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第4問(費目別計算)の解説

 費目別計算に関する勘定記入の問題です。

 本問は「材料費・労務費・経費→(製造間接費)→仕掛品→製品→売上原価→月次損益」と、勘定の流れを意識して問題を解きましょう。

A.材料費

材料費
  • 主要材料
    • 月初有高:95,000千円
    • 当月仕入高:560,000千円
    • 月末有高:98,000千円
    • 当月消費高:557,000千円(=95,000千円+560,000千円-98,000千円)
    • 直接材料費として仕掛品勘定へ
  • 補助材料
    • 月初有高:9,300千円
    • 当月仕入高:91,000千円
    • 月末有高:8,700千円
    • 当月消費高:91,600千円(=9,300千円+91,000千円-8,700千円)
    • 間接材料費として製造間接費勘定へ
  • その他
    • 資料6:工場消耗品費500千円間接材料費として製造間接費勘定へ
    • 資料7:消耗工具器具備品費400千円間接材料費として製造間接費勘定へ

 補助材料費・工場消耗品費(ex.作業服や軍手など)・消耗工具器具備品費(ex.ドリルやレンチなど)の3つは間接材料費になります。この機会にきちんと押さえておきましょう。

 なお、本問では問われていませんが「特許権使用料→直接経費」「法定福利費→間接労務費」「棚卸減耗損→間接経費」「福利厚生費→間接経費」の4つの分類は間違えやすいので、知識があやふやな方はテキストに戻ってきちんと復習しておきましょう。

  • 分類がややこしいもの一覧
    • 直接材料費:買入部品
    • 間接材料費:燃料、工場消耗品費
    • 間接労務費:法定福利費
    • 直接経費:特許権使用料
    • 間接経費:工場事務用消耗品費、棚卸減耗損、工員募集・訓練費、工場従業員厚生費、福利施設負担額

B.労務費

労務費
  • 直接工
    • 前月未払高:19,000千円
    • 当月支払高:60,000千円
    • 当月未払高:20,500千円
    • 当月消費高:61,500千円(=60,000千円+20,500千円-19,000千円)
    • 直接労務費として仕掛品勘定へ
  • 間接工
    • 前月未払高:6,100千円
    • 当月支払高:20,000千円
    • 当月未払高:5,800千円
    • 当月消費高:19,700千円(=20,000千円+5,800千円-6,100千円)
    • 間接労務費として製造間接費勘定へ

C.経費

  • 資料3:工場の機械の減価償却費8,000千円
  • 資料3:工場の建物の減価償却費5,000千円
  • 資料3:工場の建物のにかかる租税公課4,200千円
  • 資料4:工場の水道光熱費3,000千円
    • 合計額20,200千円間接経費として製造間接費勘定へ

 本社の建物にかかる減価償却費(3,000千円)や租税公課(2,800千円)を間接経費に含めないように気をつけましょう。

D.製造間接費

  • 間接材料費:補助材料91,600千円+工場消耗品費500千円+消耗工具器具備品費400千円=92,500千円
  • 間接労務費:間接工賃金19,700千円
  • 間接経費:合計20,200千円
    • 合計額132,400千円実際発生額を仕掛品勘定へ

 製造間接費の配賦に関しては、問題文に「当社では製造間接費を実際配賦している」とあるので、実際発生額(132,400千円)を仕掛品勘定に配賦します。

E.販売費及び一般管理費

  • 販売費
    • 資料9:販売員給料2,500千円
    • 資料11:広告宣伝費15,000千円
      • 合計額17,500千円実際発生額を月次損益勘定へ
  • 一般管理費
    • 資料3:本社の建物の減価償却費3,000千円
    • 資料3:本社の建物に係る租税公課2,800千円
    • 資料5:本社の水道光熱費200千円
    • 資料8:本社役員報酬4,000千円
    • 資料10:本社事務員給料2,000千円
      • 合計額12,000千円実際発生額を月次損益勘定へ

 販売費は「製品を販売するためにかかる費用」で、上記の他には販売手数料などを販売費として処理します。

 一方、一般管理費は「企業全体を管理・運営・維持するためにかかる費用」で、間接部門の人件費や家賃、減価償却費などを一般管理費として処理します。

まとめ

第4問の勘定の流れ

 答案用紙の仕掛品・製品・売上原価・月次損益の「勘定の流れ」は上図のとおりです。

 工業簿記は序盤でケアレスミスをすると、芋づる式に失点してしまう可能性があるので、費用の分類・金額の集計は慎重に行いましょう。

簿記ナビ模試2級の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
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