第147回日商簿記検定2級 難易度アンケート

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第1問(仕訳問題)の難易度は?

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第2問(企業合併・連結会計)の難易度は?

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第3問(財務諸表作成)の難易度は?

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第4問(本社工場会計)の難易度は?

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第5問(標準原価計算)の難易度は?

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第147回日商簿記検定2級 解答速報まとめ(問題・解答・解説)

 第147回日商簿記検定2級を受験された皆様、お疲れ様でした!ここから下は、TACや大原などの解答速報情報、各問題のクイック解説を掲載しています。

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各社の模範解答(解答速報)

 各社の模範解答がアップされ次第、こちらの情報を更新します。

 一番左の列の「会社名」をクリックまたはタップすると、各社の模範解答案内ページが別窓で開きます。また、「公開中」をクリックまたはタップすると、各社の模範解答(PDFファイル)が別窓で開きます。

おすすめ解答順序と時間配分

4問→第5問→第3問→第2問→第1

「各問題の配点」と「各問題の難易度」と「時間配分の目安」
配点 難易度 時間配分
準備 5分
4 20点 簡単 15分
5 20点 簡単 15分
3 20点 簡単 30分
2 20点 普通 25分
1 20点 難しい 20分
見直し 10分

予想合格率

 合格率は、第1問・第2問の出来が分からないので難しいところですが、個人的にはやや高めの30%~40%ぐらいを予想しています。

 (追記)第1問・問4に別解が用意されていないっぽい点や、第2問の子会社株式・連結の仕訳の出来があまり良くなさそうな点を考えますと…合格率は25%~30%ぐらいになりそうです。

 第1問の仕訳は結構難しかったと思いますが、第3問以降はかなり簡単だったので、第2問の出来が合否を分けそうです。第1問の仕訳も落ち着いて考えれば3問(12点)ぐらいは…いかがでしたでしょうか。

直近の試験の合格率の推移
第142回 第143回 第144回 第145回 第146回 第147回
14.80% 25.75% 13.42% 25.03% 47.50%

解答速報まとめ&難易度アンケート
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第1問・仕訳問題(配点20点)

  1. 固定資産の購入&除却
  2. 外貨建取引
  3. クレジット販売・消費税
  4. リース取引
  5. ソフトウェア

 ひとつひとつの問題文が長く、問題に列挙されている勘定科目もシャッフルされて配置されていたため、問題を見た瞬間に「あー解くの大変そう…」と思った方も多かったと思います。

 ただ、問1・問3・問5の3問に関しては難度的には普通レベルの問題ですし、問2の外貨建取引も為替予約の基本的な理解を問うシンプルな問題ですので、きちんと仕訳対策をしていれば最低でも12点は取れたのではないでしょうか。

問1 固定資産の購入&除却

模範解答
(借)建物 6,000,000
(借)修繕費 1,000,000
 (貸)建設仮勘定 7,000,000
(借)建物減価償却累計額 1,000,000
(借)固定資産除却損 200,000 ※1
 (貸)建物 1,200,000

※1 1,200,000円-1,000,000円=200,000円

 固定資産の購入&除却に関する問題です。

 解答仕訳の勘定科目の数は多いものの、「購入に関する仕訳」と「除却に関する仕訳」に分けて考えれば難しい問題ではありません。

 購入の仕訳に関しては、第141回試験の問2で出題された仕訳問題とほとんど同じ形です。仕訳対策をきちんとやっていた方はラッキーでした。

 問題文に「工事代金 ¥ 7,000,000 は2回分割で銀行振込より支払済み」とあるので、まずは借方に計上している建設仮勘定を貸方に振り替えます。

 さらに、問題文に「工事の明細は、建物 ¥ 6,000,000、修繕費 ¥ 1,000,000 であった」とあるので、7,000,000円のうちの6,000,000円は建物(固定資産)の増加として処理し、残りの1,000,000円は修繕費で費用処理します。

 除却の仕訳に関しては、問題資料で与えられている取得価額・減価償却累計額を使って処理するだけです。貸借差額を固定資産除却損で処理します。

 なお、解答仕訳の借方の建物(新建物)と貸方の建物(旧建物)は別物なので、相殺せずに両建てで解答しましょう。

問2 外貨建取引

模範解答
(借)売掛金 11,000,000 ※2
 (貸)売上 11,000,000

※2 100,000ドル×@110円=11,000,000円

 第1問では初登場の外貨建取引に関する問題です。

 本問は取引発生時までに為替予約を行っているため、外貨建ての売上債権(売掛金)は為替予約時の先物為替相場(@110円)で換算します。

参考:為替予約時の仕訳
仕訳なし
参考:取引発生時の仕訳(←本問で問われている仕訳)
(借)売掛金 ×××
 (貸)売上 ×××
参考:決算時の仕訳
仕訳なし
参考:決済時の仕訳
(借)現金など ×××
 (貸)売掛金 ×××

