書籍概要

  1. 無敵の簿記3級 第148回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    144ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

     第148回日商簿記検定3級対策用の直前対策本です。

     一発的中予想問題(1回分)の他に、誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ、費用・収益の見越し・繰延べ)や全国のTAC講師19名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商3級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第147回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST49」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記3級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。

     個人的に特に良いと思ったコンテンツは、「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」と「誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ、費用・収益の見越し・繰延べ)」です。

     「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」では、第144回試験で出題された仕訳日計表に関する記述や、第3問・第5問の注意ポイント、理論穴うめ問題に関する記述など、最近の試験のトレンドが分かりやすくまとめられています。

     また、「誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ)」では、小切手を受け取った時の処理パターンや未収入金と売掛金の違い、得意先元帳・仕入先元帳の「借/貸欄」の書き方、Tフォーム(T勘定)の書き方など、多くの受験生が疑問に思う論点が6ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     誌上講義の後半では、多くの受験生がつまづく「費用・収益の見越し・繰延べ」の処理の考え方や出題パターンが14ページに渡って紹介されています。苦手意識を持っている方は必見です!

    最新の出題トレンドを大公開!
    最新の出題トレンドを大公開!

    新出題区分 誌上講義
    新出題区分 誌上講義

    費用・収益の見越し・繰延べ
    費用・収益の見越し・繰延べ

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています。

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記3級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    的中実績と目次
    的中実績と目次

    TAC講師の出題予想ランキング
    TAC講師の出題予想ランキング

    重要仕訳ランキングBEST49
    重要仕訳ランキングBEST49

    日商3級出た順マスター(第3問)
    日商3級出た順マスター(第3問)

    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ
    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ

    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)
    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)

    正誤問題(第2問・4問対策)
    正誤問題(第2問・4問対策)

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

     価格は1,080円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

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第148回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第148回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    218ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     受験生の方から「TACの予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

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管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

管理人の解答時間
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 合計
一発的中予想 5分 3分 9分 2分 9分 28分

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問1の固定資産の売却は、期首売却なので当期の減価償却費は0円です。平成×9年1月1日の1日分の減価償却費を計上する必要はありません。

 問2の決算振替仕訳は、売上勘定・受取配当金勘定・受取利息勘定を損益に振り替えるだけです。

 問3の消耗品の購入は、問題に列挙されている勘定科目の中に消耗品がある(=消耗品費がない)ので、購入時に資産処理する(=消耗品で処理する)と判断します。

 消耗品に関しては、本問のような購入時の仕訳の他に決算整理仕訳がよく問われます。きちんと処理できるように準備しておきましょう。

  • 消耗品に関する決算整理仕訳
    • 購入時に消耗品費で処理している場合→期末に残っている分を消耗品に振り替える
    • 購入時に消耗品で処理している場合→期中に使った分を消耗品費に振り替える

 問4の債権の貸倒れは、債権の発生時期がポイントです。具体的には、前期の決算をまたいでいるかどうかで判断しましょう。

  • 前期に発生した債権が貸倒れた場合:引当金を設定済み→貸倒引当金をの取り崩して処理する(足りない分は貸倒損失で費用処理)
  • 当期に発生した債権が貸倒れた場合:引当金は未設定→全額を貸倒損失で費用処理

 本問は、当期に発生した売掛金の処理が問われているので、全額を貸倒損失で処理します。問題文の「貸倒引当金残高は ¥ 200,000 である」はダミーデータなので、引っかからないように注意しましょう。

 問5の給料の支払いは、勘定科目にご注意ください。従業員立替金は立替金で、所得税預り金や社会保険料預り金は預り金で処理することもあります。問題に列挙されている勘定科目を必ずチェックしましょう。


 第2問は、備品・備品減価償却累計額の勘定記入の問題です。

 TACの解説では日付順に仕訳を考えていますが、個人的には備品ごとに考えたほうが分かりやすいと思います。どちらで解いても構いませんので、参考までに私の解説もご確認ください。

備品A

×9年6月30日の仕訳(売却)
(借)減価償却費 20,250 ※1
(借)備品減価償却累計額 121,500 ※2
(借)現金など 84,000
 (貸)備品A 225,000
 (貸)固定資産売却益 750

※1 225,000円×0.9×6か月/60か月=20,250円

※2 225,000円×0.9×3年/5年=121,500円

 売却時に計上する備品Aの減価償却費は、×9年1月1日~6月30日までの6か月分です。備品減価償却累計額は、×6年1月1日~×8年12月31日までの3年分です。

備品B

×9年12月31日の仕訳(減価償却)
(借)減価償却費 202,500 ※3
 (貸)備品減価償却累計額 202,500

※3 810,000円÷4年=202,500円

 備品Bは決算期末において1年分の減価償却を計上するだけです。

備品C

×9年3月15日の仕訳(購入)
(借)備品C 405,000
 (貸)当座預金 405,000
×9年12月31日の仕訳(減価償却)
(借)減価償却費 112,500 ※4
 (貸)備品減価償却累計額 112,500

※4 405,000円÷3年×10か月/12か月=112,500円

 備品Cの減価償却費は、×9年3月15日~12月31日までの10か月分です。問題文に「減価償却費は月割計算」とあるので、3月分も1か月でカウントして減価償却費を計算しましょう。


 第3問は、問題資料の入金伝票・出金伝票・振替伝票から、得意先元帳・仕入先元帳・仕訳日計表・総勘定元帳を作成する問題です。

 仕訳日計表は簡単に解答できたと思いますが、得意先元帳・仕入先元帳・総勘定元帳の摘要欄の記入はやや難しいかったかもしれません。

 補助元帳である得意先元帳・仕入先元帳は各伝票から個別転記されるので、摘要欄には伝票名(入金伝票・出金伝票・振替伝票)を記入します。一方、総勘定元帳は仕訳日計表から合計転記されるので、摘要欄には仕訳日計表と記入します。

 私が受験生時代に作っていたまとめノートを載せておきますので、参考までにご確認ください。

伝票会計に関するまとめノート
伝票会計に関するまとめノート

 なお、答案用紙の仕丁欄・元丁欄に関しては、本問のように採点対象になる可能性がじゅうぶんあります。(分かる範囲で)数字をきちんと記入しましょう。

 得意先元帳・仕入先元帳の仕丁欄には伝票番号が、仕訳日計表の元丁欄には総勘定元帳の買掛金の口座番号(本問は12)が、総勘定元帳の買掛金の仕丁欄には仕訳日計表のページ数(本問は50)が入ります。


 第4問は、伝票会計に関する問題です。

 伝票会計に関しては、本問で問われている一部現金取引の2パターンの処理を押さえておけばバッチリです。短い解答時間で10点満点が取れるように万全の準備をしておきましょう。


 第5問は、精算表の作成問題です。

 特に解説することはありませんが、解答の「未払金」と「消耗品」は上下が入れ替わっても正解です(※別解が紹介されていない理由は分かりません)。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 簡単 普通
5分 15分 20分 30分 10分 30分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問1の模範解答では未収入金が上・減価償却累計額が下になっていますが、この仕訳は減価償却累計額が上・未収入金が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目(本問の場合は「普通預金」「当座預金」など)があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。問1は「当期首」、問4は「当期発生」などです。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳をメモ書きして勘定科目のチェックをしてから答案用紙に改めて書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。