書籍概要

  1. 無敵の簿記2級 第146回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    212ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,512円(税込)

     第146回日商簿記検定2級対策用の直前対策本です。一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報や全国のTAC講師20名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商2級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第145回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST46」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記2級受験生が押さえておくべき要点をまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。3級と同様、ミディアムヘアの表紙のお姉さんも無駄にかわいいです。

     個人的に良いと思ったコンテンツは、「新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」」と「新論点の特別講義&新出題区分の誌上講義」です。

     「新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」」では、第145回試験までの出題状況を踏まえたうえで、第146回試験対策としてどのように勉強すべきか、また、2017年度から追加される論点の基本仕訳などが14ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     また、大問ごとに注意すべきポイントや、未だに出題されていないものの今後出題される可能性がある問題なども紹介されています。新試験範囲の対応について不安のある方にぜひ読んでいただきたいコンテンツです。

    新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」
    新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」

    大問別・注意すべきポイントまとめ
    大問別・注意すべきポイントまとめ

     「新論点の特別講義」では、2017年度から新たに試験範囲に追加された論点のおさらいや注意点、解き方のポイントが12ページにわたって簡潔にまとめられています。

     また、「新出題区分の誌上講義」では、追加論点の中でも1番重要性が高いリース取引について、分類の仕方や処理方法などが18ページにわたって分かりやすく解説されています。

     リース取引に関しては、第1問の仕訳問題で出題される可能性があるのはもちろんのこと、第2問・第3問でも出題される可能性が高い重要な論点なので、本講義を使って万全の対策を講じておきましょう。

    新論点の特別講義
    新論点の特別講義

    新出題区分の誌上講義
    新出題区分の誌上講義

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記2級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

     なお、巻末に収載されている「一発的中予想問題」は難しめに作られているので、直前期に最後の総仕上げとして解きましょう。


     出題予想ランキングページでは、TAC講師20名の投票形式によるランキングが掲載されています。また、予想した各講師のコメントも載っています。

     日商2級出た順マスターの第1問対策には、重要仕訳ランキングBEST46が掲載されています。「第133回出題」「第137回出題」というように出題された試験回も併記されているので、過去に出題された重要仕訳をサクッと確認することができます。

    講師による出題予想ランキング
    講師による出題予想ランキング

    重要仕訳ランキング BEST46
    重要仕訳ランキング BEST46

     日商2級出た順マスターの第2問・第3問対策では、各論点の出題状況が一覧表で紹介されています。その中でも頻出論点については、考え方のポイントや例題を使った実戦的な解説が多数収載されています。

    出た順マスター 第2問
    出た順マスター 第2問

    出た順マスター 第3問
    出た順マスター 第3問

     別冊になっているネコの手BOOKには、本試験前の過ごし方&持ち物チェックシートや簿記2級で必ず押さえておくべき基本知識などが簡潔にまとめられています。

     また、第2問での出題が考えられる「理論穴うめ問題」や「正誤問題」なども収載されています。通勤・通学時やお昼のちょっとした細切れの時間を使って確認するのにぴったりです。

     一発的中予想問題はネコの手BOOKから取り外して使います。

    ネコの手BOOK
    ネコの手BOOK

    理論穴うめ問題
    理論穴うめ問題

    正誤問題
    正誤問題

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

    価格は?

     価格は1,512円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(1,361円)

    Amazonで購入(1,512円)

    楽天で購入(1,512円)

第146回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第146回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    118ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集はその名の通り本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材で、直前対策本は本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。両者は「使う目的」が異なります。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販でセット購入(2,662円)




管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問は、仕訳問題5問です。

 問2では、リース取引(利子抜き法)が問われていますが、利子込み法が問われる可能性もじゅうぶんあります。参考までに仕訳をご確認ください。

参考・リース契約時の仕訳(利子込み法)
(借)リース資産 45,000 ※1
 (貸)リース負債 45,000

※1 リース料総額

参考・リース料支払時の仕訳(利子込み法)
(借)リース負債 9,000 ※2
 (貸)普通預金 9,000

※2 45,000円÷5回=9,000円/回

 また、問5の電子記録債務については、問題文に「取引銀行を通じて電子債権記録機関に債務の発生記録を請求した」とあるので、買掛金勘定を電子記録債務勘定に振り替えます。

(借)買掛金 675,000
 (貸)電子記録債務 675,000

 なお、仮に問題文の指示が「取引銀行を通じて電子債権記録機関に電子記録債権の譲渡記録を行った」という場合は、買掛金勘定と電子記録債権勘定を相殺する仕訳を切ります。本問の処理とあわせてご確認ください。