問3 クレジット販売・消費税

模範解答
(借)売上 200,000
(借)仮受消費税 16,000 ※3
 (貸)クレジット売掛金 206,000 ※5
 (貸)支払手数料 10,000 ※4

※3 200,000円×8%=16,000円

※4 200,000円×5%=10,000円

※5 貸借差額

 クレジット販売・消費税に関する問題です。

 本問は、以前にクレジット販売したものが返品された場合の仕訳が問われているので、まず先にクレジット販売時の仕訳を考えましょう。

 仕訳自体は第144回試験の第1問の問3で出題された仕訳問題とまるっきり同じ形なので、仕訳対策をきちんとやっていればパパっと導き出せるはずです。

参考:クレジット販売時の仕訳
(借)支払手数料 10,000
(借)クレジット売掛金 206,000
 (貸)売上 200,000
 (貸)仮受消費税 16,000

 次に、取り消し処理の仕訳を考えますが、これは単に販売時の逆仕訳をするだけです。上記の仕訳の借方と貸方をひっくり返して解答しましょう。

問4 リース取引

模範解答1(LEC、メイプル)
(借)リース資産 2,400,000
 (貸)リース債務 2,400,000
(借)リース債務 40,000
 (貸)普通預金 40,000
模範解答2(TAC、大原、NS、クレアール)
(借)リース資産 2,400,000
 (貸)リース債務 2,360,000
 (貸)普通預金 40,000

 リース取引に関する問題です。

 本問は、問題文の「リース期間5年、リース料月額 ¥ 40,000」「利子込み法により処理する」から、リース料総額が2,400,000円であることが分かるので、同額のリース資産・リース債務を計上します。

解答①
(借)リース資産 2,400,000 ※6
 (貸)リース債務 2,400,000

※6 @40,000円×12か月×5年=2,400,000円

 次に、第1回目のリース料の支払いの仕訳を考えます。

 本問では利子込み法の処理が問われているため支払利息は計上せずに、普通預金で支払った40,000円だけリース債務を減額しましょう。

解答②
(借)リース債務 40,000
 (貸)普通預金 40,000

 以上、①②の仕訳をまとめると解答仕訳になります。

 なお、各社が公表した模範解答は「リース債務を借方と貸方に計上する仕訳(模範解答1)」と「リース債務を貸方にのみ計上する仕訳(模範解答2)」の2つに割れており、しかもそれぞれが「別解なし」となっています。

 問題文に「同時に」という文言があるため、作問者が「模範解答2」だけを正解としている可能性もありますが、この問題で「模範解答1」を不正解にするのは(個人的には)厳しすぎると思います。

 いずれにしても現時点では詳細が分からないので、ここでは両方の模範解答をご紹介しておきます。

問5 ソフトウェア

模範解答
(借)ソフトウェア 20,000,000
(借)長期前払費用 4,800,000
 (貸)ソフトウェア仮勘定 24,800,000

 ソフトウェアに関する問題です。

 まず、問題文に「開発費用 ¥ 24,800,000 は4回分割で銀行振込より全額支払済み」とあるので、まずは借方に計上しているソフトウェア仮勘定を貸方に振り替えます。

 さらに、問題文に「開発費用 ¥ 24,800,000 の中には、今後の4年間のシステム関係の保守費用 ¥ 4,800,000 が含まれていた」とあるので、24,800,000円のうちの4,800,000円は長期前払費用の増加として処理し、残りの20,000,000円はソフトウェアの増加として処理します。

 4,800,000円の勘定科目をどれにするか悩んだ方も多かったと思いますが、長期前払費用の他に適当な勘定科目がないため、消去法で長期前払費用を選択しましょう。

第2問・企業合併・連結会計(配点20点)

 企業合併・連結会計に関する問題です。

 第1問と同様、問題資料の量が多いため難しそうな感じがしますが、問1と問2の(2)までは「一般的な企業合併&子会社株式の処理」が問われています。

 また、問2の(3)で問われている連結会計の仕訳も、初めての出題ということで「投資と資本の相殺消去」「のれんの償却」「非支配株主に帰属する当期純損益の振り替え」という基本的な理解を問う問題でした。

