簿記ナビ模試のご案内

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第2問(補助簿の選択)の解説

 第2問の定番問題のひとつである「補助簿の選択」に関する問題です。最近では第135回・第143回・第146回で出題されています。出題間隔で考えますと、そろそろ…って感じですよね。

 解答にあたっては、まず(1)~(5)の各取引の仕訳を考えたうえで、勘定科目ごとに記入する帳簿を考えていきましょう。

(1)仕入取引

(借)仕入 900,000
 (貸)支払手形 350,000
 (貸)買掛金 550,000

 借方の「仕入の増加」は仕入帳に記入します。貸方の「支払手形の増加」は支払手形記入帳に、「買掛金の増加」は買掛金元帳に記入します。

 また、仕入にともない商品の数量が増加するので、商品有高帳にも記入します。

(2)貸倒れ債権の回収

(借)現金 100,000
 (貸)償却債権取立益 100,000

 前期に貸倒れ処理した売掛金を回収した場合は償却債権取立益で処理します。また、送金小切手を受け取っているので現金の増加として処理します。うっかり当座預金で処理しないように気をつけましょう。

  • 通貨代用証券(帳簿上は現金で処理)
    • 送金小切手
    • 期限到来済みの公社債利札
    • 郵便為替証書
    • 他人振出小切手
    • 配当金領収書

 借方の「現金の増加」は現金出納帳に記入します。貸方の「償却債権取立益の増加」は1~9のいずれの補助簿にも記入されません。

(3)仕入戻し

(借)買掛金 160,000
 (貸)仕入 160,000

 借方の「買掛金の減少」は買掛金元帳に記入します。貸方の「仕入の減少」は仕入帳に記入します。

 また、仕入戻しにともない商品の数量が減少するので、商品有高帳にも記入します。

(4)売上取引

(借)当座預金 300,000
(借)受取手形 500,000
(借)売掛金 400,000
 (貸)売上 1,200,000

 代金のうち300,000円は当店振り出しの小切手を受け取っているので、当座預金の増加として処理します。うっかり現金で処理しないように気をつけましょう。

  • 他店振出小切手を受け取った場合:現金の増加
  • 当店振出小切手を受け取った場合:当座預金の増加(本問)
  • 他店振出小切手を受け取って、すぐに当座預金口座に預け入れた場合:当座預金の増加

 借方の「当座預金の増加」は当座預金出納帳に、「受取手形の増加」は受取手形記入帳に、「売掛金の増加」は売掛金元帳に記入します。貸方の「売上の増加」は売上帳に記入します。

 また、売上にともない商品の数量が減少するので、商品有高帳にも記入します。

(5)売上戻り

(借)売上 120,000
 (貸)売掛金 120,000

 借方の「売上の減少」は売上帳に記入します。貸方の「売掛金の減少」は売掛金元帳に記入します。

 また、売上戻りにともない商品の数量が増加するので、商品有高帳にも記入します。

まとめ

 昨年度までは、補助簿の選択といえば「仕入値引・売上値引の処理」が一番のポイントでしたが、先日、2019年度以降の試験範囲から削除されることが決定したため、2018年度の試験で「仕入値引・売上値引の処理」が出題される可能性はかなり低くなりました。

 よって、第149回試験で補助簿の選択が出題される場合は、仕入値引や売上値引の処理ではなく、(2)の通貨代用証券や(4)の当店振出小切手などの現金預金に関連する処理が問われる可能性が高いです。本問を使って万全の対策を講じておきましょう。

簿記ナビ模試3級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 難しい 簡単 普通
5分 10分 15分 40分 5分 35分 10分