書籍概要

  1. 無敵の簿記2級 第148回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    228ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,512円(税込)

     第148回日商簿記検定2級対策用の直前対策本です。

     一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報や全国のTAC講師18名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商2級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第147回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST49」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記2級受験生が押さえておくべき要点をまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。

     個人的に良いと思ったコンテンツは、平成29年度の新論点に関するコンテンツです。

     新出題区分の特別講義1では、連結会計に関する特集が組まれています。連結会計に出てくる修正仕訳について「なぜその仕訳が必要になるのか」「どのような出題パターンが考えられるか」「各処理のポイント」などが27ページにわたって分かりやすく解説されています。

     また、新論点の特別講義2では、有形固定資産の圧縮記帳・リース取引・外貨換算会計・課税所得の算定など、平成29年度から新たに試験範囲に追加された新論点について、出題パターン・注意点などが分かりやすくまとめられています。

    新出題区分の特別講義1
    新出題区分の特別講義1

    新論点の特別講義2
    新論点の特別講義2

     さらに、第147回試験までの新論点の出題状況を踏まえたうえで、第148回試験でどのような出題が考えられるか、どのような対策が必要なのか、などについて15ページにわたって詳しく紹介されています。

    新論点なんかこわくない!1
    新論点なんかこわくない!1

    新論点なんかこわくない!2
    新論点なんかこわくない!2

    その他のコンテンツは?

     出題予想ランキングページでは、TAC講師18名の投票形式によるランキングが掲載されています。また、予想した各講師のコメントも載っています(※予想部分は白塗りしています)。

     日商2級出た順マスターの第1問対策には、重要仕訳ランキングBEST49が掲載されています。「第133回出題」「第137回出題」というように出題された試験回も併記されているので、過去に出題された重要仕訳をサクッと確認することができます。

    講師による出題予想ランキング
    講師による出題予想ランキング

    重要仕訳ランキング BEST49
    重要仕訳ランキング BEST49

     日商2級出た順マスターの第2問・第3問対策では、各論点の出題状況が一覧表で紹介されています。その中でも頻出論点については、考え方のポイントや例題を使った実戦的な解説が多数収載されています。

    出た順マスター 第2問
    出た順マスター 第2問

    出た順マスター 第3問
    出た順マスター 第3問

     別冊になっているネコの手BOOKには、本試験前の過ごし方&持ち物チェックシートや簿記2級で必ず押さえておくべき基本知識などが簡潔にまとめられています。A5サイズ(148×210mm)なので、持ち運びしやすいです。

     また、第2問での出題が考えられる「理論穴うめ問題」や「正誤問題」なども収載されています。通勤・通学時やお昼のちょっとした細切れの時間を使って確認するのにぴったりです。

     なお、一発的中予想問題はネコの手BOOKから取り外して使います。深く考えずにホッチキスの芯を抜いてしまうとネコの手BOOKがバラバラになってしまうので、必ず一発的中予想問題のほうを抜き取るようにしましょう。

    持ち運びしやすいネコの手BOOK
    持ち運びしやすいネコの手BOOK

    理論穴うめ問題
    理論穴うめ問題

    正誤問題
    正誤問題

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

    本書の位置づけは?

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記2級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    価格は?

     価格は1,512円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(1,361円)

    Amazonで購入(1,512円)

    楽天で購入(1,512円)

第148回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第148回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    224ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     TACは無敵の簿記という直前対策本の他に、予想問題集(あてる)を制作・販売していますが、受験生の方から「直前対策本と予想問題集の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなかな?と思われるかもしれませんが、直前対策本は本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材で、予想問題集はその名の通り本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材です。両者は「使う目的」が異なります。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口・内容も違いますし、収載されている予想問題も異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で単品購入(1,458円)

    直販でセット購入(2,662円)




管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

管理人の解答時間
第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 合計
一発的中予想 7分 5分 13分 9分 4分 38分

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問1のリース取引は、減価償却の仕訳が問われています。問題文の「利子抜き法による」から、購入時に見積現金購入価額(55,000円)をリース資産として計上していることが分かるので、リース期間4年で除して減価償却費を計算しましょう。

