書籍概要

  1. 無敵の簿記3級 第147回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    136ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

     第147回日商簿記検定3級対策用の直前対策本です。

     一発的中予想問題(1回分)の他に、誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ・現金過不足)や全国のTAC講師22名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商3級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第146回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST49」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記3級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。

     個人的に特に良いと思ったコンテンツは、「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」と「誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ)」です。

     「日商簿記検定3級 最新の出題トレンドを大公開!」では、第144回試験で出題された仕訳日計表に関する記述や、第3問・第5問の注意ポイント、理論穴うめ問題に関する記述など、最近の試験のトレンドが分かりやすくまとめられています。

     また、「誌上講義(受験生定番の疑問&つまずきポイントFAQ)」では、小切手を受け取った時の処理パターンや未収入金と売掛金の違い、得意先元帳・仕入先元帳の「借/貸欄」の書き方、Tフォーム(T勘定)の書き方など、多くの受験生が疑問に思う論点が6ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

    最新の出題トレンドを大公開!
    最新の出題トレンドを大公開!

    新出題区分 誌上講義
    新出題区分 誌上講義

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています。

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記3級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    的中実績と目次
    的中実績と目次

    TAC講師の出題予想ランキング
    TAC講師の出題予想ランキング

    重要仕訳ランキングBEST48
    重要仕訳ランキングBEST48

    日商3級出た順マスター(第3問)
    日商3級出た順マスター(第3問)

    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ
    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ

    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)
    理論の穴うめ問題(第2問・4問対策)

    正誤問題(第2問・4問対策)
    正誤問題(第2問・4問対策)

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

     価格は1,080円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(972円)

    Amazonで購入(1,080円)

    楽天で購入(1,080円)

第147回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第147回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    216ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で単品購入(972円)

    直販でセット購入(1,836円)




管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問5の現金過不足は、まず過不足発生時の仕訳を考えたうえで解答仕訳を考えましょう。

 問題文の「現金の実査を行ったさいに、帳簿残高より ¥ 75,000 超過していたため現金過不足勘定で処理していた」から、現金の帳簿残高を75,000円増やして「帳簿残高=実際有高」の状態にしたことが読み取れます。

参考・過不足発生時の仕訳
(借)現金 75,000
 (貸)現金過不足 75,000

 過不足の調整にあたっては、帳簿の金額を実際の金額に合わせるのがポイントです。

 上記の仕訳を踏まえたうえで、原因が判明したものについては適当な勘定科目に振り替え、最後まで原因が特定できなかったものについては決算整理仕訳で雑益または雑損に振り替えます。

 まずは原因が判明したものを処理しましょう。

仕訳①(収入印紙の購入に関する仕訳)
(借)租税公課 13,500
 (貸)現金過不足 13,500
仕訳②(小切手受取時の誤記入に関する仕訳)
(借)現金過不足 90,000
 (貸)当座預金 90,000

 上記2本の仕訳を切ることにより、現金過不足勘定は1,500円の借方残になる(=90,000円-75,000円-13,500円)ので、最後にこの1,500円を雑損勘定に振り替えます。

仕訳③(現金過不足の借方残を雑損に振り替える仕訳)
(借)雑損 1,500
 (貸)現金過不足 1,500

 最後に、上記の①②③の仕訳をまとめると解答の仕訳になります。


 第2問は、当座預金・当座借越に関する勘定記入の問題です。

 本問は2つ銀行が出てくる珍しいパターンの問題なので、解説127ページのような形でひとまとめにして仕訳を下書きするよりも、「X銀行」と「Y銀行」とに分けて下書きすることをおすすめします。

 また、仕訳を下書きするさいには、常に当座預金の残高を把握しておきましょう。

X銀行(前月繰越額450,000円)

8月8日の仕訳(X銀行に関する取引1)
(借)仕入 375,000
 (貸)当座預金 375,000

※預金残高:75,000円(=前月繰越額450,000円-375,000円)

8月12日の仕訳(X銀行に関する取引2)
(借)当座預金 300,000
 (貸)売掛金 300,000

※預金残高:375,000円(=75,000円+300,000円)

8月16日の仕訳(X銀行に関する取引3)
(借)支払手形 900,000
 (貸)当座預金 375,000
 (貸)当座借越 525,000

※預金残高:▲525,000円(=375,000円-900,000円)

