簿記ナビ模試のご案内

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第4問(標準原価計算)の解説

 標準原価計算に関する問題です。

 標準原価計算は、第135回・第142回試験で出題されたような「差異分析の問題」と、第140回・第146回・第147回試験で出題されたような「勘定記入・仕訳などの問題」の2パターンの出題が考えられます。

 出題間隔を考えますと…第149回試験では「差異分析の問題」が出題される可能性のほうが高いので、本問とともに第142回(できれば第135回も)の過去問をきちんと押さえておきましょう。

 なお、問1・問2はスタンダードな差異分析の問題です。この2問は絶対に取りこぼしてはいけません。一方、問3は各差異に関する理論選択問題です。こちらは参考程度に押さえておけばじゅうぶんです。

問1 原価要素ごとの総差異の計算

 総差異の計算に必要な標準直接材料費・標準直接労務費・標準製造間接費は、問題文で与えられている1個当たりの標準製造原価に実際生産量(400個)を掛けあわせて算定します。

 なお、予定生産量500個はダミーデータです。うっかり使わないように気をつけてください。

  • 標準直接材料費:9,000円/個×400個=3,600,000円
  • 実際発生額:3,520,000円(※問題資料より)
  • 直接材料費総差異:3,600,000円-3,520,000円=+80,000円(貸方差異)
  • 標準直接労務費:3,200円/個×400個=1,280,000円
  • 実際発生額:1,360,000円(※問題資料より)
  • 直接労務費総差異:1,280,000円-1,360,800円=△80,800円(借方差異)
  • 標準製造間接費:4,800円/個×400個=1,920,000円
  • 実際発生額:2,100,000円(※問題資料より)
  • 製造間接費総差異:1,920,000円-2,100,000円=△180,000円(借方差異)

問2 各総差異の分解

 毎度おなじみの差異分析のボックスを書いて、各差異の金額をサクッと求めましょう。標準消費量・標準作業時間をきちんと計算できるかどうかがカギになります。

価格差異・数量差異

  • 標準消費量:1個あたりの標準消費量9kg×実際生産量400個=3,600kg
  • 標準作業時間:1個あたりの標準直接作業時間2時間×実際生産量400個=800時間
直接材料費の差異分析
  • 価格差異:(@1,000円-@1,100円)×3,200kg=△320,000円(→借方差異)
  • 数量差異:(3,600kg-3,200kg)×@1,000円=+400,000円(→貸方差異)

賃率差異・作業時間差異

直接労務費の差異分析
  • 賃率差異:(@1,600円-@1,620円)×840kg=△16,800円(→借方差異)
  • 作業時間差異:(800時間-840時間)×@1,600円=△64,000円(→借方差異)

問3 各差異の説明(正誤問題)

A) 適切。価格差異は、市場価格の変動などにより生じるので、生産現場にとっては通常、管理不能な差異です。
B) 不適切。数量差異は、販売数量の増減により生じるのではなく、生産能率の良し悪しなどにより生じるので、生産現場にとっては管理可能な差異です。
C) 適切。賃率差異は、賃率の改定などにより生じるので、生産現場にとっては通常、管理不能な差異です。
D) 適切。作業時間差異は、作業能率の良し悪しなどにより生じるので、生産現場にとっては管理可能な差異です。

まとめ

 標準原価計算に関しては、今までは第5問での出題がほとんどでしたが、最近は第4問でも出題されるようになり、以前と比べると出題される確率が上がっています。作問されている先生の研究分野・得意分野なのかもしれません。

  • 直近3年間(第140回~第148回)の出題実績
    • 第4問での出題:第140回・第142回・第146回
    • 第5問での出題:第143回・第147回

 作問者の変更のタイミングが分からないのでなんとも言えませんが、今年度も「ホットな論点」として標準原価計算の対策に力を入れることをおすすめします。

簿記ナビ模試2級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
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5分 10分 35分 35分 10分 15分 10分