 第2問全体としては、今までに出たことのない出題形式だったことを差し引いても、普通レベルの適切な難度の問題だったと思います。


 問1(1)では、企業合併の仕訳が問われています。

 諸資産・諸負債ともに時価と帳簿価額が一致していますし、資本金の組入れ額も「1株につき ¥ 175とし」と明示されているので、この仕訳は絶対に落としてはいけません。

問1 (1)
(借)諸資産 40,000,000 ※1
(借)のれん 5,000,000 ※2
 (貸)諸負債 10,000,000 ※3
 (貸)資本金 17,500,000 ※4
 (貸)資本準備金 17,500,000 ※5

※1 問題資料より

※2 貸借差額

※3 問題資料より

※4 100,000株×@175円=17,500,000円

※5 100,000株×(@350円-@175円)=17,500,000円


 問1(2)は、のれんの勘定記入の問題です。旧のれんと新のれんの償却額を正しく計算できるかどうかがポイントです。

 まずは、前期から繰り越されてきた「旧のれん」から考えましょう。問題文の「平成24年4月1日に同業の株式会社東北商事を買収したさいに生じたのれんの未償却残高」から、すでに4年分(平成24年4月1日~平成28年3月31日)を償却済みであることが分かります。

 よって、未償却残高の4,200,000円を残りの償却期間の6年で均等償却します。うっかり10年で割らないように気をつけてください。

 次に、当期首に発生した「新のれん」を考えますが、これは1年分を計算するだけです。

  • 旧のれんの償却額:4,200,000円÷6年=700,000円
  • 新のれんの償却額:5,000,000円÷10年=500,000円
問1 (2)
(借)のれん償却 1,200,000 ※6
 (貸)のれん 1,200,000

※6 700,000円+500,000円=1,200,000円


 問2(1)では、子会社株式の取得時の仕訳が問われています。

 仕訳自体は、取得株式数(16,000株)に取得単価(@2,000円)を乗じて計算するだけです。問1(1)と同様に、この仕訳は絶対に落としてはいけません。

問2 (1)
(借)子会社株式 32,000,000 ※7
 (貸)当座預金 32,000,000

※7 16,000株×@2,000円=32,000,000円


 問2(2)では、子会社株式の決算時の仕訳が問われていますが、子会社株式は支配を目的として保有するため、株式の時価を帳簿価額に反映させる必要はありません(=時価評価する必要はありません)。

 よって、問題文の「仕訳をする必要がない場合には「借方科目」の欄に仕訳なしと記入しさない」という指示に従って、借方科目の欄に「仕訳なし」と記入します。

問2 (2)
仕訳なし

 問2(3)で、ようやく連結会計の仕訳が問われています。

 上述のとおり、3問とも連結会計の基本的な理解を問う仕訳問題なので、きちんと準備していた方にとってはボーナス問題だったと思います。

 ①は投資と資本の相殺消去です。特に注意すべき点はありませんが、この仕訳を間違えてしまうと②も自動的に不正解になってしまうので慎重に解答しましょう。

 なお、非支配株主持分の計算式の「20%」という数字は、問題文の「発行済株式総数20,000株のうち16,000株を~取得」から全体の80%分を取得したことが分かるので、100%から80%を差し引いて計算します。

問2 (3)①
(借)資本金 25,000,000 ※8
(借)資本準備金 8,000,000 ※9
(借)繰越利益剰余金 5,000,000 ※10
(借)のれん 1,600,000 ※11
 (貸)子会社株式 32,000,000 ※12
 (貸)非支配株主持分 7,600,000 ※13

※8 問題資料より

※9 問題資料より

※10 問題資料より

※11 貸借差額

※12 16,000株×@2,000円=32,000,000円

※13 (25,000,000円+8,000,000円+5,000,000円)×20%=7,600,000円


 ②はのれんの償却です。問題文に「のれんは取得時から10年間にわたり、定額法で償却している」とあるので、指示に従って1年分を計算しましょう。

問2 (3)②
(借)のれん償却 160,000 ※14
 (貸)のれん 160,000

※14 1,600,000円÷10年=160,000円


 ③は非支配株主に帰属する当期純損益の振り替えです。

 問題文に「北陸ストアの当期純利益は ¥ 900,000 」とあるので、増加した純資産900,000円のうちの20%について非支配株主持分の増加として処理します。

問2 (3)③
(借)非支配株主に帰属する当期純利益 180,000
 (貸)非支配株主持分 180,000 ※14

※15 900,000円×20%=180,000円

第3問・財務諸表作成(配点20点)

