書籍概要

  1. 第147回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    216ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

     第147回日商簿記検定3級対策用の予想問題集です。4回分の予想模試の他に、切り離して使える仕訳カード(全40問)が収載されています。

     その他にも、第147回試験の大問別の出題予想(第1予想~第3予想+プラスワン予想)や平成29年度試験の戦い方、集中学習論点シート、過去の出題傾向と対策、繰り返しシートなど…独学者にとって有益な情報が多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     TACの予想問題集の一番のウリは「解説が充実している」点です。

     「合格る(うかる)タイムライン」では時間配分や各問題ごとの解答ポイントが分かりやすくまとめられていますし、「合格る(うかる)下書用紙」では、各問題の下書きの書き方が数ページにわたって詳細にまとめられています。

    合格る(うかる)タイムライン
    合格る(うかる)タイムライン

    合格る(うかる)下書用紙
    合格る(うかる)下書用紙

     購入特典の「TAC無敵のプレミアム講義」では、各問題ごとの解説動画(解き方レクチャー)が用意されており、プロ講師の解説動画を無料で視聴することができます。独学者には嬉しいサービスではないでしょうか。

     また、個人的に良いと思ったのは、各問題の解説にいろんなパターンの参考問題(同論点異形式問題)が付いている点です。

     例えば、今回の第1予想の第3問は残高試算表を作成する問題ですが、「もし合計試算表や合計残高試算表、別タイプの残高試算表だったら解答はどうなるか?」を同じ問題を使って確認することができます。かゆいところに手が届く良いサービスだと思います。

    解説動画の解き方レクチャー
    解説動画の解き方レクチャー

    合計試算表の問題だったら?
    合計試算表の問題だったら?

    合計残高試算表の問題だったら?
    合計残高試算表の問題だったら?

    別タイプの残高試算表だったら?
    別タイプの残高試算表だったら?

     前回試験の的中実績や平成29年度試験の戦い方なども掲載されています。また、問題用紙と答案用紙はこんな感じで綴じられているので、水色の紙を残してグッと引き抜くと取り外すことができます。

    前回の的中実績はこんな感じです
    前回の的中実績はこんな感じです

    平成29年度試験の戦い方
    平成29年度試験の戦い方

    こんな感じで取り外します
    こんな感じで取り外します

    問題は1回分ずつ持ち運ぶことができます
    問題は1回分ずつ持ち運ぶことができます

     仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工が入っているので、簡単にカードを切り離してリング穴を作ることができます。紙質もしっかりしているので使いやすいと思います。

    仕訳カード1
    最初はこんな状態です

    仕訳カード2
    本体から切り離します

    仕訳カード3
    リングを通すとこんな感じです

    仕訳カード4
    空欄補充問題もあります

     価格は1,080円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(972円)

    Amazonで購入(1,080円)

    楽天で購入(1,080円)

無敵の簿記(直前対策本)との違いは?

  1. 無敵の簿記3級 第147回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    1回分
    ページ数:
    136ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

    予想問題集と直前対策本の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で単品購入(972円)

    直販でセット購入(1,836円)




管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問1の有価証券の購入は、付随費用である手数料15,000円の処理がポイントです。取得原価に含めて処理しましょう。

 問2の有価証券の売却は、問1の処理が前提となっている問題です。上述の手数料を加味して売却時の帳簿価額を計算しましょう。

 問3の現金過不足は、まず現金過不足の借方残高12,000円を相殺するために貸方に同額を計上したうえで、記入漏れとなっている水道光熱費・通信費を借方に計上し、最後に貸借差額を雑損益…という流れで処理しましょう。

 問4の仕入取引・問5の売上取引は、手数料の処理がポイントになります。解説の4ページに載っている「先方負担の仕訳例」もあわせて押さえておきましょう。

  • 仕入時の諸掛り
    • 当店負担:仕入原価に含めて処理(→問4
    • 仕入先負担:立替金で処理or買掛金と相殺して処理
  • 売上時の諸掛り
    • 当店負担:発送費などで費用処理(→問5
    • 得意先負担:立替金で処理or売掛金に含めて処理(→問5

 第2問は、商品有高帳および得意先元帳を作成する問題です。

 商品有高帳や得意先元帳の摘要欄は最初から埋まっていますし、金額が入るところにはカッコが付いているので比較的スムーズに解けたのではないでしょうか。

 23日の売上値引に関しては、商品有高帳には記入されない点、③の売上総利益を計算するさいに総売上高から忘れずに控除する点の2点に気をつけましょう。

 商品有高帳に関しては、第147回試験で出題される可能性もじゅうぶん考えられるので、本問(先入先出法)や解説の9ページに「参考問題」として紹介されている移動平均法による場合の2パターンをきちんと押さえておきましょう。