(借)買掛金 675,000
 (貸)電子記録債権 675,000

 第2問は、商品売買に関する勘定記入問題です。取引ひとつひとつの難度はそれほど高くないものの、処理すべき「量」が多いため解くのがしんどい問題です。

 問題の付記事項に「売上原価対立法を採用している」とあるので、仕入時には商品勘定を使って処理し、売上時には原価相当額を売上原価勘定に振り替えます。

参考・仕入時
(借)商品 ×××
 (貸)現金など ×××
参考・売上時
(借)売上原価 ×××
 (貸)商品 ×××

 なお、売掛金勘定・売上原価勘定の各仕帳欄には、問題資料Ⅱの仕訳帳のページ数の数字が入ります。また、前月繰越・次月繰越の仕帳欄にはチェックマークを入れましょう。


 第3問は、損益勘定および繰越資産表の作成問題です。第2問と同様、処理すべき「量」が多いため、解くのがしんどい問題です。私も全て解答するのに24分かかりました…。

 未処理事項1は、通貨代用証券の処理がポイントです。本問に出てくる「期限到来済みの公社債利札」の他には、「郵便為替証書」「他人振出小切手」「送金小切手」「配当金領収書」などがあります。この機会に5つの通貨代用証券を覚えてしまいましょう。

 未処理事項2の「不渡手形の処理」は、当期中に受け取った手形が貸倒れているので、貸倒引当金を取り崩して処理することはできません。全額を貸倒損失で費用処理します。

 未処理事項5では「リース取引(利子込み法)」が問われていますが、利子抜き法が問われる可能性もじゅうぶんあります。参考までに仕訳をご確認ください。

参考・リース契約時の仕訳(利子抜き法)
(借)リース資産 140,800 ※1
 (貸)リース負債 140,800

※1 見積現金購入価額

参考・リース料支払時の仕訳(利子抜き法)
(借)リース負債 28,160 ※2
(借)支払利息 3,840 ※3
 (貸)現金預金 32,000

※2 140,800円÷5回=28,160円/回
※3(160,000円-140,800円)÷5回=3,840円/回

 決算整理事項1の「売上原価の算定」は、198ページの解説では仕訳が紹介されていますが、実際に問題を解くさいには商品ボックスを書いて「期首商品棚卸高・当期商品仕入高・売上原価・期末商品棚卸高・棚卸減耗損・商品評価損・期末実地棚卸高」を把握しましょう(※仕訳は不要です)。

第3問の商品ボックス
第3問の商品ボックス


 第4問は、部門別原価計算に関する問題です。

 本問は、「総括配賦率・部門別配賦率の正確に計算すること」と「実際配賦と予定配賦の違いを意識して各配賦額を計算すること」の2点がポイントです。

 1回目で10点未満しか取れなかった方は、勘定の流れ(勘定連絡図)がきちんと理解できていない可能性が高いので、解説200~203ページの勘定連絡図を使ってきちんと復習しておきましょう。


 第5問は、組別総合原価計算に関する問題です。

 問題文に「製造間接費は直接労務費を配賦基準として各組製品に実際配賦しており」とあるので、製造間接費の当月製造費用3,108,000円を1,120,000:952,000に按分します。

 また、問2の仕掛品勘定の借方の「原料費」には仕損品評価額4,000円を控除する前の金額1,105,600円を記入し、貸方の「仕損品」には仕損品評価額4,000円を記入します。

 仕損品評価額が発生している場合の仕掛品勘定は、どこになんの金額を書くのか混乱してしまう方が多いので、模範解答を使って再度確認するとともに、ケアレスミスにはじゅうぶん気をつけてください。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 難しい 難しい 普通 普通
5分 10分 25分 40分 15分 15分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。

仕訳問題に関するQ&A

自分の解答と模範解答の勘定科目の上下が逆になっていました。不正解になりますか?
 仕訳は上下が逆になっていても正解です。

 本問ですと…例えば、問2の模範解答では支払利息が上・リース債務が下になっていますが、この仕訳はリース債務が上・支払利息が下でも構いません。他の仕訳問題も同様です。

勘定科目の漢字を間違えた場合、部分点はもらえますか?
 部分点はもらえません。

 勘定科目の漢字を間違えた場合は不正解になりますので、ケアレスミスにご注意ください。また、問題に列挙されていない勘定科目を使って解答した場合も不正解になります。

金額にカンマを付けないと不正解になりますか?
 不正解にはなりません。

 ただ、実務においてカンマを付けるのは当たり前のことですし、省略したからといって解答時間の短縮にはなりません。それどころか、見直しの時に見にくいだけです。

 このようにカンマを付けないメリットはなにもありませんので、金額には必ずカンマを付けましょう。

管理人さんの仕訳問題の解き方を教えてください。
 私はまず、問題に列挙されている勘定科目群に線を入れて「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」「その他」などに分けて見やすくします。

 そのさいに気になる勘定科目があったらマルで囲んで目立たせておきます。

 次に、問題文を読んで重要そうなところにアンダーラインを入れます。問1は「国庫補助金 ¥ 180,000」「200%定率法」、問2は「利子抜き法」、問4は「70%」、問5は「債務の発生記録」などです。

 上記の準備をしたうえで解答仕訳を考えますが、答案用紙にいきなり仕訳を書くのではなく、まずは問題用紙の余白部分に仕訳を書いて勘定科目のチェックをしてから答案用紙に改めて書きます。

 ひと手間を加えるだけでケアレスミスをなくすことができますので、ぜひ参考にしてください。