 難度・分量ともに普通レベルの損益計算書の作成問題です。

未処理事項1
(借)当座預金 79,600
(借)手形売却損 400
 (貸)受取手形 80,000
未処理事項2
(借)貸倒損失 9,000
 (貸)売掛金 9,000

 問題文に「当期の商品販売取引から生じた売掛金」とあるので、貸倒引当金を取り崩して処理することはできません。貸倒損失で費用処理します。

未処理事項3
(借)未収入金 700,000
(借)火災損失 100,000 ※1
 (貸)未決算 800,000

※1 800,000円-700,000円=100,000円

 期末時点では「通知があった」だけなので、未収入金で処理します。貸借差額は火災損失(特別損失)で処理しましょう。

未処理事項4
(借)当座預金 190,000
 (貸)土地 120,000
 (貸)固定資産売却益 70,000 ※2

※2 190,000円-120,000円=70,000円

決算整理事項1
(借)貸倒引当金繰入 6,420 ※3
 (貸)貸倒引当金 6,420

※3 (480,000円+680,000円-80,000円-9,000円)×2%-15,000円=6,420円

 未処理事項の処理で減少した受取手形(80,000円)と売掛金(9,000円)を考慮し忘れないように気をつけましょう。

決算整理事項2
(借)仕入 330,000
 (貸)繰越商品 330,000
(借)繰越商品 360,000
 (貸)仕入 360,000
(借)棚卸減耗損 4,800 ※4
(借)商品評価損 2,220 ※5
 (貸)繰越商品 7,020
(借)仕入 7,020
 (貸)棚卸減耗損 4,800
 (貸)商品評価損 2,220

※4 (450個-444個)×@800円=4,800円

※5 (@800円-@795円)×444個=2,220円

 実際に問題を解くさいには上記の仕訳は不要です。

 以下のような簡単な商品ボックスを書いて「期首商品棚卸高・当期商品仕入高・売上原価・期末商品棚卸高・棚卸減耗損・商品評価損・期末実地棚卸高」を把握しましょう。

商品ボックス
商品ボックス

決算整理事項3
(借)減価償却費 162,500
 (貸)建物減価償却累計額 50,000 ※6
 (貸)備品減価償却累計額 112,500 ※7

※6 1,500,000円÷30年=50,000円

※7 (600,000円-150,000円)×25%=112,500円

決算整理事項4
(借)特許権償却 40,000 ※8
 (貸)特許権 40,000

※8 280,000円÷7年=40,000円

 問題文の「特許権は、平成25年4月1日に取得したもの」から、すでに3年分(平成25年4月1日~平成28年3月31日)を償却済みであることが分かるので、残りの7年で均等償却します。うっかり10年で割らないように気をつけてください。

決算整理事項5
(借)満期保有目的債券 2,400 ※8
 (貸)有価証券利息 2,400

※9 {600,000円-(600,000円×98円/100円)}÷5年=2,400円

 問題文の「満期保有目的債券の評価は、償却原価法(定額法)により行っている」という指示に従って、満期保有目的債券の帳簿価額を評価替えします。

決算整理事項6
(借)退職給付費用 60,000
 (貸)退職給付引当金 60,000
決算整理事項7
(借)消耗品 25,000
 (貸)消耗品費 25,000

 問題資料Ⅰの決算整理前残高試算表に「消耗品費 180,000」が計上されているので、決算において期末未使用高を消耗品に振り替えます。

  • 購入時に費用処理
    • 購入時:消耗品費で処理
    • 決算時:未使用分を消耗品に振り替え
  • 購入時に資産処理
    • 購入時:消耗品で処理
    • 決算時:期中消費分を消耗品費に振り替え
決算整理事項8
(借)支払利息 8,100 ※10
 (貸)未払利息 8,100

