書籍概要

  1. 第145回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級

    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    120ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

     第145回日商簿記検定2級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える仕訳カード(全50問)が収載されています。

     また、第145回試験の大問別の出題予想(第1予想~第3予想+プラスワン予想)、集中学習論点シート、過去の出題傾向と対策、繰り返しシートなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     TACの予想問題集の一番のウリは「解説が充実している」点です。

     「合格る(うかる)タイムライン」では時間配分や各問題ごとの解答ポイントが分かりやすくまとめられていますし、「合格る(うかる)下書用紙」では、各問題の下書きの書き方が数ページにわたって詳細にまとめられています。解説がここまで詳しい予想問題集は他にありません。

     また、全ての問題について「解き方レクチャー」という解説動画が用意されています(※TAC無敵のプレミアム講義)。プロ講師による解説講義を気軽に受けられるので、独学受験生にとっては嬉しいサービスだと思います。

    合格る(うかる)タイムライン

    合格る(うかる)タイムライン
    解き方レクチャーの案内

    解き方レクチャーの案内

     他には…第144回試験の的中実績や新出題区分の情報、第145回試験の出題予想なども掲載されています。問題用紙と答案用紙はこんな感じで綴じられているので、水色の紙を残してグッと引き抜くと簡単に取り外すことができます。

    前回の的中実績はこんな感じです

    前回の的中実績はこんな感じです
    新出題区分の情報と出題予想

    新出題区分の情報と出題予想
    こんな感じで取り外します

    こんな感じで取り外します
    問題は1回分ずつ持ち運べます

    問題は1回分ずつ持ち運べます

     実際に全ての問題を解いてみたんですが、商業簿記(第1問~第3問)はかなり難しいです。

     特に第2予想・プラスワン予想の第3問&第3予想の第2問は、日頃から作問している私もかなり難しく感じたので、1回目で思うように点数が取れなくても落ち込む必要はありません。2回目で目標点が取れるように、きちんと復習しておきましょう。

     一方、工業簿記(第4問・第5問)は、いずれも基本的な問題ばかりです。1回目で目標点が取れなかった方は、危機感を持って復習に力を入れてください。なお、2回目では「40点満点を取る」ではなく、「短い解答時間で40点満点を取る」ことを目標にしましょう。

     仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工が入っているので、簡単にカードを切り離してリング穴を作ることができます。紙質もしっかりしているので使いやすいと思います。

    仕訳カード1

    最初はこんな状態です
    仕訳カード2

    本体から切り離します
    仕訳カード3

    リングを通すとこんな感じです
    仕訳カード4

    裏面には解答・解説が載っています

     価格は1,620円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

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    楽天ブックスで購入(定価)

無敵の簿記(直前対策本)との違いは?

  1. 無敵の簿記2級 第145回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    1回分
    ページ数:
    192ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,296円(税込)

    予想問題集と直前対策本の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で購入(15%~20%オフ)




管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は、問2(子会社株式)と問4(固定資産の割賦購入)が新論点の問題です。

 また、問5では企業買収の仕訳が問われていますが、買収にともない引き継ぐ資産・負債は時価を使う点がポイントです(※時価が与えられていない場合は帳簿価額を使う)。

 第2問は、空欄補充&銀行勘定調整表に関する問題です。

 問1の空欄補充は特に問題ないと思います。近年の試験において、第2問で空欄補充の問題が出題されたことはありませんが、日商が公表しているサンプル問題にも掲載されているので、出題の可能性はじゅうぶんあります(出たらラッキーですよね)。

 また、⑤に入る「営業外費用」は「特別損失」と迷った方がいらっしゃるかもしれませんが、雑損の表示区分に関しては第3問の答案用紙(損益計算書)に答えが書かれています。

 なお、本問は問題文に「そのア~ネの記号を答えなさい」という指示があるので、記号で解答する必要があります。語群の言葉(勘定科目)で解答した場合、選択したものが合っていても全て不正解になるのでご注意ください。