8月28日の仕訳(X銀行に関する取引4)
(借)当座借越 330,000
 (貸)売上 330,000

※預金残高:▲195,000円(=▲525,000円+330,000円)

Y銀行(前月繰越額▲225,000円)

8月6日の仕訳(Y銀行に関する取引1)
(借)当座借越 225,000
(借)当座預金 1,260,000
(借)手形売却損 15,000
 (貸)受取手形 1,500,000

※預金残高:1,260,000円(=前月繰越額▲225,000円+1,485,000円)

8月8日の仕訳(Y銀行に関する取引2)
(借)仕入 375,000
 (貸)当座預金 375,000

※預金残高:885,000円(=1,260,000円-375,000円)

8月8日の仕訳(Y銀行に関する取引3)
(借)当座預金 90,000
 (貸)受取手形 90,000

※預金残高:975,000円(=885,000円+90,000円)

 仕訳を下書きしたら、あとは答案用紙の当座預金・当座借越勘定を埋めていくだけです。

 難しいところはないので特に問題ないと思いますが、月初月末に入るのは「前月繰越」「次月繰越」です。うっかり「前期繰越」「次期繰越」と記入しないように気をつけましょう。


 第3問は、残高試算表の作成問題です。

 問題資料の形から二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時にひと工夫する方法で解答することをおすすめします(TACの解説とは異なる方法です)。

 まずは下書用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。なお、現金取引の支出欄の「給料の支払」に関しては、現金で支払った612,000円を現金に関する取引欄に計上し、残りの108,000円(=720,000円-612,000円)はその他の取引欄に計上しましょう。

給料の支払に関する仕訳
(借)給料 720,000
 (貸)現金 612,000
 (貸)預り金 108,000
現金に関する取引欄に計上する仕訳
(借)給料 612,000
 (貸)現金 612,000
その他の取引欄に計上する仕訳
(借)給料 108,000
 (貸)預り金 108,000
一発的中予想問題・第3問の下書き1
一発的中予想問題・第3問の下書き1(PDF版

 仕訳を下書きする場合は、勘定科目・金額を出来るかぎり省略して書きましょう。

 例えば…現金は「」、当座預金は「」、売上は「S(→Salesの頭文字)」、買掛金は「か×」といった感じです。また、金額の下3桁が000の場合には「」を使うと簿記上級者っぽくなります。

 簿記検定ナビ勘定科目の省略パターン一覧表ページでは、他の勘定科目の省略パターンもいろいろと紹介しています。興味のある方は一度ご覧ください。

一発的中予想問題・第3問の下書き2
一発的中予想問題・第3問の下書き2(PDF版

 次に集計作業に移ります。現金・当座預金・仕入・売上については一部が二重計上されている可能性があるので、この4つについてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば現金であれば、現金に関する取引欄で切った仕訳のみから現金の金額を集計します。現金に関する取引欄以外に計上されている、いわゆる二重取引に該当する現金の増減は集計時には無視します。

  • 現金:前期繰越558,000円+768,000円-1,032,000円=294,000円

 残りの当座預金・仕入・売上も同じように集計します。なお、その他の欄の仕訳については二重計上を気にする必要はありません。普通に集計しましょう。

  • 当座預金:前期繰越1,620,000円+780,000円-639,000円=1,761,000円
  • 仕入:1,188,000円-18,000円=1,170,000円
  • 売上:1,026,000円-6,000円=1,020,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することができるのでおすすめです。


 第4問は、語句記入(語群選択)の問題です。

 本問は語群がヒントになるので特に難しいところはありませんが、解答時にはケアレスミスにじゅうぶん気をつけてください。


 第5問は、財務諸表の作成問題です。

 財務諸表の作成問題に苦手意識をもっている方も多いと思いますが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付けてはいけません(※勝手に付けると不正解になります)。本問のように特段の指示がない場合は、金額だけを記入しましょう。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 難しい 普通 簡単 簡単
5分 15分 25分 30分 5分 30分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問2の模範解答では借入金が上・支払利息が下になっていますが、この仕訳は支払利息が上・借入金が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目(本問の場合は「普通預金」「当座預金」など)があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。問2は「期間8カ月」、問4は「146日」、問5は「¥75,000超過」「当座預金と誤記入」などです。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳をメモ書きして勘定科目のチェックをしてから答案用紙に改めて書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。