書籍概要

  1. 無敵の簿記2級 第149回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    240ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

     第149回日商簿記2級対策用の直前対策本です。

     一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報や全国のTAC講師20名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商2級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第148回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST51」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記2級受験生が押さえておくべき要点をまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。

     個人的に良いと思ったコンテンツは、平成29年度・30年度の新論点に関するコンテンツです。

     新出題区分の特別講義1では、連結会計に関する特集が組まれています。連結会計に出てくる修正仕訳について「なぜその仕訳が必要になるのか」「どのような出題パターンが考えられるか」「各処理のポイント」などが32ページにわたって分かりやすく解説されています。

     また、新論点の特別講義2では、平成29年度から新たに試験範囲に追加された固定資産の圧縮記帳・リース取引・外貨換算会計・課税所得の算定、平成30年度から新たに試験範囲に追加された税効果会計・製造業会計などの新論点について、出題パターン・注意点が分かりやすくまとめられています。

    新出題区分の特別講義1
    新出題区分の特別講義1

    新論点の特別講義2
    新論点の特別講義2

     さらに、第148回試験までの新論点の出題状況を踏まえたうえで「第149回試験でどのような出題が考えられるか」「どのような対策が必要なのか」などについて15ページにわたって詳しく紹介されています。

    新論点なんかこわくない!1
    新論点なんかこわくない!1

    新論点なんかこわくない!2
    新論点なんかこわくない!2

    その他のコンテンツは?

     出題予想ランキングページでは、TAC講師20名の投票形式によるランキングが掲載されています。また、予想した各講師のコメントも載っています(※予想部分は白塗りしています)。

     日商2級出た順マスターの第1問対策には、重要仕訳ランキングBEST51が掲載されています。「第133回出題」「第137回出題」というように出題された試験回も併記されているので、過去に出題された重要仕訳をサクッと確認することができます。

    講師による出題予想ランキング
    講師による出題予想ランキング

    重要仕訳ランキング BEST51
    重要仕訳ランキング BEST51

     日商2級出た順マスターでは、各論点の出題状況が一覧表で紹介されています。その中でも頻出論点については、考え方のポイントや例題を使った実戦的な解説が多数収載されています。

    出た順マスター 第2問対策
    出た順マスター 第2問対策

    出た順マスター 第3問対策
    出た順マスター 第3問対策

     別冊になっているネコの手BOOKには、本試験前の過ごし方&持ち物チェックシートや簿記2級で必ず押さえておくべき基本知識などが簡潔にまとめられています。A5サイズ(148×210mm)なので、持ち運びしやすいです。

     また、第2問での出題が考えられる「理論穴うめ問題」や「正誤問題」なども収載されています。通勤・通学時やお昼のちょっとした細切れの時間を使って確認するのにぴったりです。

     なお、一発的中予想問題はネコの手BOOKから取り外して使います。深く考えずにホッチキスの芯を抜いてしまうとネコの手BOOKがバラバラになってしまうので、必ず一発的中予想問題だけを抜き取りましょう。

    持ち運びしやすいネコの手BOOK
    持ち運びしやすいネコの手BOOK

    理論穴うめ問題
    理論穴うめ問題

    正誤問題
    正誤問題

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

    本書の位置づけは?

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記2級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    価格は?

     無敵の簿記の価格は1,620円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(1,458円)

    Amazonで購入(1,620円)

    楽天で購入(1,620円)

第149回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第149回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    208ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     第149回日商簿記2級対策用の予想問題集です。4回分の予想模試(第1予想・第2予想・第3予想・プラスワン予想)と、切り離して使える仕訳カード(全50問)が収載されています。

     受験生の方から「TACの予想問題集と直前対策本の違いはなんですか?」という質問をよくいただきますが、直前対策本は本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材で、予想問題集はその名の通り本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材です。両者は「使う目的」が異なります。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口・内容も違いますし、収載されている予想問題も異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で単品購入(1,458円)

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    楽天で購入(1,620円)

    直販でセット購入(2,754円)




管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

管理人の解答時間
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 合計
一発的中予想 6分 4分 15分 5分 6分 36分

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問1の消費税は、問題に列挙されている勘定科目の中に「仮払消費税」「仮受消費税」がないので、税込方式で処理すると判断します。納付確定額を租税公課と未払消費税で処理しましょう。

解答・税込方式による場合の仕訳
(借)租税公課 960,000 ※1
 (貸)未払消費税 960,000

※1 4,000,000円-3,040,000円=960,000円

参考・税抜方式による場合の仕訳
(借)仮受消費税 4,000,000
 (貸)仮払消費税 3,040,000
 (貸)未払消費税 960,000

 問2の固定資産の圧縮記帳は、模範解答の1段目が購入に関する仕訳、2段目が圧縮に関する仕訳です。1段目と2段目は別の取引なので、解答の建物勘定は相殺せずに借方・貸方にそれぞれ計上します。

 問3の企業買収は、引き継いだ資産および負債を時価で評価するのがポイントです。また、商品に関しては繰越商品や仕入などの勘定科目で処理しますが、本問は問題に列挙されている勘定科目に仕入がある(繰越商品はない)ので仕入で処理しましょう。

 問4の手形の更改は、利息の処理がポイントです。本問は、問題文に「支払期日延長にともなう利息 ¥ 4,800 は現金で支払った」とあるので、手形代金を新手形に含めずに処理します。