※10 900,000円×1.2%×9か月/12か月=8,100円

 当期に帰属する9か月分(平成28年7月1日~平成29年3月31日)の利息を見越計上します。

決算整理事項9
(借)法人税、住民税及び事業税 133,000 ※11
 (貸)仮払法人税等 55,000
 (貸)未払法人税等 78,000

※11 55,000円+78,000円=133,000円

 問題文の「中間納付額控除後の金額 ¥ 78,000 を未払法人税等として計上する」「仮払法人税等 ¥ 55,000 は中間納付にかかわるものである」から、未払法人税等・仮払法人税等の金額が分かるので、貸借差額で法人税、住民税及び事業税の金額を計算しましょう。

第4問・本社工場会計(配点20点)

 本社工場会計に関する仕訳問題です。

 (1)の処理は少し迷ったかもしれませんが、(2)以降はいずれも基本レベルの簡単な問題です。


(1)の解答仕訳(TAC、大原、NS、クレアール、大栄、メイプル)
(借)材料 3,230,000 ※1
 (貸)本社 3,230,000

※1 3,200,000円+30,000円=3,230,000円

(1)の解答仕訳(LEC)
(借)材料 3,200,000
(借)製造間接費 30,000
 (貸)本社 3,230,000

 倉庫に搬入した「製品用の素材」や「工場で使用する消耗器具」はいったん材料勘定に振り替えておいて、倉庫から出庫したタイミングで仕掛品勘定・製造間接費勘定に振り替えます。

 LECの模範解答のみ「工場で使用する消耗器具」を材料勘定ではなく製造間接費勘定で処理していますが、材料勘定を通さずに製造間接費で処理すべき旨の特別の指示がないため、他社の模範解答と比べるとちょっと分が悪そうです。

 また、問題文に「支払い関係はすべて本社が行っている」とあるので、貸方は「本社」になります。


(2)の解答仕訳
(借)仕掛品 2,376,000 ※2
 (貸)材料 2,376,000

※2 @396円×6,000kg=2,376,000円

 素材を出庫したタイミングで、材料勘定から仕掛品勘定に振り替えます。

 払出単価については、問題文に「材料費は月次総平均法で計算している」とあるので、月初在庫分と月中購入分の平均単価を計算しましょう。

(2,000kg×@380円+8,000kg×@400円)÷(2,000kg+8,000kg)=@396円


(3)の解答仕訳
(借)仕掛品 4,480,000 ※3
(借)製造間接費 1,480,000 ※4
 (貸)賃金 5,960,000

※3 3,200時間×@1,400円=4,480,000円

※4 1,500,000円+100,000円-120,000円=1,480,000円

 直接工・間接工の賃金の消費額を計上するタイミングで、賃金勘定から仕掛品勘定・製造間接費勘定に振り替えます。


(4)の解答仕訳
(借)製造間接費 100,000
 (貸)本社 100,000

 間接経費100,000円は製造間接費勘定で処理します。また、問題文に「本社が支払った」とあるので、貸方は「本社」になります。


(5)の解答仕訳
(借)製造間接費 50,000
 (貸)原価差異 50,000

※5 3,520,000円-3,470,000円=50,000円(有利差異)

 予定配賦額と実際発生額との差額50,000円を原価差異に振り替えます。

 原価差異が借方なのか貸方なのか分からない場合は、以下のように勘定の流れを書いて判断すると分かりやすいです。参考までにご確認ください。

勘定の流れ
勘定の流れ

第5問・標準原価計算(配点20点)

 標準原価計算に関する問題です。

 なんのひっかけもない簡単な問題なので、短い解答時間(15分ぐらい)で20点満点を狙いましょう。

  • 月初有高:1,500個×@300円+900個×@100円=540,000円
  • 直接材料費:1,817,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
  • 加工費:594,000円(問題資料3の原価実績から金額をひっぱってくる)
  • 完成品:6,000個×@400円=2,400,000円
  • 月末有高:1,400個×@300円+700個×@100円=490,000円
  • 標準原価差異:61,000円(借方差異)
  • 売上高:6,200個×@1,200円=7,440,000円
  • 月初製品棚卸高:600個×@400円=240,000円
  • 当月製品製造原価:6,000個×@400円=2,400,000円
  • 月末製品棚卸高:400個×@400円=160,000円
  • 標準原価差異:61,000円(上で求めた金額をひっぱってくる)
  • 売上総利益:7,440,000円-2,541,000円=4,899,000円
  • 販売費及び一般管理費:2,540,000円+526,000円+388,000円+305,000円=3,759,000円
  • 営業利益:4,899,000円-3,759,000円=1,140,000円

 なお、標準原価差異は不利差異(借方差異)なので、売上原価に賦課する場合は加算調整します。


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