 問2では、銀行残高基準法による銀行勘定調整表が問われていますが、解説6ページに書かれているとおり、まずは両者区分調整表による銀行勘定調整表を下書きしたうえで、(1)の銀行勘定調整表および、(2)の貸借対照表に計上される当座預金の金額を計算しましょう。

 両者区分調整表による銀行勘定調整表を下書きは、解説7ページの表を簡略化してサクッと書きましょう。この表をきちんと書けるかどうかが、本問の1番のポイントです。

 第3問は、損益計算書の作成問題です。

 決算整理事項等の2の貸倒引当金の設定は、新論点の「貸倒引当金の個別評価・一括評価」の処理が問われています。

 これまでは各売上債権の回収可能性に関係なく、売上債権を一括評価して貸倒引当金を設定していましたが、第143回試験からは回収可能性を加味して貸倒引当金を設定することになりました。

 具体的には…回収可能性の低い債権(=貸倒れる可能性が高い債権)は個別に評価して貸倒引当金を設定し、回収可能性に問題のない債権は今までどおり一括評価して貸倒引当金を設定します。

 実際に金額を計算するさいは「個別評価すべき分」と「一括評価すべき分」をきちんと分けて考えましょう。

  • 個別評価する場合の貸倒引当金の計算式:(債権の期末残高-担保処分見込額)×貸倒設定率
  • 一括評価する場合の貸倒引当金の計算式:債権の期末残高合計×貸倒設定率
  • 個別評価すべき分:(20,000円-0円)×50%=10,000円
  • 一括評価すべき分:(420,000円+540,000円-20,000円)×2%=18,800円

 決算整理事項等の4の売上原価の設定は、かなりややこしいです。

 まず、問題文に「商品Bの帳簿棚卸高と実地棚卸高との差額は、この未計上の金額を誤って実地棚卸高に含めてしまったために生じたものである」とあるので、差額32,500円(=188,400円-155,900円)を計算したうえで掛け仕入の仕訳を切ります。

参考・未計上の商品仕入れの仕訳
(借)仕入 32,500
 (貸)買掛金 32,500

 上記の仕訳を踏まえたうえで、いつもどおり売上原価算定の仕訳を考えましょう。

 決算整理事項等の6の「固定資産の減価償却」、7の「ソフトウェアの償却」は3月分を計上するだけなので簡単です。本試験もこれぐらい簡単だといいんですが…。

 第4問は、費目別計算の基本的な問題です。

 10.の外注加工賃の資料が未払額ではなく前払額になっている点と、13.の水道光熱費は支払額ではなく測定額の金額を使う点に気をつけてください。

 材料費・労務費・経費の分類は、工業簿記の頻出論点のひとつなので、解説18ページの分類のまとめをきちんと確認しておきましょう。

  • 分類がややこしい経費一覧
    • 買入部品:直接材料費
    • 特許権使用料:直接経費
    • 燃料:間接材料費
    • 工場消耗品費:間接材料費
    • 消耗工具器具備品費:間接材料費
    • 法定福利費:間接労務費
    • 工場事務用消耗品費:間接経費
    • 棚卸減耗損:間接経費
    • 工員募集費:間接経費
    • 工員訓練費:間接経費
    • 工場従業員厚生費:間接経費
    • 福利施設負担額:間接経費

 なお、本問は製造間接費を予定配賦しているので、間接費の中の細かい分類(間接材料費・間接労務費・間接経費)を間違えたとしても、直接費・間接費の分類がきちんとできればある程度の点数が取れるようになっています。

 第5問は、直接原価計算の問題です。

 本問の一番のポイントは、固定製造間接費3,000,000円の取り扱いです。全部原価計算の場合は、固定製造間接費も製品の原価に集計しますが、直接原価計算の場合は製品の原価に集計せずに期間原価として処理します。

