大原の公開模試とは?

受講証と解答・解説集
受講証と解答・解説集

 資格の大原は、日商簿記検定の試験前に「公開模試」を全国の各校舎で開催しています。基礎講座や直前対策講座を受講している人はもちろんのこと、私のように公開模試だけ受けることも可能です(※TACは1級のみ「公開模試だけの受験」可)。

 ちなみに、簿記2級の公開模試だけを受ける場合の受講料は3,200円(税込)です。市販の予想問題集2冊分ぐらいの金額ですが…果たしてどんな内容なんでしょうか。

 今回は、私が実際に参加して感じたことや、模試会場の雰囲気、模試問題の各問題について詳しくご紹介いたします(※一部ネタバレがありますので、まだ問題を解いていない方はご注意ください)。

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公開模試の流れをご紹介

  1. 受付で受講証を受け取る
  2. 教室に入る
  3. 問題用紙・答案用紙が配られる
  4. 模試開始!
  5. 解説を聞く
  6. 採点された答案用紙を受け取る

受付で受講証を受け取る

 私はインターネットで公開模試を申し込んだので、教室に入る前に受付で受講証を発行してもらう必要があります。

 受付の方に名前を告げると、予め用意されていた受講証と注意事項等が書かれた紙が渡されました。公開模試の教室は2階で、席は自由とのことです。

教室に入る

 教室には開始時刻の40分前(12:50)に入室しましたが、20人ぐらいの方がもう席に着いていらっしゃいました。受付では「席は自由」とのことでしたが、実際は前から順番に詰めて座るように案内されました。

 私が参加した渋谷校の「簿記2級 公開模試」の教室は、ひとりずつ分かれている席が78席(横13席×縦6席)あり、最終的にはほぼすべての席が埋まりました。ちょっと詰め込み過ぎな感じがして、終始息苦しかったです。

 日曜日ということで教室の割り当てが難しいということは分かりますが、本試験でこれだけ詰め込まれることはまずないので、もう少し考慮していただけると良いと思いました。

 ちなみに、男女比は4:6ぐらいでやや女性の方のほうが多く、年齢層は30代前後の方が多かったように見えました。

問題用紙・答案用紙が配られる

 開始時刻の13時30分になると問題が配られました。その後、答案用紙をミシン目にそって切り離し、各答案用紙の全てに受験番号・名前・生年月日を記入します。この辺は本試験とほぼ同じ流れで、良い練習になると思いました。

模試開始!

 試験開始の合図のあと、まずは全ての問題に目を通しました。

 第1問・第4問・第5問は普通に解けそうな感じ、第2問は…あ、これはあかんやつや(なぜか関西弁)、第3問は…あ、これもあかんやつや(2回目)ということで、第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順番で解くことにしました。

 各問題の感想等は後述しますが、率直な感想は…第2問・第3問のこの組み合わせはかなりエグいと思いました。仮に、同様の問題が本試験で出題された場合、合格率は10%台になると思います。

 私はなんとか100分ぐらいで全て解けたんですが、頭を使いすぎて気持ち悪くなってしまったので、見直しもせずにそのまま答案を提出して教室を出ました。

 13時45分に始まった試験は15時45分に終了し、休憩になりました(たぶん)。

解説を聞く

 解説は試験終了から25分後の16時10分から始まりました。まず始めに公開模試の解答・解説集が配られ、その後、マークシート形式のアンケートに回答しました(全員強制)。

 本来は別の日にやらなければいけなかったアンケートだそうですが、解説担当の講師がアンケートを取り忘れていたそうで(おいっ!)、すいませんが皆さんご協力くださいとのことでした。

 このアンケートの回答で10分ぐらい使ってしまったので、ただでさえ短い解説の時間が余計に短くなってしまいました。この点はちょっと残念。

 その後、16時20分から17時までの40分間で、第2問と第4問の簡単な解説がありました。第2問の解説中に「なんでこんな問題を出すのか分からない…絶対に解けない」とおっしゃっていたのが印象的でした。