 第3問は、残高試算表の作成問題です。

 問題資料の形から二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時にひと工夫する方法で解答することをおすすめします(TACの解説とは異なる方法です)。

 まずは下書用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。なお、現金取引の支出欄の「給料の支払」に関しては、現金で支払った408,000円を現金に関する取引欄に計上し、残りの72,000円(=480,000円-408,000円)はその他の取引欄に計上しましょう。

給料の支払に関する仕訳
(借)給料 480,000
 (貸)現金 408,000
 (貸)預り金 72,000
現金に関する取引欄に計上する仕訳
(借)給料 408,000
 (貸)現金 408,000
その他の取引欄に計上する仕訳
(借)給料 72,000
 (貸)預り金 72,000
第1予想・第3問の下書き1
第1予想・第3問の下書き1(PDF版

 仕訳を下書きする場合は、勘定科目・金額を出来るかぎり省略して書きましょう。

 例えば…現金は「」、当座預金は「」、売上は「S(→Salesの頭文字)」、買掛金は「か×」といった感じです。また、金額の下3桁が000の場合には「」を使うと簿記上級者っぽくなります。

 簿記検定ナビ勘定科目の省略パターン一覧表ページでは、他の勘定科目の省略パターンもいろいろと紹介しています。興味のある方は一度ご覧ください。

第1予想・第3問の下書き2
第1予想・第3問の下書き2(PDF版

 次に集計作業に移ります。現金・当座預金・仕入・売上については一部が二重計上されている可能性があるので、この4つについてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば現金であれば、現金に関する取引欄で切った仕訳のみから現金の金額を集計します。現金に関する取引欄以外に計上されている、いわゆる二重取引に該当する現金の増減は集計時には無視します。

  • 現金:前期繰越372,000円+712,000円-888,000円=196,000円

 残りの当座預金・仕入・売上も同じように集計します。なお、その他の欄の仕訳については二重計上を気にする必要はありません。普通に集計しましょう。

  • 当座預金:前期繰越1,080,000円+520,000円-426,000円=1,174,000円
  • 仕入:792,000円-12,000円=780,000円
  • 売上:684,000円-4,000円=680,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することができるのでおすすめです。


 第4問は、消耗品に関する勘定記入のオーソドックスな問題です。

 本問を使って、購入時に「費用(消耗品費)で処理する場合」と「資産(消耗品)で処理する場合」の違いを確認しておきましょう。

  • 消耗品に関する決算整理仕訳
    • 購入時に消耗品費勘定で処理している場合→期末に残っている分を消耗品勘定に振り替える
    • 購入時に消耗品勘定で処理している場合→期中に使った分を消耗品費勘定に振り替える

 第5問は、精算表の作成問題です。

 合格するためには短い解答時間で9割前後(30点満点中27点以上)を取らなければいけない簡単な問題です。

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 簡単 簡単
5分 10分 20分 35分 15分 25分 10分

第2予想

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問5の手形の処理に関しては、問題文に「¥1,000,000はかつて当店が振り出した福井商店宛ての約束手形で受け取り」とあるので、手形の支払義務が消滅→支払手形の減少と考えて処理しましょう。


 第2問は、当座預金・手形の勘定記入問題です。

 受取手形・支払手形の前月繰越に関しては、5月1日時点で記入されているものが集計の対象となります。

 受取手形記入帳の「5/10 売上 9,600」や、支払手形記入帳の「5/20 仕入 6,400」をうっかり前月繰越の金額に含めないように気をつけましょう。


 第3問は、問題資料の入金伝票・出金伝票・振替伝票から、得意先元帳・仕入先元帳・仕訳日計表・総勘定元帳を作成する問題です。

 仕訳日計表は簡単に解答できたと思いますが、得意先元帳・仕入先元帳・総勘定元帳の摘要欄の記入はやや難しいかったかもしれません。

 補助元帳である得意先元帳・仕入先元帳は各伝票から個別転記されるので、摘要欄には伝票名(入金伝票・出金伝票・振替伝票)を記入します。一方、総勘定元帳は仕訳日計表から合計転記されるので、摘要欄には仕訳日計表と記入します。

 私が受験生時代に作っていたまとめノートを載せておきますので、参考までにご確認ください。

伝票会計に関するまとめノート
伝票会計に関するまとめノート

 なお、答案用紙の仕丁欄・元丁欄に関しては、本問のように採点対象になる可能性がじゅうぶんあります。(分かる範囲で)数字をきちんと記入しましょう。

 得意先元帳・仕入先元帳の仕丁欄には伝票番号が、仕訳日計表の元丁欄には総勘定元帳の売掛金の口座番号(本問は8)が、総勘定元帳の売掛金の仕丁欄には仕訳日計表のページ数(本問は159)が入ります。

