簿記ナビ模試のご案内

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第5問(組別総合原価計算)の解説

 組別総合原価計算に関する問題です。

 本問は問題資料の各データをもとに、製品甲・乙のボックス図を書いて金額を集計するだけの簡単な問題です。ケアレスミスに気をつけて、20点満点を狙いましょう。

STEP1 製造間接費の実際発生額を配賦する

 まず、問題文に「製造間接費は機械作業時間を配賦基準として実際配賦されている」とあるので、指示通り、製造間接費の実際発生額を製品甲・乙に配賦しましょう。

  • 実際発生額1,000,000円×540時間/900時間=600,000円(製品甲への配賦額)
  • 実際発生額1,000,000円×360時間/900時間=400,000円(製品乙への配賦額)

STEP2 製品甲・乙の生産データを整理する

 配賦額を計算したら、残りの計算は単純総合原価計算と同じです。BOX図を使って、製品甲・乙の生産・販売データを整理しましょう。

 問題文の指示に従い、生産データの整理には平均法(Ave.)を用います。問題文を読んだ時に丸で囲むなり、線を引くなりして目立たせておきましょう。

製品甲の生産データ
  • ①直接材料費
    • 完成品原価:(105,600円+244,400円)÷(300個+700個)×800個=280,000円
    • 月末仕掛品原価:(105,600円+244,400円)÷(300個+700個)×200個=70,000円
  • ②加工費(直接労務費と製造間接費)
    • 完成品原価:(24,900円+35,100円+213,000円+600,000円)÷(60個+840個)×800個=776,000円
    • 月末仕掛品原価:(24,900円+35,100円+213,000円+600,000円)÷(60個+840個)×100個=97,000円
  • ①+②
    • 完成品原価:280,000円+776,000円=1,056,000円
    • 月末仕掛品原価:70,000円+97,000円=167,000円
製品乙の生産データ
  • ③直接材料費
    • 完成品原価:(120,300円+339,700円)÷(200個+600個)×700個=402,500円
    • 月末仕掛品原価:(120,300円+339,700円)÷(200個+600個)×100個=57,500円
  • ④加工費(直接労務費と製造間接費)
    • 完成品原価:(42,400円+67,600円+178,200円+400,000円)÷(140個+600個)×700個=651,000円
    • 月末仕掛品原価:(42,400円+67,600円+178,200円+400,000円)÷(140個+600個)×40個=37,200円
  • ③+④
    • 完成品原価:402,500円+651,000円=1,053,500円
    • 月末仕掛品原価:57,500円+37,200円=94,700円

答案用紙の仕掛品勘定に入る金額

  • 月初有高:225,900円+67,300円+102,700円=395,900円(資料の原価データより)
  • 直接材料費:244,400円+339,700円=584,100円(資料の原価データより)
  • 直接労務費:213,000円+178,200円=391,200円(資料の原価データより)
  • 製造間接費:1,000,000円(資料の原価データより)
  • 製品甲:1,056,000円(STEP2で計算した金額)
  • 製品乙:1,053,500円(STEP2で計算した金額)
  • 月末有高:167,000円+94,700円=261,700円(STEP2で計算した金額)

 「月初有高」「直接材料費」「直接労務費」「製造間接費」の金額は、問題の資料から金額をひっぱってくるだけです。

 「製品甲」には①+②の完成品原価の金額が、「製品乙」には③+④の完成品原価の金額が、月末有高には①+②と③+④の月末仕掛品原価を足した金額が入ります。

STEP3 製品甲・乙の販売データを整理する

 問題文の指示に従い、販売データの整理には先入先出法(FIFO)を用います。

 本問は、各製品の月初製品棚卸高が不明なので一瞬手が止まってしまった方がいるかもしれませんが、【当月完成量>月末製品量】なので不明なままでも問題ありません。

 完成品単位原価を使って月末製品棚卸高を算定しましょう。

製品甲・乙の販売データ
  • ⑤月末製品棚卸高
    • 製品甲:(1,056,000円÷800個)×300個=396,000円
    • 製品乙:(1,053,500円÷700個)×200個=301,000円

答案用紙の損益計算書に入る金額

  • 売上高:@2,000円×900個+@2,100円×600個=3,060,000円
  • 月初製品棚卸高(※答案用紙に記入済み):702,500円
  • 当月製品製造原価:1,056,000円+1,053,500円=2,109,500円
  • 月末製品棚卸高:396,000円+301,000円=697,000円
  • 売上原価:702,500円+2,109,500円-697,000円=2,115,000円
  • 売上総利益:3,060,000円-2,115,000円=945,000円
  • 営業利益:945,000円-821,544円=123,456円

まとめ

 第2問・第3問の難度を考えますと、本問は単に20点満点を取るだけでなく、短い解答時間(10分~15分)で20点満点を取らなければいけない問題です。

 なお、月初製品棚卸高の金額は、問題資料ではなく答案用紙に書かれています。工業簿記の問題は答案用紙にヒントが隠れている場合もあるので、問題を解き始める前に答案用紙にも目を通すクセを付けましょう。

簿記ナビ模試2級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
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5分 15分 30分 30分 15分 15分 10分