 問2の剰余金の配当・処分は、準備金の積み立てがポイントです。

 配当額100,000円のうち、15,000円については原資がその他資本剰余金なので資本準備金を1,500円(=15,000円×10%)積み立て、残りの85,000円については原資が繰越利益剰余金なので利益準備金を8,500円(=85,000円×10%)積み立てます。

 なお、株主総会で決定した時点ではまだ未払いなので、現金による配当100,000円は未払配当金で処理します。うっかり現金で処理しないように気をつけましょう。

 問3の外貨建取引は、為替予約を行った時点で為替差損益の金額が確定します。よって、決算日(×1年3月31日)や決済日(×1年5月1日)には為替差損益は発生しません。

 問4の有価証券の売却は、問題の指示はありませんが期首に再振替仕訳が行われれていると判断して、取得原価と売却価額との差額を投資有価証券売却益で処理します。

 問5の手形の更改は、利息の処理がポイントです。本問は、問題文に「支払期日延長にともなう利息 ¥ 24,000 は現金で支払った」とあるので、手形代金を新手形に含めずに処理します。

解答・手形代金を新手形に含めずに処理する場合の仕訳
(借)支払手形 1,200,000
 (貸)支払手形 1,200,000
(借)支払利息 24,000
 (貸)現金 24,000
参考・手形代金を新手形に含めて処理する場合の仕訳
(借)支払手形 1,200,000
(借)支払利息 24,000
 (貸)支払手形 1,224,000

 第2問は、連結会計に関する問題です。

 具体的には、親子会社間の内部取引および未実現利益の消去の処理が問われています。各取引の難度はテキストの確認問題レベルですし、連結修正仕訳を集計して解答するだけの問題なので、間違えてしまった方はテキストに戻ってきちんと復習しておきましょう。

連結会計の対策について

 第148回試験の連結会計の対策については、「本問」と「予想問題集(あてる)のプラスワン予想・第3問で出題されているような精算表作成問題」を完ぺきにしておけばバッチリです。

 難しい処理が問われる可能性は低いので、基本的な問題を何度も繰り返し解いて、効率のよい解き方をマスターしておきましょう。


 第3問は、精算表の作成問題です。

 未処理事項1の「未渡小切手」は、あまり見かけない形なので手が止まった方も多かったと思いますが、そういう場合は手形振出時の仕訳を考えたうえで、機械的に処理しましょう。

参考・手形振出時の仕訳
(借)修繕引当金 80,000
(借)修繕費 40,000
 (貸)当座預金 120,000
  • 買掛金に関する未渡小切手 → 貸方は買掛金
  • 買掛金以外に関する未渡小切手 → 貸方は未払金

 本問の場合、未渡小切手120,000円は買掛金以外に対するもの(修繕に関する支払い)なので、貸方は未払金で処します。

解答・決算時の仕訳
(借)当座預金 120,000
 (貸)未払金 120,000

 決算整理事項3の「売上原価の算定」は、棚卸減耗損と商品評価損の処理がポイントです。

棚卸減耗損と商品評価損の計上
(借)棚卸減耗損 17,000
 (貸)繰越商品 17,000
(借)商品評価損 15,000
 (貸)繰越商品 15,000

 本問は、問題文に「商品評価損は売上原価に算入し、棚卸減耗損は売上原価に算入しない」とあるので、商品評価損のみを売上原価(仕入)に振り替えます。

商品評価損を売上原価に算入
(借)仕入 15,000
 (貸)商品評価損 15,000

 決算整理事項5の「減価償却」は、問題文の「減価償却については、概算額で建物 ¥ 2,150、備品 ¥ 13,700を4月から2月までの11カ月間にわたって各月に計上している」から、毎月、以下のような仕訳を切っていたことが分かります。

参考:毎月、減価償却費を見積り計上する仕訳
(借)減価償却費 15,850
 (貸)建物減価償却累計額 2,150
 (貸)備品減価償却累計額 13,700

 また、問題文に「減価償却費の年間確定額との差額を決算月で計上する」とあるので、年間確定額と11か月分の見積計上額合計との差額を計算しましょう。

 なお、建物1,800,000円のうち新建物の900,000円については月次で減価償却を行っていないので、ここでは旧建物の900,000円だけを考えましょう。

旧建物

  • 年間確定額:900,000円×0.9÷30年=27,000円
  • 見積計上額:@2,150円×11か月=23,650円
  • 調整額:27,000円-23,650円=3,350円