 また、解説の41ページに「参考問題」として紹介されているような語句(語群)選択問題があわせて出題される可能性もあります。本問とあわせてきちんと押さえておきましょう。


 第4問は、資本金に関する勘定記入の問題です。

 問題資料の引出金勘定を資本金勘定に取り込むだけの簡単な問題です。42ページの解説のようにわざわざ仕訳に直して考える必要はありませんので、問題資料からダイレクトに解答できるように練習しておきましょう。


 第5問は、財務諸表の作成問題です。

 財務諸表の作成問題に苦手意識をもっている方も多いと思いますが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付けてはいけません(※勝手に付けると不正解になります)。本問のように特段の指示がない場合は、金額だけを記入しましょう。

 また、48ページの【同論点異形式問題】の解説では、問題資料で「決算整理残高試算表」が与えられている場合の財務諸表作成問題が紹介されています。出題可能性は高くないですが、保険的な位置づけで本問とあわせて押さえておきましょう。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 難しい 簡単 簡単
5分 10分 20分 35分 10分 30分 10分

第3予想

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問3の損益の振り替えに関しては、どっちが損益でどっちが資本金か迷ってしまった方がいるかもしれませんが、この手の問題は以下のような流れで機械的に考えると簡単です。

  • 収益総額>費用総額 → 利益が発生 → 資本金が増える → 資本金が貸方 → 損益が借方
  • 収益総額<費用総額 → 損失が発生 → 資本金が減る → 資本金が借方 → 損益が貸方

 第2問は、費用の見越し・繰延べに関する問題です。

 前期末の決算整理仕訳から当期首の再振替仕訳、当期中の仕訳、当期末の決算整理仕訳までの一連の処理が問われている良問です。答案用紙の各試算表がいつの時点の金額を表しているのかをきちんと確認しておきましょう。

  • 前期末の決算整理仕訳 → 期首繰越試算表
  • 前期末の決算整理仕訳+再振替仕訳+期中仕訳 → 決算整理前残高試算表
  • 前期末の決算整理仕訳+再振替仕訳+期中仕訳+当期末の決算整理仕訳 → 決算整理後残高試算表

 第3問は、合計試算表の作成問題です。

 本問は、問題資料の「~を除く」から二重取引を考慮する必要が無いと判断できるので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 まず、下書用紙に8つの勘定+その他勘定を書きます。

第3予想・第3問の下書き1
第3予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に、月初(6月1日)時点の各勘定の金額を記入します。金額自体は、答案用紙の「前月からの繰越高」からひっぱってくるだけなので簡単です。

第3予想・第3問の下書き2
第3予想・第3問の下書き2(PDF版

 問題資料の「6月中の取引」を頭の中で仕訳して、8つの勘定に記入していきます。上述のとおり、本問は二重取引が最初から除外されているので、二重取引について特に気をつけるは必要ありません。

第3予想・第3問の下書き3
第3予想・第3問の下書き3(PDF版

 最後に8つの勘定を締め切ります。なお、本問は合計試算表を作成する問題なので、各勘定を締め切るさいには「借方の合計額」「貸方の合計額」を求めましょう。

第3予想・第3問の下書き4
第3予想・第3問の下書き4(PDF版

 6月中の取引は特に問題ないと思いますが、しいて挙げるとすれば…(4)キの「前月に購入した備品代金の支払い」を未払金の減少として処理する点ぐらいでしょうか。うっかり借方に備品を計上しないように気をつけてください。


 第4問は、商品売買の勘定記入に関する問題です。テキストレベルの簡単な問題なので、絶対に取りこぼしてはいけません。

 本問は、問題資料から分記法の仕訳を推定→三分法の仕訳に変換→答案用紙の勘定に記入…という流れで処理しますが、解答時間に余裕がある場合は損益勘定の金額を検算しましょう。

 正しく処理できている場合、問題資料の商品売買益勘定の損益の金額800と、答案用紙の仕入勘定・売上勘定の損益の貸借差額800(=4,000-3,200)が一致します。


 第5問は、損益勘定・資本金勘定・繰越試算表を作成する問題です。

 あまり見かけない形なので面食らってしまった方も多かったと思いますが、資料(B)の決算整理事項の各処理は「質」「量」ともに平均レベル以下ですし、簿記一巡の手続きを押さえるのにうってつけの問題なので、満点が取れるまで何度も繰り返し問題を解きましょう。

 なお、答案用紙の損益勘定の借方の一番上の空欄には「仕入」が入りますが、これは売上原価を仕入勘定で計算しているからです(※資料(B)の1を参照)。

 仮に、問題文が「売上原価は売上原価勘定で計算する」となっていたら、この空欄には「売上原価」が入ります。参考までにご確認ください。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 普通 普通 普通
5分 10分 15分 40分 15分 25分 10分