 なお、全部原価計算と直接原価計算の営業利益の関係は、「ぜんちょくまっしゅ(全直末首)」という謎の語呂で覚えてしまいましょう。

  • 部原価計算の営業利益-接原価計算の営業利益=期仕掛品・製品に含まれる固定製造間接費の金額-期仕掛品・製品に含まれる固定製造間接費の金額

または

  • 部原価計算の営業利益=接原価計算の営業利益+期仕掛品・製品に含まれる固定製造間接費の金額-期仕掛品・製品に含まれる固定製造間接費の金額
  • ★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
    準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
    普通 簡単 普通 普通 簡単
    5分 15分 20分 35分 20分 15分 10分

    第2予想

    各問題の総評を書く前に…第2予想は全体的にかなり難しいです。仮に本試験で出題された場合、合格率は10%前後になるかと思います。よって、1回目でひどい点数を取ってしまっても落ち込む必要はありません(みんな取れません)。きちんと復習をしておけばOKです。

     第1問は、問1(検収基準)と問3(電子記録債権)が新論点の問題です。

     問5は「当期純損失を計上→赤字→法人税等はゼロ→源泉徴収されていた分が返ってくる→未収還付法人税等勘定で処理」という流れで考えましょう。参考までに以下の3つの仕訳をご確認ください。

    参考1・配当金を受け取った時の仕訳
    (借)現金預金 ×××
    (借)仮払法人税等 14,500
     (貸)受取配当金 ×××
    参考2・仮払法人税等の精算に関する仕訳(本問)
    (借)未収還付法人税等 14,500
     (貸)仮払法人税等 14,500
    参考3・法人税等が還付された時の仕訳
    (借)現金預金 14,500
     (貸)未収還付法人税等 14,500

     第2問は、株主資本等変動計算書&空欄補充に関する問題です。

     問1の株主資本等変動計算書は、記入すべき金額欄にカッコが付いているので初見でもそこそこの点数が取れたと思います(※第138回・第142回試験で出題されたさいもカッコが付いていました)。

     ただ、最近の難化傾向を勘案しますと、次に株主資本等変動計算書の問題が出題される場合は、答案用紙の金額欄にカッコが付かない可能性も十分に考えられます。カッコが付かなくても解答できるように、各自で対策しておきましょう。

     なお、資料2(3)の「その他資本剰余金の資本組入」は今回から新たに試験範囲になった論点です。

     本問は「積立可能額>要積立額」なので剰余金からの配当額の10分の1を準備金として積み立てればOKですが、仮に「積立可能額<要積立額」の場合は、配当額に応じて按分計算する必要があります。

     問2の空欄補充は簡単なので特に問題ないと思います。合格するためには、短い時間で完答すべき問題です。

     第3問は、貸借対照表の作成問題です。かなり難度が高い問題なので、途中で嫌になった方も多いのではないでしょうか(私は未処理事項等の1の時点で嫌になりました…)。

     未処理事項等の1の「固定資産の割賦購入」に関しては、解説41ページにあるように「利息を未払金に含めて計上する方法」と「利息を未払金に含めない方法」の2つがあり、前者はさらに「購入時に支払利息で処理する方法」と「購入時に前払利息で処理する方法」に分けられるので、合計で3パターンの処理が考えられます。

     本問では「利息を未払金に含めない方法」が問われていますが、「利息を未払金に含めて計上する方法」が出題される可能性もじゅうぶんあります。この機会に3つのパターンの処理をきちんと押さえておきましょう。

     未処理事項等の2では「売上原価対立法による場合の売上値引の処理」が問われています。

     売上値引・割戻は売上戻りと違って商品が戻ってこないので、売上収益の取り消しのみを行います。売上原価・商品勘定を動かさないように気をつけましょう。

     未処理事項等の3の定期預金の処理は、源泉所得税の処理がポイントになりますが、問題文に「利息に対する源泉所得税(税率:20%)は仮払法人税等として計上する」という分かりやすい指示があるので、指示に従って処理するだけです。

     決算整理事項等の3の貸倒引当金の設定は、第1予想の第3問と同様に「個別評価すべき分」と「一括評価すべき分」を分けて計算しましょう。

     決算整理事項等の6の保険料の繰延べは、数直線を下書きして「当期に属する期間」「決算日の翌日から起算して1年以内の分」「1年を超える分」の3つに分けて適切に処理しましょう。