 旧建物に関しては、年間確定額と11か月分の見積計上額合計との差額3,350円を追加で計上します。

解答仕訳
(借)減価償却費 3,350
 (貸)建物減価償却累計額 3,350

備品

  • 年間確定額:{960,000円-(450,700円-@13,700円×11か月)}×25%=165,000円
  • 見積計上額:@13,700円×11か月=150,700円
  • 調整額:165,000円-150,700円=14,300円

 備品に関しては、決算整理前残高試算表の「備品減価償却累計額 450,700」に当期中に計上した11か月分の減価償却費が含まれているので、年間確定額の算定にあたってこれを控除するのがポイントです。

解答仕訳
(借)減価償却費 14,300
 (貸)備品減価償却累計額 14,300

新建物

 新建物の900,000円に関しては、上述のとおり毎月の見積り計上の対象になっていないので、決算において4か月分(12月~翌年3月)の減価償却費を月割りで計上します。

解答仕訳
(借)減価償却費 10,000
 (貸)建物減価償却累計額 10,000

900,000円×4か月/360か月=10,000円


 第4問は、単純総合原価計算&標準原価計算に関する問題です。

 問1の実際原価計算は、資料2の実際原価データを使って計算するだけです。絶対に落としてはいけない問題です。

 問2の標準原価計算ではパーシャルプランの処理が問われているので、仕掛品勘定の材料・賃金・製造間接費欄には実際の原価データを記入し、標準原価との差額を差異の各欄に記入しましょう。

  • 材料
    • 標準原価:@7,200円×1,800個=12,960,000円
    • 実際原価:12,879,000円
    • 直接材料費差異:12,960,000円-12,879,000円=81,000円(有利差異)
  • 賃金
    • 標準原価:@10,800円×1,850個=19,980,000円
    • 実際原価:20,196,000円
    • 直接労務費差異:19,980,000円-20,196,000円=▲216,000円(不利差異)
  • 製造間接費
    • 標準原価:@12,960円×1,850個=23,976,000円
    • 実際原価:23,094,000円
    • 製造間接費差異:23,976,000円-23,094,000円=882,000円(有利差異)

 問3の直接材料費差異の分析は実際単価が割り切れないので、先に数量差異を計算したうえで、直接材料費差異と数量差異との差額で価格差異を計算しましょう。

  • 直接材料費差異:81,000円(有利差異)
    • 数量差異:(108,000円-105,000円)×@120円=360,000円(有利差異)
    • 価格差異:?+360,000円=81,000円 ?=81,000円-360,000円=▲279,000円(不利差異)

 第5問は、直接原価計算に関する問題です。

 問1は、問題資料の損益計算書の「売上原価 4,872,000」と「販売費及び一般管理費 1,218,000」を固定費と変動費に分類するだけです。

 問2では損益分岐点売上高と安全余裕率の計算が問われています。本問は安全余裕率の計算式が与えられているので、当期売上高6,720,000円と損益分岐点売上高4,920,000円を計算式に入れて計算するだけです。

 ただ、問題によっては計算式が与えられないケースもあるので、安全余裕率の計算式は必ず暗記しておきましょう。

 問3・問4は解説220・221ページの解説のように、目標を達成するために必要な売上高を「S」と置いて1次方程式を作り、あとは機械的に金額を求めましょう。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 普通 簡単
5分 15分 20分 35分 20分 15分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問2の模範解答ではその他資本剰余金が上、繰越利益剰余金が下になっていますが、この仕訳は繰越利益剰余金が上・その他資本剰余金が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。問1は「見積現金購入価額 ¥ 55,000」「利子抜き法」、問2は「その他資本剰余金 ¥ 15,000、繰越利益剰余金 ¥ 85,000」、問3は「先物為替相場:1ドル ¥ 106」、問4は「取得原価 ¥ 112,800」「¥ 115,800」、などです。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳をメモ書きして勘定科目のチェックをしてから答案用紙に改めて書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。