プラスワン予想

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問4ではあまり見かけない「定期預金」という勘定が出てきます。うっかり普通預金等で処理しないように気をつけましょう。


 第2問は、売掛金と貸倒引当金に関する勘定記入の問題です。

 本問は、問題資料の [売掛金に関する取引] から仕訳を推定し、売掛金勘定・貸倒引当金勘定の空欄を埋めていきますが、4月15日と4月22日の処理には特に気をつけてください。

 まず、4月15日の取引では当期に発生した売掛金が貸倒れているので、貸倒引当金を取り崩すことはできません。全額を貸倒損失として費用処理します。

 また、4月22日の取引では800円の売掛金が回収不能になっていますが、22日時点の貸倒引当金の残高は600円(=1,800円-1,200円)しかないので、600円は貸倒引当金を取り崩し、残りの200円は貸倒損失として費用処理します。

 なお、最後に問われている×9年5月3日の仕訳は、前期に貸倒れ処理した売掛金を回収しているので償却債権取立益で処理します。

  • 前期以前に貸倒れ処理した売掛金を回収した場合→償却債権取立益で処理
  • 当期に貸倒れ処理した売掛金を回収した場合→貸倒引当金や貸倒損失で処理(→問題の指示に従う)

 第3問は、合計残高試算表の作成問題です。

 資料(B)が日付別で与えられているので、頻出する9勘定(現金・普通預金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 まず、下書用紙に9つの勘定+その他勘定を書きます。

プラスワン予想・第3問の下書き1
プラスワン予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に、平成×9年8月25日時点の各勘定の「借方に計上されている金額」および「貸方に計上されている金額」を記入します。金額自体は、資料(A)の合計試算表からひっぱってくるだけなので簡単です。

プラスワン予想・第3問の下書き2
プラスワン予想・第3問の下書き2(PDF版

 資料(B)の各日の取引を頭の中で仕訳して、9つの勘定に記入していきます。なお、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、下書きの売掛金勘定・買掛金勘定に金額を書き込むさいにはどの商店の増減なのかひと目で分かるようにしておくのがポイントです。

  • 売掛金
    • 富:富士商店
    • 津:津軽商店
    • 紅:紅玉商店
  • 買掛金
    • 王:王林商店
    • 陸:陸奥商店
    • 金:金星商店
プラスワン予想・第3問の下書き3
プラスワン予想・第3問の下書き3(PDF版

 最後に9つの勘定を締め切ります。なお、本問は合計残高試算表を作成する問題なので、各勘定を締め切るさいにはいったん借方合計額・貸方合計額を計算したあとに残高の金額を求めるのがポイントです。

プラスワン予想・第3問の下書き4
プラスワン予想・第3問の下書き4(PDF版

 資料Bの各取引は量が多くて面倒なものの、ひとつひとつの難度は高くないです。

 しいて挙げるとすれば、27日の「津軽商店振出の小切手で支払い」を現金の減少として処理する点と、29日の「かつて当店が振り出し津軽商店へ裏書きされていた約束手形」を支払手形の減少として処理する点の2つに気をつけてください。


 第4問は、固定資産の勘定記入に関する問題です。「直接法による仕訳」と「間接法による仕訳」のどこが異なるのかきちんと理解できていれば簡単です。

 なお、費用・収益の勘定科目(本問の場合は減価償却費)は決算時に損益勘定に振り替えたうえで、さらに損益勘定の貸借差額を資本金勘定に振り替えます。本問を使って勘定の流れをきちんと押さえておきましょう。

 また、解説の104ページの「参考問題」では、本問よりももう一歩踏み込んだ問題が紹介されています。本問とあわせて売却の仕訳の違いを確認しておきましょう。


 第5問は、空欄推定タイプの精算表の作成問題です。パズル感覚で分かるところからどんどん金額を埋めていきましょう。

 なお、貸借差額で算定する試算表欄の資本金勘定は、他の計算が間違っていると芋づる式で金額が合わなくなってしまうので、ケアレスミスにはじゅうぶん気をつけてください。

★プラスワン予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 難しい 簡単 簡単
5分 10分 20分 40分 10分 25分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 本書に収載されている全ての問題を解いている&問題が手元にありますので、ご質問に対してすぐに回答できます。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本書ですと…例えば、第1予想の問4の模範解答では上から前払金・買掛金・現金の順番に並んでいますが、この3つの順番は入れ替わっても構いません。他の問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。そのさいに気になる勘定科目があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳をメモ書きしておいて勘定科目のチェックをしてから答案用紙に書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。