書籍概要

  1. 第143回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級

    価格 4.0
    内容 4.5
    人気 5.0
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    TAC出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    194ページ
    サイズ:
    29.7 × 21 × 2 cm
    価格:
    1,000円(税別)

     第143回日商簿記検定3級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える仕訳カード(全40問)が収載されています。

     また、第143回試験の大問別の出題予想(第1予想~第3予想+プラスワン予想)、集中学習論点シート、過去の出題傾向と対策、繰り返しシートなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     TACの予想問題集の一番のウリは「解説が充実している」点です。「合格る(うかる)タイムライン」では時間配分や各問題ごとの解答ポイントが分かりやすくまとめられていますし、「合格る(うかる)下書用紙」では、各問題の下書きの書き方が数ページにわたって詳細にまとめられています。解説がここまで詳しい予想問題集は他にありません。

     また、個人的に一番いいと思ったのは、第3問の試算表作成問題の解説にいろんなパターンの参考問題が付いている点です。

     例えば、今回の第2予想の第3問は合計残高試算表を作成する問題ですが、「もし残高試算表や合計試算表だったら解答はどうなるか?」を同じ問題を使って確認することができます。かゆいところに手が届く良いサービスだと思います。

    合格るタイムライン&合格る下書用紙
    合格るタイムライン&合格る下書用紙

    いろんなパターンの参考問題
    いろんなパターンの参考問題

     前回試験の的中実績や2016年度試験の戦い方なども掲載されています。また、問題用紙と答案用紙はこんな感じで綴じられているので、水色の紙を残してグッと引き抜くと取り外すことができます。

    前回の的中実績はこんな感じです
    前回の的中実績はこんな感じです

    2016年度試験の戦い方
    2016年度試験の戦い方

    こんな感じで取り外します
    こんな感じで取り外します

    計算用紙も付いています
    計算用紙も付いています

     仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工が入っているので、簡単にカードを切り離してリング穴を作ることができます。紙質もしっかりしているので使いやすいと思います。

    仕訳カード1
    最初はこんな状態です

    仕訳カード2
    本体から切り離します

    仕訳カード3
    重要度別に色分けされています

    仕訳カード4
    裏面はこんな感じです

    仕訳カード5
    完成するとこんな感じです

     価格(税抜)は、NSの予想問題集と同額の1,000円です(※第142回試験まではTAC、NSだけでなく成美堂も予想問題集を出版していましたが、諸事情により今回は出版されないそうです)

     TAC・NSともに直販サイトで教材を10%オフで購入することができますが、NSは注文金額合計が1,500円以下の場合は410円の送料がかかってしまうのに対し、TACは注文金額に関係なく1冊でも送料無料なので、本書の実質的な購入価格で考えるとTACに軍配が上がります。

    直販で購入(10%オフ)

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    楽天ブックスで購入(定価)

管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問は仕入戻し・仕入値引・売上戻りが商品有高帳に記載されるのに対し、10月28日に発生した売上値引は利益の修正をするだけなので商品有高帳には記載されないという点がポイントです。

 あとは、24日の取引の「青森商店振出の小切手受取り」は現金の増加として処理します。小切手という文字につられて当座預金を増やさないように気をつけてください。

 第3問は、資料Ⅱから二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(TACの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

第1予想・第3問の下書き1
第1予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・仕入勘定・売上勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば当座預金勘定であれば、「当座預金に関する取引」欄で切った仕訳から当座預金勘定を集計します。「現金に関する取引」や「仕入に関する取引」の各欄に計上されている、いわゆる二重取引に該当する当座預金勘定については集計時には無視します。

  • 当座預金勘定:前繰270,000円+130,000円-106,500円=293,500円
第1予想・第3問の下書き2
第1予想・第3問の下書き2

 残りの現金勘定・仕入勘定・売上勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 現金勘定:前繰93,000円+128,000円-172,000円=49,000円
  • 仕入勘定:198,000円-3,000円=195,000円
  • 売上勘定:171,000円-1,000円=170,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 なお、答案用紙の試算表の一番下の空欄ですが、解答では「保険料」となっていて別解はありませんが、勘定の指定があるわけではないので「支払保険料」でも問題ないと思います。

 第4問は「直接法による仕訳」と「間接法による仕訳」がイメージできれば簡単です。

 なお、費用・収益の勘定科目(本問の場合は減価償却費)は決算時に損益勘定に振り替えたうえで、さらに損益勘定の貸借差額を資本金勘定に振り替えます。勘定の流れをきちんと押さえておきましょう。