解答・手形代金を新手形に含めずに処理する場合の仕訳
(借)支払手形 240,000
 (貸)支払手形 240,000
(借)支払利息 4,800
 (貸)現金 4,800
参考・手形代金を新手形に含めて処理する場合の仕訳
(借)支払手形 240,000
(借)支払利息 4,800
 (貸)支払手形 244,800

 問5の税効果会計は、問題文に「法人税等の実効税率を40%として税効果会計を適用する」とあるので、税効果会計の処理(2本目の仕訳)を忘れないように気をつけましょう。

参考・その他有価証券の時価評価に関する仕訳
(借)その他有価証券 25,000
 (貸)その他有価証券評価差額金 25,000
(借)その他有価証券評価差額金 10,000
 (貸)繰延税金負債 10,000

 なお、解答にあたっては借方と貸方の「その他有価証券評価差額金」を1つにまとめましょう(※本問の場合は貸方残15,000円になります)。


 第2問は、語群選択&銀行勘定調整表に関する問題です。

 問1の語群選択は、5の「照合勘定」がやや難しかったかもしれませんが、その他はいずれも基本的な内容です。間違えてしまったところはテキストに戻って復習しておきましょう。

 本問は、問題文に「番号を答案用紙に記入しなさい」という指示があるので、番号で解答する必要があります。番号ではなく言葉(語句)で解答した場合、内容が合っていても不正解になるのでご注意ください。

 また、問2では銀行残高基準法による銀行勘定調整表を作成する必要がありますが、まず両者区分調整法による銀行勘定調整表を自作すると分かりやすいです。

 解答するさいは、解説223ページに掲載されている両者区分調整法による銀行勘定調整表をサクッと下書きしましょう。この表をきちんと書けるかどうかが、本問の1番のポイントです。

  1. 「両者区分調整法による銀行勘定調整表」を自作する
  2. 調整後の当座預金の金額233,100円を把握する(→2の解答)
  3. 1.を参考にして、答案用紙の「銀行残高基準法による銀行勘定調整表」を完成する

 第3問は、難度・ボリュームともに平均レベルの精算表作成問題です。

 未処理事項等1の「不渡手形」は、問題文に「この貸倒れの処理においては、貸倒引当金の取り崩し処理は行わないこととする」とあるので、全額を貸倒損失で費用処理します。

 未処理事項等2の「建設仮勘定」は、備品に振り替えるだけです。備品なのに建設仮勘定を使っていいの?疑問に思った方もいらっしゃると思いますが、建設仮勘定は有形固定資産の仮払いを処理する勘定科目なので、備品の仮払いに使っても全く問題ありません。

 決算整理事項1の「期末商品の棚卸し」は、売上原価対立法で処理しているため「しーくりくりしー」や「うくうしくう」などの売上原価算定の仕訳は不要です。問題資料で与えられている棚卸減耗損と商品評価損を計上しましょう。

 決算整理事項2以降はいずれも基本的な処理なので、特にコメントすることはありません。間違えてしまったところはテキストに戻って復習しておきましょう。


 第4問は、直接原価計算&全部原価計算に関する問題です。

 本問の一番のポイントは、固定製造間接費の取り扱いです。全部原価計算の場合は、固定製造間接費も製品の原価に集計しますが、直接原価計算の場合は製品の原価に集計せずに期間原価として処理します。

 上記のような取り扱いの違いにより、全部原価計算の営業利益と直接原価計算の営業利益は、期首・期末に含まれる固定製造間接費の分だけ金額がズレます。

部原価計算による営業利益-接原価計算による営業利益=期製品に含まれる固定製造間接費の金額-期製品に含まれる固定製造間接費の金額

 この関係式には「全直末首(ぜんちょくまっしゅ)」という便利な語呂がありますので、この機会に語呂をしっかり押さえておきましょう。

 本問の場合、第1期・第2期は期首・期末の仕掛品・製品が存在しないので「全部原価計算による営業利益=直接原価計算による営業利益」になります。

  • 全部原価計算による第1期の営業利益:860,000円
  • 直接原価計算による第1期の営業利益:860,000円
  • 全部原価計算による第2期の営業利益:600,000円
  • 直接原価計算による第2期の営業利益:600,000円

 一方、第3期は期末に400個の製品が残っているため、この期末製品に含まれる固定製造間接費100,000円(=300,000円×400個/1,200個)だけ営業利益がズレます

  • 全部原価計算による第3期の営業利益:700,000円
  • 直接原価計算による第3期の営業利益:600,000円

 第5問は、部門費の配賦&組別総合原価計算に関する問題です。

 本問は、X製品とY製品の資料が与えられていますが、解答要求はX製品のみです。よって、Y製品に関しては計算する必要はありません。

 問題を解き始める前に答案用紙をきちんと確認せずに、なんとなくY製品についても計算してしまった方は、解き始める前に必ず答案用紙を確認するクセをつけましょう。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 簡単 普通 簡単 簡単
5分 15分 20分 35分 20分 15分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問5の模範解答では繰延税金負債が上、その他有価証券評価差額金が下になっていますが、この仕訳はその他有価証券評価差額金が上・繰延税金負債が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。問2は「国庫補助金 ¥ 1,200,000」、問3は「時価~」の4つ、問5は「法人税等の実効税率を40%として税効果会計を適用する」などです。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳をメモ書きして勘定科目のチェックをしてから答案用紙に改めて書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。