採点された答案用紙を受け取る

 17時ごろに採点が終わったようで、採点を担当された講師の方々が教室に入ってきました。その後、ひとりひとり名前を確認しながら採点された答案用紙が返されました。

 私の結果は20-16-20-16-1688点でした。マイナス12点の内訳は…第2問でその他有価証券の売却時に評価替えするのを忘れてマイナス4点、第4問で部門別配賦表の補助部門費の「配賦後の合計欄」の金額を埋めていなくてマイナス4点、第5問で目標営業利益を1,200,000円と勘違いしてマイナス4点、でした。

採点された答案用紙
本気で解いたんですが…

 その後、解説担当者から「今回の問題は難しいから出来なくて当然」「最後まで諦めずにがんばってください」という感じのお話しがあって、17時10分頃に終了となりました。

公開模試の各問題の感想

第1問

 問5の財務内容評価法の貸倒引当金の見積りはやや難しかったかもしれませんが、第2問・第3問の内容を考えると20点満点を取りたい問題です。

第2問

 その他有価証券の一連の処理を問う難問です。端数利息が月割計算だったり、期末においてその他有価証券に償却原価法を適用して評価替えしたうえでさらに時価評価する必要があるなど…初見で対応するのはかなり大変です。

 しかも、翌期の売却時にも評価替えをしたうえで売却損益を計算しなければいけないとか…どう考えても無理ゲーです。私もこの部分の処理は間違えてしまいました…(ぼそっ)

 講師の方もおっしゃっていましたが、この問題は唯一簡単な問3・問4をきっちり取って6点、その他の部分でなんとか2点~4点、合計で10点も取れればじゅうぶんだと思います。

第3問

 「貸借対照表+損益計算書の各利益」という現時点で一番難度の高い組み合わせの財務諸表作成問題です。過去問でいうと第139回試験の第3問で出題された形と同じです。

 本問は減価償却の記帳が直接法だったり、売上債権の貸倒引当金の設定のところがやや難しいですが、その他の設問は普通レベルだったと思います。

 なお、この手の問題の損益計算書の営業利益・経常利益・当期純利益に関しては、金額が合う可能性が低いので基本的に捨ててOKです。逆に、売上総利益は商品ボックスを書けば求められるので、がんばって求めましょう。

第4問

 部門別計算に関する問題です。問1で予算部門別配賦表を作りますが、ここで間違えてしまうと問2・問3と芋づる式で間違えてしまうので、補助部門費の配賦計算は慎重に行ってください。

 そういえば、私は問1の部門別配賦表の補助部門費の「配賦後の合計欄」の金額を埋めていなくてマイナス4点になったんですが…市販の過去問題集や過去の大原の解答・解説集を確認したところ、部門別配賦表が出題された第135回・第139回試験の模範解答も全て空欄になっていました。

予算部門別配賦表
この赤枠部分のお話しです

 てっきり空欄で良いと思っていたんですが…今回のように金額をきちんと埋めていないと不正解になることもあるようです。今後、受験される方はご注意ください。

第5問

 直接原価計算の問題です。基本レベルの問題なので20点満点を取りたい問題…ですが、私はケアレスミスで4点失いました。

 問3の目標営業利益1,260,000円を1,200,000円と勘違いして計算してしまい、しかもすんなり割り切れてしまったので全く気づきませんでした…く、く、悔しい。

 直接原価計算と全部原価計算の問題に関しては、現在、無料配布中の簿記ナビ模試でもガッツリ出題しています。こちらもあわせてご確認ください。

公開模試のまとめ

 今回、初めて公開模試に参加しましたが、第2問のその他有価証券の一連の処理を問う問題は、私が今までに見た第2問の中で最も難しかったです。

 第3問も現時点で一番難度の高い組み合わせの財務諸表作成問題でしたので、ほとんどの受験生は合格点に届かなかったのではないでしょうか。試験1週間前の大事な時期にモチベーションが下がってしまわないか心配です。

 ただ、試験開始前に行う一連の作業は本試験とほぼ同じ形ですし、教室の雰囲気も本試験に近いものがありましたので、勉強が進んでいる方がガチの予行練習として参加する価値はじゅうぶんあると思いました。

 公開模試は、過去問題集・予想問題集の問題をひととおり解き終えてしまい、特にやることがなくなってしまった…という方には特におすすめです(そんな猛者は数少ないかもしれませんが…)。

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