 第5問は簡単なので、特に問題ないと思います。

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 簡単 簡単 簡単
5分 10分 20分 40分 10分 25分 10分

第2予想

 第1問は、問1の郵便為替証書(通貨代用証券)を現金の増加として処理する点と、問3の借方の勘定科目が「売買目的有価証券(第142回試験まではこの勘定科目が使われていました)」ではなく「有価証券」になる点にご注意ください。

 第2問は、会計期間が平成×4年10月1日から平成×5年9月30日までなので、見落とさないように気をつけてください。過去問では見かけない面白い問題だと思います。

 第3問は、資料(B)が日付別で与えられているので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 また、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、下書きの売掛金勘定・買掛金勘定に金額を書き込むさいにはどの商店の増減なのかひと目で分かるようにしておくのがポイントです。

第2予想・第3問の下書き
第2予想・第3問の下書き(PDF版

 資料Bの各取引は簡単なので特に問題ないと思いますが、26日の「掛代金支払い:長崎商店振出の小切手で支払い」は、(他店振出)小切手の受取時に現金の増加として処理しているので、支払時には現金の減少として処理します。当座預金を減らさないように気をつけてください。

 第4問は、分記法の仕訳→三分法の仕訳→答案用紙の勘定に記入…という順に解答しますが、解答時間に余裕がある場合は損益勘定の金額を検算しましょう。

 正しく処理できている場合、問題資料の商品売買益勘定の損益の金額800と、答案用紙の仕入勘定・売上勘定の損益の貸借差額800(=4,800-4,000)が一致します。

 第5問は多くの受験生が苦手意識を持っている財務諸表作成問題ですが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付ける必要はありません。金額だけ記入してください。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 難しい 普通 普通
5分 5分 15分 50分 15分 20分 10分

第3予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問は、「購入時に費用処理した場合」も「購入時に資産処理した場合」も、損益勘定に振り替える消耗品費勘定の金額(36,000円)および次期に繰り越す消耗品勘定の金額(12,000円)は同一金額になるのがポイントです。

 第3問は、第143回試験から3級の試験範囲に追加された仕訳日計表の作成問題です。各伝票から仕訳を推定して金額を集計するだけの簡単な問題ですが、仕訳日計表の借方と貸方の金額をうっかり相殺しないように気をつけてください。

 第4問は勘定記入の問題ですが、期中に引出金勘定を使っても使わなくても資本金勘定の損益の金額(50,000円)と次期繰越の金額(340,000円)には影響がありません。この2つを落としてしまった方はきちんと確認しておきましょう。

 第5問は簡単なので、特に問題ないと思います。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 簡単 普通 簡単
5分 10分 15分 30分 15分 25分 10分

プラスワン予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問は、問題資料の繰越商品勘定と仕入勘定から期中および期末の仕訳を推定し、売上原価の算定の仕訳を「仕入勘定で処理した場合」から「売上原価勘定で処理した場合」に変更したうえで、①~⑩に入る勘定科目・金額を考えます。

 なお、売上原価を売上原価勘定を使って算定する場合の仕訳は、「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で覚えてしまいましょう。詳しくは、簿記検定ナビ簿記の語呂ページでご確認ください。

 第3問は、問題資料の「~を除く」から二重取引を考慮する必要が無いと判断できるので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

プラスワン予想・第3問の下書き
プラスワン予想・第3問の下書き(PDF版

 5月中の取引で注意すべきポイントは…(1)エの「他人振出しの小切手による仕入高」を現金の増加として処理する点と、(4)キの「前期に購入した備品代金の支払い」を(購入時に計上した)未払金の減少として処理する点、の2点です。

 あとは、(5)エの「前期に発生した売掛金の貸倒高」は、60,000円については貸倒引当金を取り崩し、残額は貸倒損失勘定で処理します。全額を貸倒引当金勘定で処理しないように気をつけてください。

 第4問は簡単なので特に解説するところはありませんが、解説の92ページに「参考問題」として紹介されているような語句選択問題が出題される可能性も十分あります。本問とあわせてきちんと押さえておきましょう。

 第5問はパズル感覚で分かるところからどんどん金額を埋めていきましょう。貸借差額で算定する資本金勘定や未収利息(受取利息)勘定は、他の計算が間違っていると芋づる式で金額が合わなくなってしまうので、ケアレスミスには十分気をつけてください。

★プラスワン予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 簡単 簡単
5分 15分 15分 40分 10分 25分 10分

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