書籍概要

  1. 無敵の簿記2級 第145回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    192ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,296円(税込)

     第145回日商簿記検定2級対策用の直前対策本です。一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報や全国のTAC講師19名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商2級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第144回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST43」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記2級受験生が押さえておくべき要点をまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。3級と同様、ミディアムヘアの表紙のお姉さんも無駄にかわいいです。

     個人的に良いと思ったコンテンツは、「新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」」と「新出題区分誌上講義(固定資産の割賦購入)」です。

     「新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」」では、第144回試験の出題状況を踏まえたうえで、第145回試験対策としてどのように勉強すべきか、また、追加される論点・削られる論点の一覧、追加される論点の基本仕訳などが16ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     また、大問ごとに注意すべきポイントや、未だに出題されていないものの今後出題される可能性がある問題なども紹介されています。新試験範囲の対応について不安のある方にぜひ読んでいただきたいコンテンツです。

    新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」

    新出題区分による日商簿記検定を「大解剖」
    大問別・注意すべきポイントまとめ

    大問別・注意すべきポイントまとめ

     「新出題区分誌上講義(固定資産の割賦購入)」では、3パターンの利息の処理方法が16ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     固定資産の割賦購入に関しては、第1問の仕訳問題で出題される可能性があるのはもちろんのこと、第2問・第3問でも出題される可能性が高い重要な論点なので、本講義を使って万全の対策を講じておきましょう。

    新出題区分誌上講義1

    新出題区分誌上講義1
    新出題区分誌上講義2

    新出題区分誌上講義2

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売しています

     ただ、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記2級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

     なお、巻末に収載されている「一発的中予想問題」は難しめに作られているので、直前期に最後の総仕上げとして解きましょう。


     出題予想ランキングページでは、TAC講師19名の投票形式によるランキングが掲載されています。また、予想した各講師のコメントも載っています。

     日商2級出た順マスターの第1問対策には、重要仕訳ランキングBEST43が掲載されています。「第133回出題」「第137回出題」というように出題された試験回も併記されているので、過去に出題された重要仕訳をサクッと確認することができます。

    講師による出題予想ランキング

    講師による出題予想ランキング
    重要仕訳ランキング BEST43

    重要仕訳ランキング BEST43

     日商2級出た順マスターの第2問・第3問対策では、各論点の出題状況が一覧表で紹介されています。その中でも頻出論点については、考え方のポイントや例題を使った実戦的な解説が多数収載されています。

    出た順マスター 第2問

    出た順マスター 第2問
    出た順マスター 第3問

    出た順マスター 第3問

     別冊になっているネコの手BOOKには、本試験前の過ごし方&持ち物チェックシートや簿記2級で必ず押さえておくべき基本知識などが簡潔にまとめられています。特に「セットで覚える勘定科目のポイント」は、試験前の最後の確認にピッタリだと思います。

     また、第2問での出題が考えられる「理論穴うめ問題」や「正誤問題」なども収載されています。通勤・通学時やお昼のちょっとした細切れの時間を使って確認するのにぴったりです。

    ネコの手BOOK1

    ネコの手BOOK1
    ネコの手BOOK2

    ネコの手BOOK2
    ネコの手BOOK3

    ネコの手BOOK3
    ネコの手BOOK4

    ネコの手BOOK4

     一発的中予想問題はネコの手BOOKから取り外して使います。また、解答・解説には「効率よく解く順番」や「合格するための下書きの書き方」なども紹介されています。

    一発的中予想問題

    一発的中予想問題
    合格するための下書用紙

    合格するための下書用紙

    価格は?

     価格は1,296円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

    直販で購入(10%~15%オフ)

    Amazonで購入(定価)

    楽天ブックスで購入(定価)

第145回をあてる(予想問題集)との違いは?

  1. 第145回をあてるTAC直前予想 日商簿記2級
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    120ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,620円(税込)

    直前対策本と予想問題集の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集はその名の通り本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材で、直前対策本は本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。両者は「使う目的」が異なります。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で購入(15%~20%オフ)




管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問は、問4(役務収益・役務原価)が新論点の問題です。

 問5の問題文に出てくる「リベート相当額を2%見積り計上した」の処理は迷われた方も多かったかもしれませんが、リベートというのは「たくさん買ってくれた人に対するお礼(割戻)」なので、これを見積り計上した場合は売上割戻引当金繰入勘定で処理します。

 第2問は、固定資産の一連の処理に関する問題です。

 解答の流れとしてはまず、平成×4年度→平成×5年度→平成×6年度の順番で各取引の仕訳を考えたうえで5つの設問に解答していきます。

 ひとつひとつの処理は難しくないものの、全体のボリュームが大きいので完答するにはかなりの時間がかかります。よって、実際に問題を解くさいは本問を一番最後にもってくることをおすすめします。

 第3問は、貸借対照表の作成問題です。

 決算整理事項等1の②の利益処分に関する処理は、あまり見かけない形でかなり難しかったと思います。

 仕訳を考えるさいは、「1.間違って切ってしまった仕訳」→「2.1の逆仕訳」→「3.正しい仕訳」→「4.2と3の仕訳をまとめる」という流れで機械的に考えましょう。

1.間違って切ってしまった仕訳
(借)仮払金 75,000
 (貸)現金など 75,000
2.1の逆仕訳
(借)現金など 75,000
 (貸)仮払金 75,000
3.正しい仕訳
(借)繰越利益剰余金 77,500
 (貸)現金など 75,000
 (貸)利益準備金 2,500

 本問は「積立可能額<要積立額」なので、積立可能額2,500円を利益準備金として積み立てます。うっかり要積立額7,500円を積み立てないように気をつけてください。

4.2と3の仕訳をまとめる(→解答仕訳)
(借)繰越利益剰余金 77,500
 (貸)仮払金 75,000
 (貸)利益準備金 2,500

 なお、本問は問題文に「商品評価損は売上原価の内訳科目に、棚卸減耗損は営業外費用とする」という指示があるので、当期の売上総利益を計算するさいは商品評価損16,500円を売上原価に含めて計算する点に気をつけてください。

 第4問は、費目別計算に関する問題です。

 本問は、問題資料の各費用を適切に分類できるかどうかがポイントになりますが、答案用紙の製造原価報告書の製造間接費の金額を「実際発生額」にするか「予定配賦額」にするか迷ってしまった方も多かったのではないでしょうか。

 製造原価報告書および損益計算書の金額欄にどんな金額が入るのか、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 第5問は、等級別総合原価計算の簡単な問題です。

 本問の仕損品には処分価値があるので、直接材料費の完成品総合原価および月末仕掛品原価を計算するさいに、当月製造費用950,000円から処分価値20,000円(=@200円×100個)を控除します。

 なお、問2の完成品単位原価を計算するさいは、完成品原価を当月完成量で除して計算しましょう。うっかり積数を使って計算しないように気をつけてください。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 難しい 普通 普通 簡単
5分 10分 30分 35分 15分 15分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。