    • 当期に属する期間:4か月(平成27年12月1日~平成28年3月31日)→保険料
    • 決算日の翌日から起算して1年以内:12か月(平成28年4月1日~平成29年3月31日)→前払費用
    • 決算日の翌日から起算して1年超:8か月(平成29年4月1日~平成29年11月30日)→長期前払費用

     なお、答案用紙の繰越利益剰余金の金額は、損益計算書を自作して「決算整理前の繰越利益剰余金+当期純利益」を計算するか、貸借対照表の貸借差額で計算する必要があります。

     ただ、未処理事項等・決算整理事項等の処理をひとつでも間違えると金額が合わなくなるので、ここは最初から捨ててしまっても良いと思います。

     第4問は、標準原価計算に関する基本的な問題です。

     第2問・第3問の難度を考えますと、合格するためには短い解答時間で20点満点を取らなければいけない問題です。

     なお、問2の(3)で各差異が問われていますが、能率差異は変動費のみから計算するケースもあります(※第142回試験の第4問)。解説54ページの<参考>を必ず確認しておきましょう。

     第5問は、組別総合原価計算に関する問題です。

     本問は、正常仕損の処理がポイントになりますが、商品ボックスを使って当月完成高や月末有高を計算することはできても、答案用紙の各仕掛品勘定をきちんと埋められない受験生が意外と多いです。

     「完成品のみ負担の場合」と「両者負担の場合」の勘定記入がどうなるか、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

    ★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
    準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
    普通 普通 難しい 普通 普通
    5分 10分 25分 35分 15分 20分 10分

    第3予想

     第1問は、問3(ソフトウェア)が新論点の問題です。除却にともない発生する損失は、固定資産除却損勘定で処理します。

     また、問4の剰余金の処分は、第2予想の第2問とは異なり「積立可能額<要積立額」となるので、配当額に応じて両準備金の積立額を按分計算する必要があります。この処理はかなり難しいので、1回目で解けなくてもしょうがないです。

     問5の社会保険料の会社負担分の処理は、法定福利費勘定で処理するだけです。ただ、概算額200,000円はまだ確定していない債務なので、貸方の勘定科目は未払費用になります。未払金勘定で処理しないように気をつけてください。

     第2問は、本支店会計の簿記一巡の手続きを問う問題です。

     本支店会計は、試験範囲の改定により「未達事項・内部利益の処理」が試験範囲外になったので、今までと比べると出題可能性はかなり低くなりましたが、本問のような「過去問とは違う形」で出題される可能性はあります。保険的な位置づけで押さえておきましょう。

     なお、本問は3月中の取引に関する仕訳ひとつひとつの難度は高くないですが、決算振替仕訳決算整理後残高試算表の本店勘定の金額はかなり難しいです。1回目は10点ぐらいの部分点が取れればじゅうぶんです。

    • 決算整理後残高試算表の本店勘定の金額:決算振替仕訳の残高1,790,000円
    • 本店勘定の次期繰越額:決算振替仕訳の残高1,841,000円(=決算整理後残高試算表の金額1,790,000円+当期純利益51,000円)

     第3問は、損益計算書の作成問題です。

     決算整理事項等の7の「備品の減価償却(改定償却率)」の処理は思わず手が止まってしまったかもしれませんが、丁寧な指示が入っているのでなんとか金額を計算できたと思いますし、その他の部分はおおむね過去問レベルなので1回目でも高得点を狙いたい問題です。

     また、決算整理事項等の5の「貸倒引当金の設定」は、貸倒引当金繰入の計上場所に気をつけてください。貸付金等の営業外債権にかかる貸倒引当金繰入は「営業外費用」の欄に計上します。

    • 売上債権にかかる貸倒引当金繰入4,800円:損益計算書の販売費及び一般管理費の欄に計上する
    • 営業外債権にかかる貸倒引当金繰入6,000円:損益計算書の営業外費用の欄に計上する

