担をじゅうぶん考慮して基本的な内容にとどめる」と明言しているので、過度に恐れる必要はありません。

 2018年度の試験から新たに試験範囲に追加されたアップストリームの処理とともに、基本レベルの連結財務諸表作成問題をスラスラ解けるように準備しておけばバッチリです。

第3問の税効果会計対策は?

 2018年度から試験範囲に追加された税効果会計は、多くの受験生が苦手意識をもつ論点です。

 第150回で固定資産にかかる税効果会計の仕訳が問われたので、次はおそらくその他有価証券にかかる税効果会計の処理が問われるはずです。仕訳を考えるさいは、下のツイートで紹介している3ステップに当てはめて機械的に処理しましょう。

第4問・第5問のポイント

 第4問・第5問の工業簿記に関しては、設問1でケアレスミスをしてしまうと設問2以降も芋づる式で全滅…という悲惨な結果になることが多々あります。資料の読み落としがないように細心の注意を払って問題を解き進めてください。

2級の出題予想まとめ

 3級と同様に広島の簿記会計ゼミナールさんが簿記2級の出題予想をWEBにアップされています。余裕のある方はこちらも参考までにご確認ください。

簿記会計ゼミナールさんの2級出題予想

簿記検定ナビの2級出題予想




簿記ナビ模試のご案内

 簿記検定ナビでは現在、オリジナル予想問題「簿記ナビ模試(簿記3級・簿記2級)」を無料配布しています。個人情報などの面倒な入力は一切不要で、ワンクリックですぐにお使いいただけます。学習の総まとめにぜひご利用ください。

 問題用紙・答案用紙・解答はPDF形式になっています。パソコンをお持ちの方はダウンロード・プリントアウトしてお使いください。パソコンをお持ちでない方は、セブンイレブンのネットプリントをご利用ください。プリント代の実費のみでお気軽にご利用いただけます。

 なお、解説は問題ごとにアップしています。下記のリンクから各問題の解説ページにお進みください。

簿記ナビ模試のダウンロードページ

第151回3級 簿記ナビ模試の解説
第1問
解説
第2問
解説
第3問
解説
第4問
解説
第5問
解説

第151回2級 簿記ナビ模試の解説
第1問
解説
第2問
解説
第3問
解説
第4問
解説
第5問
解説

受験テクニック、いつ確認するの?今でしょ!

仕訳と過去問を制する者は(たぶん)簿記を制する

 仕訳対策に関しては、対策方法は書籍でもスマホでもなんでもいいので問題を見た瞬間に仕訳がイメージできるレベルまで仕上げましょう。

 簿記検定ナビでは、第100回から最新回までの過去問類似問題(解答・解説込み)をWEBとPDFで無料提供しております。全部やるのは大変ですが、大変な分だけ必ず力がつきますので、ぜひご利用ください。

簿記検定ナビの仕訳問題対策

 過去問対策に関しては、試験範囲改定後の2016年度・2017年度・2018年度の問題(第143回~第150回)と、試験範囲改定前ではあるものの改定を意識して作られた2015年度の問題(第140回~第142回)をまず完ぺきに仕上げましょう。

 第139回以前の過去問に関しては、時間的に余裕があればやるに越したことはありませんが、余裕がない場合は…現在の試験範囲にあわせて作られた予想問題を優先することをおすすめします。

簿記検定ナビの過去問分析

苦手論点の対策法

 試験勉強は「得意論点をより完ぺきに仕上げる」よりも「苦手論点を克服する」ほうが効果的です。苦手論点のほうが伸びしろが大きいからです。

 直前期に入って点数が伸び悩んでいる方は、お手持ちの問題集から苦手論点の問題だけを集めて一気に解く方法(=まとめ解き)をお試しください。

すぐに解き始めちゃダメよ、ダメダメ。

 受験簿記は、問題用紙だけでなく答案用紙に解答のヒントが隠れていることがあります。よって、問題を解き始める前に、問題用紙だけでなく答案用紙も忘れずにチェックしましょう。

