書籍概要

  1. 無敵の簿記3級 第150回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    132ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

     第150回日商簿記3級対策用の直前対策本です。

     一発的中予想問題(1回分)の他に、誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ、貸倒引当金の処理をマスターしよう)や全国のTAC講師21名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商3級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第149回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST43」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記3級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報が多数用意されています。

    的中実績と目次
    的中実績と目次

    TAC講師の出題予想ランキング
    TAC講師の出題予想ランキング

    重要仕訳ランキングBEST51
    重要仕訳ランキングBEST51

    日商3級出た順マスター(第3問)
    日商3級出た順マスター(第3問)

    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ
    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ

    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)
    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)

    正誤問題(第2問・4問対策)
    正誤問題(第2問・4問対策)

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。

     個人的に特に良いと思ったコンテンツは、「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」と「誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ、貸倒引当金の処理をマスターしよう)」の2つです。

     「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」では、出題区分改定の影響に関する記述(ex.さよなら論点はもう出ない)や第3問・第5問を解くさいの注意ポイント、理論穴うめ問題に関する記述など、最近の試験のトレンドが分かりやすくまとめられています。

     また、誌上講義の前半の「ポイントFAQ」では、小切手を受け取った時の処理パターンや未収入金と売掛金の違い、得意先元帳・仕入先元帳の「借/貸欄」の書き方、Tフォーム(T勘定)の書き方など、多くの受験生が疑問に思う論点がQ&A形式で6ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     誌上講義の後半の「ふののれん物語」では、簿記3級の典型的なひっかけ論点のひとつである「貸倒引当金」について、10ページに渡って詳しく紹介されています。

     本書を使って、「前期以前に発生した債権」や「当期中に発生した債権」の、貸倒れ処理・回収処理を今一度確認しておきましょう。

    最新の出題トレンドを大公開!1
    最新の出題トレンドを大公開!1

    最新の出題トレンドを大公開!2
    最新の出題トレンドを大公開!2

    誌上講義 ポイントFAQ
    誌上講義 ポイントFAQ

    誌上講義 売上原価をマスター
    誌上講義 売上原価をマスター

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています。

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記3級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

     無敵の簿記の価格は1,080円(税込)です。TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

     また、下で紹介している予想問題集との2冊セットも販売されています。こちらはさらに5%オフになるので、結果的に定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができます。両方買う予定のある方は、ぜひセットのほうをお買い求めください。

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第150回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第150回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    216ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,296円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     第150回日商簿記3級対策用の予想問題集です。4回分の予想模試(第1予想・第2予想・第3予想・プラスワン予想)と、切り離して使える仕訳カード(全40問)が収載されています。

     受験生の方から「TACの予想問題集と直前対策本の違いはなんですか?」という質問をよくいただきますが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     予想問題集の価格は1,296円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

     また、上で紹介している直前対策本との2冊セットも販売されています。こちらはさらに5%オフになるので、結果的に定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができます。両方買う予定のある方は、ぜひセットのほうをお買い求めください。

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管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 私の解答時間と各問題の配点は以下のとおりです。

 こうやって数字を並べますと…第3問と第5問は同じ30点前後の配点にもかかわらず、解答時間に大きな差があることが分かります。

 本試験では「得意な問題or点数の取りやすい問題」から優先的に解くのが鉄則なので、第3問と第5問は「第5問→第3問」の順番で解答したほうが得点効率が良さそうです。

管理人の解答時間+配点
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 合計
一発的中予想 4分 3分 12分 1分 7分 27分
配点 20点 10点 30点 10点 30点 100点

一発的中予想問題の解説

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問1の売掛金の回収は、郵便為替証書の処理がポイントです。郵便為替証書だけでなく他人振出小切手や送金小切手などの「通貨代用証券」が増減したさいには、現金の増加・減少として処理します。

 問2は、最近よく出題されるICカードに関する問題です。問題文に「入金時に全額費用計上する」という指示があるので、入金額の14,000円を旅費交通費で処理します。

 問3は借入時に手形を振り出しているため、手形借入金で処理します。

  • 借りる側
    • 借用証書による借り入れ:借入金の増加として処理
    • 約束手形による借り入れ:手形借入金の増加として処理(←本問)
  • 貸す側
    • 借用証書による貸し付け:貸付金の増加として処理
    • 約束手形による貸し付け:手形貸付金の増加として処理

