書籍概要

  1. 無敵の簿記3級 第144回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    152ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,080円(税込)

     第144回日商簿記検定3級対策用の直前対策本です。一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報(三伝票制と仕訳日計表、簿記一巡の流れ)や全国のTAC講師20名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商3級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第143回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST47」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記3級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。表紙のショートカットのお姉さんも無駄にかわいいです。

     個人的に一番良いと思ったコンテンツは、「新出題区分に関する情報(三伝票制と仕訳日計表、簿記一巡の流れ)」ページです。第143回試験から新たに3級の試験範囲となった仕訳日計表の作り方が、15ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     仮に第144回試験が難化する場合、119・120ページで解説されているような「総勘定元帳と補助元帳の摘要欄」まで問われる可能性があります。本書を使って違いをきちんと押さえておきましょう。

     なお、この論点の問題は「第144回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級」の第2予想・第3問でも出題されています。余裕がある方はあわせて押さえておきましょう。

     また、その後に続く「簿記一巡の流れ」についても、仕訳日計表と同様、15ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     個別の処理だけでなく全体の流れをきちんと押さえておくと、「なぜこのタイミングでこの処理をする必要があるのか」がよく分かり、結果的に個別の処理に関する理解も深まります。

    3伝票制と仕訳日計表を完全解説
    3伝票制と仕訳日計表を完全解説

    簿記の一連の流れを最終チェック
    簿記の一連の流れを最終チェック

     また、TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売していますが、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記3級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    的中実績と目次
    的中実績と目次

    新出題区分に関する情報
    新出題区分に関する情報

    TAC講師の出題予想ランキング
    TAC講師の出題予想ランキング

    重要視訳ランキングBEST47
    重要視訳ランキングBEST47

    日商3級出た順マスター(第5問)
    日商3級出た順マスター(第5問)

    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ
    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ

    財務諸表(B/S、P/L)のひな形
    財務諸表(B/S、P/L)のひな形

    理論の穴埋め問題(第2問・4問対策)
    理論の穴埋め問題(第2問・4問対策)

    理論の正誤問題(第2問・第4問対策)
    理論の正誤問題(第2問・第4問対策)

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

     価格は1,080円(税込)です。なお、TACの直販サイト「CyberBookStore」では定価の10%~15%オフ&送料無料で購入することができます。

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    Amazonで購入(定価)

    楽天ブックスで購入(定価)

    予想問題集と直前対策本の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%~20%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

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管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問は、問5の貸倒引当金の処理に気をつけてください。受験簿記では、ほとんどの場合「要設定額>期末残高」になるので、差額を貸倒引当金繰入で処理すればOKですが、本問のように「要設定額<期末残高」の場合は、差額を貸倒引当金戻入で処理します。

 その他の4問に関しては、過去問類似問題なので特に問題ないと思います。

 第2問は小口現金出納帳の作成問題です。ひっかけポイントもなく非常に簡単なので、短い解答時間で10点満点を取らなければいけない問題です。

 なお、小口現金出納帳の摘要欄については、過去問等を見るかぎりこの箇所に配点される可能性は低いので、どのように記入すべきかナーバスになる必要はありません(137ページの解答と少し違っても大丈夫です)。

 第3問は、問題の資料が日付別で与えられているので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 まず、下書用紙に8つの勘定+その他勘定を書きます。

一発的中予想問題・第3問の下書き1
一発的中予想問題・第3問の下書き1

 次に、平成×5年5月26日時点の各勘定の「借方に計上されている金額」および「貸方に計上されている金額」を記入します。金額自体は、資料(A)の合計試算表からひっぱってくるだけなので簡単です。

一発的中予想問題・第3問の下書き2
一発的中予想問題・第3問の下書き2

 資料(B)の各日の取引を頭の中で仕訳して、8つの勘定に記入していきます。なお、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、下書きの売掛金勘定・買掛金勘定に金額を書き込むさいにはどの商店の増減なのかひと目で分かるようにしておくのがポイントです。

一発的中予想問題・第3問の下書き3
一発的中予想問題・第3問の下書き3

 最後に8つの勘定を締め切ります。なお、本問は合計試算表を作成する問題なので、各勘定を締め切るさいには「借方の合計額」「貸方の合計額」を求めましょう。残高を計算する必要はありません。

 ただ、売掛金・買掛金勘定の2つについては、答案用紙の売掛金・買掛金明細表の合計額と検算するために、いったん借方・貸方合計額を計算したあとに残高の金額も出しておきましょう(赤枠点線部分)。

一発的中予想問題・第3問の下書き4
一発的中予想問題・第3問の下書き4(PDF

 資料(B)の各取引は量が多くて面倒なものの、ひとつひとつの難度は高くないです。しいて挙げるとすれば、27日の「群馬商店振り出しの小切手を渡した」を現金の減少として処理する点に気をつけてください。

 ちなみに、「解説143・144ページで紹介されている売掛金・買掛金の下書き」と「私の売掛金・買掛金の下書き」は、T勘定を分ける・分けない点が大きく異なりますが、初学者の方は2つを見比べて分かりやすいほうを参考にしてください。

 第4問は、商品売買の一連の処理を問う問題です。本問は、以下のような簡単な商品ボックスを作って①~⑤、ア~ウの空欄を埋めていきましょう。

商品ボックス
商品ボックス

 なお、本問は問題文に「語群A~Hの中から選び記号で答えなさい」という指示があるので、記号で解答する必要があります。期首商品棚卸高等の語句で解答した場合、点数はもらえませんのでご注意ください。

 第5問は多くの受験生が苦手意識を持っている財務諸表作成問題ですが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付ける必要はありません。金額だけ記入してください。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 難しい 普通 普通
5分 10分 10分 40分 15分 30分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。