     さらに、決算整理事項等の6の「賞与引当金の設定」はあまり見かけない形ですが、当期に属する4か月分(平成27年12月1日~平成28年3月31日)を月割計算で計上するだけです。

     第4問は、部門別原価計算に関する問題です。

     非常に簡単なので、合格するためには短い解答時間で20点満点を取らなければいけない問題です。

     なお、問3は答案用紙に「借方・貸方の区別では、借方と貸方のうち必要でない方に二重線を引くこと」という指示があります。なんとなく該当するほうをマルで囲まないように気をつけてください。

     第5問は、直接原価計算のCVPに関する問題です。

     第4問と同様に非常に簡単なので、合格するためには短い解答時間で20点満点を取らなければいけない問題です。

     なお、本問と同じような問題を、現在無料配布中の簿記ナビ模試でも出題しています。余裕のある方はぜひ、こちらの問題も解いてください。

    ★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
    準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
    難しい 難しい 普通 簡単 簡単
    5分 15分 30分 30分 15分 15分 10分

    プラスワン予想

     第1問は、問1(クレジット売掛金)と問2(電子記録債権)、問5(役務収益・役務原価)が新論点の問題です。特に難しい問題はありません。

     第2問は、有価証券に関する問題です。

     売買目的有価証券・子会社株式・その他有価証券・満期保有目的債券の基本的な処理が問われている問題なので、1回目でも7割以上は得点したい問題です。

     本問は…売買目的有価証券は切放し方式を適用しているので、当期首の帳簿価額は前期末の時価になっている点と、また、E国債は当期末時点で満期日まで1年を切っているので、当期末の貸借対照表では投資有価証券(固定資産)ではなく有価証券(流動資産)に計上される点、の2点がポイントです。

     なお、E国債の時価はダミーデータなので、期末に評価替えしないように気をつけましょう。

     第3問は、精算表の作成問題です。

     備品の取得原価等の計算や除却の処理、またソフトウェアの一連の処理など…全体的に難度が高く、処理すべき量もかなり多いです。

     仮に、本試験でこのレベルの問題が出題された場合は、最初から満点を狙わずに難しいところは思い切って捨てて、分かるところを確実に埋めて部分点を積み上げていきましょう。

     例えば、精算表の一番下の当期純利益は、まさに「労多くして功少なし」の典型例なので、よっぽど自信のある方以外は計算する必要はありません。よって、損益計算書欄・貸借対照表欄の合計も空欄のままで構いません。

     逆に、資本金の金額は車両の期首減価償却累計額を計算すれば、差額で簡単に求めることができます。一部推定する必要がある箇所は配点される可能性も高いので、積極的に点数を取りに行きましょう。

     第4問は、費目別計算に関する問題です。

     問2の仕訳は苦手意識を持つ受験生が多いですが、仕訳が分からないということは勘定連絡図が頭に入っていないということです。完答できなかった方は、テキストに戻って労務費の勘定の流れを再確認しておきましょう。

     第5問は、等級別総合原価計算に関する問題です。

     材料費や加工費を計算するさいに単価が割り切れないので「あれ?」と思われた方も多いと思いますが(私も焦りました…)、そういうときは先に掛け算をしてから最後に割り算をしましょう。

     例えば…材料Aの月末仕掛品原価を計算するさいに、当期製造費用1,520,000円を当月投入量5,320個(=4,200個+1,120個)で割ると単価が小数点になってしまうので、まず1,520,000円に1,120個を掛けてから、最後に5,320個で割りましょう。

     なお、問2の完成品単位原価を計算するさいは、完成品原価を完成品数量で除して計算しましょう。うっかり積数を使って計算しないように気をつけてください。

    ★プラスワン予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
    準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
    簡単 普通 難しい 普通 簡単
    5分 10分 20分 40分 20分 15分 10分

    質問掲示板のご案内

     本書の問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

     本書に収載されている全ての問題を解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。