 次に、解く順番と時間配分を決めましょう。基本的には簡単な問題・得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。また、おおまかな時間配分を決めるさいには、最後に見直しの時間を10分ほど確保することをおすすめします。

 問題用紙・答案用紙を確認し、解答する順番・時間配分を決めたらすぐに解き始め…たいところですが、一度目を閉じて大きく深呼吸(腹式呼吸)をしましょう。

 深呼吸を何度か繰り返すことで緊張が和らぐと思いますので、少し落ち着いたら心の中で「今回も田口の予想は外れたな…でもがんばるぞ!絶対に合格するぞ!」と気合いを入れて問題を解き始めましょう。

本試験、あなたを助ける、簿記の語呂。

 簿記検定ナビでは、受験簿記で使える語呂をまとめてご紹介しています。いずれも便利なものばかりで、覚えておくに越したことはないので、受験前のなるべく早い時期にぜひ一度ご確認ください。

簿記検定ナビ 簿記の語呂

解答時間短縮のカギはこれ!

 勘定科目や金額を下書きするさいは、出来るかぎり省略してスピードアップを図りましょう。

 簿記検定ナビでは上記以外の省略例を多数ご紹介していますので、受験前のなるべく早い時期にぜひ一度ご確認ください。

勘定科目の省略パターン一覧表

貸借の合計金額が合わないときの検証方法

 試算表や精算表、財務諸表などの貸借の合計金額が合わない場合は、まずは落ち着いて差額を計算しましょう。そのうえで、不一致の原因となっている仕訳(取引)を探しましょう。

試験日前日・当日の過ごし方

試験の準備は前日の夜までに。

 試験会場の場所と持ち物のチェックは前日までに済ませておき、出発前に今一度確認しましょう。

 万が一、受験票を忘れた場合は、なるべく早めに試験監督に相談しましょう。これは手続きをすればなんとかなります。筆記用具を忘れた場合は、近くのコンビニ等で調達するか、近くの席の方に予備を貸してもらえないかお願いしてみましょう。

 電卓を忘れた場合は…これはなかなか難しいと思いますが「電卓が置いてありそうな場所」を考えて、なんとか調達する方法を考えて行動しましょう。とにかく、諦めないでっ!(真矢みき風に)

 なお、試験日は日曜日なので電車やバスなどの公共交通機関は休日ダイヤになります。平日ダイヤと間違えないように気をつけてください。

持ち物チェックシート

徹夜、ダメ、ゼッタイ。

 試験前日の徹夜は絶対にNGです。緊張でなかなか眠れないかもしれませんが、目を閉じて横になるだけでもぜんぜん違いますので、なるべく早めに布団に入りましょう。

 ホットミルクなどのカフェインレスの温かい飲み物で体を温めてから布団に入ると入眠しやすいので、寝付きが悪い方は試してみてください。

日商簿記検定 前日・当日マニュアル

試験会場にはなるべくお早めに。

 私は仕事柄、何度も日商簿記検定を受験していますが、時間ギリギリに試験会場に到着して、肩で息をしながら問題を解き始める受験生が毎回います。

 このような状態では解ける問題も解けなくなってしまうので、試験会場には遅くとも試験開始30分前までに着くように行動しましょう。試験会場に着いたら早めにトイレを済ませ、まずは忘れ物がないかチェックしましょう。

真矢みきと管理人からの応援メッセージ

 あきらめないでっ!(ネタが古い…)

 簿記3級に関しては2019年度から試験範囲が改定されるため、今回が現行の試験範囲で行われる最後の試験になります。

 2019年度以降は試験範囲が広くなって受験生の負担も大きくなるため、なにがなんでも今回の試験で合格してください。

 簿記2級に関しては試験範囲の変更はひと段落しましたが、回数を重ねるごとに新論点の難問が出題される可能性が高くなります。

 よって、3級と同様になるべく早めに合格するに越したことはありません。平成が終わる前に簿記2級と決着をつけ、平成最後の合格証書を手にしてください。

 直前期になって点数が伸びずに苦しんでいる方も多いと思いますが、苦しいのはみんな同じです。諦めたらそこで試合終了です。最後の1分1秒まで諦めずにがんばりましょう!