 問5の貸倒れ債権の回収は、回収額を償却債権取立益で処理します。なお、問題文の「取引銀行と~」はダミーデータなので、解答にあたっては無視しましょう。


 第2問は、帳簿記入に関する問題です。

 私は10月中のすべての取引の仕訳を切ったうえで、商品ボックスを書いて問1の売上高・売上原価・売上総利益を計算しましたが、解説124ページのような商品有高帳を下書きして各金額を求めることもできます。

 なお、先入先出法による場合の売上原価は、月末商品(30個)が27日仕入分(@3,465円)で構成されていることに気づくことができれば、「月初+当月仕入-月末」で簡単に計算できます。

  • 月初商品棚卸高:150,000円(※問題資料より)
  • 当月商品仕入高:162,000円+324,000円+69,300円+207,900円=763,200円
  • 月末商品棚卸高:30個×@3,465円=103,950円
    • 売上原価:150,000円+763,200円-103,950円=809,250円

 第3問は、問題資料の入金伝票・出金伝票・振替伝票から、仕訳日計表・総勘定元帳を作成する問題です。

 仕訳日計表の元帳欄は省略されていますし、総勘定元帳の現金勘定の摘要欄にも予め「仕訳日計表」と入っているため、解答にあたってやることは各伝票の金額を集計するだけです。

 簡単すぎて解説することが特にありません…。


 第4問は、決算振替仕訳に関する問題です。

 本問のポイントは、問題資料の「(仕入)?」が売上原価を示していることに気づくことができたかどうか、です。

 それさえ分かれば、あとは諸収益と諸費用を計算し、差額を資本金に振り替えるだけです。

  • 当期の売上原価が912,500円であった場合
    • 諸収益:1,442,500円(※問題資料より)
    • 諸費用:912,500円+225,000円(←その他の費用総額)=1,137,500円
    • 当期純利益:1,442,500円-1,137,500円=305,000円
  • 当期の売上原価が1,250,000円であった場合
    • 諸収益:1,442,500円(※問題資料より)
    • 諸費用:1,250,000円+225,000円(←その他の費用総額)=1,475,000円
    • 当期純損失:1,442,500円-1,475,000円=32,500円

 なお、損益の振り替えの仕訳に関しては、どっちが損益でどっちが資本金か迷ってしまった方がいるかもしれませんが、この手の問題は以下のような流れで機械的に考えると簡単です。

  • 収益総額>費用総額 → 利益が発生 → 資本金が増える → 資本金が貸方 → 損益が借方
  • 収益総額<費用総額 → 損失が発生 → 資本金が減る → 資本金が借方 → 損益が貸方
当期の売上原価が912,500円であった場合の決算振替仕訳
(借)損益 305,000
 (貸)資本金 305,000
当期の売上原価が1,250,000円であった場合の決算振替仕訳
(借)資本金 32,500
 (貸)損益 32,500

 第5問は、精算表の作成問題です。

 合格するためには短い解答時間で9割(30点満点中27点)前後を取らなければいけない簡単な問題です。

 普通すぎて解説することが特にありません…。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 難しい 簡単 普通 簡単
5分 15分 25分 25分 10分 30分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問1の模範解答では現金が上・売上が下になっていますが、この仕訳は売上が上・現金が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないデメリットはあってもメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

2019年度から試験範囲外になる論点は2018年度の試験で出題されますか?
 2019年度から試験範囲外になる論点(有価証券の売買や手形の裏書き・割引き、売上・仕入の値引、消耗品購入時の資産処理など)が、2018年度の試験で出題される可能性は低いです。

 低いと考えられる理由は、試験の主催団体である日本商工会議所が「2018年度における出題は、2019年度以降も引き続き各級の範囲となっている内容から大きく外れないように配慮することといたします」とアナウンスしているからです。

 よって、試験範囲外になる論点は参考程度に押さえておけばじゅうぶんです。

 なお、簿記3級の試験範囲の改定に関する詳しい情報は、日商簿記3級 試験範囲(出題区分)の改定情報まとめページでまとめています。興味のある方はこちらもあわせてご確認ください。

仕訳問題のおすすめの解き方はありますか?
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目(本問の場合は「手形借入金」や「償却債権取立益」など)があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。私が解いたさいには問1の「郵便為替証書」、問2の「入金時に全額費用計上」、問3の「約束手形」などにアンダーラインを引きました。

 このような準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙に勘定科目を書くさいには、問題に列挙されている勘定科目を毎回必ずチェックして打ち消し線を引くことを徹底しています。

 ひと手間を加えるだけで「指定されていない勘定科目で解答してしまう」という非常にもったいないケアレスミスをなくすことができます。