書籍概要

  1. 第143回試験6/12を完全予想! 日商簿記3級 ラストスパート模試

    価格 4.0
    内容 4.0
    人気 4.0
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    ネットスクール出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    156ページ
    サイズ:
    29.2 × 21 × 0.5 cm
    価格:
    1,000円(税別)

     第143回日商簿記検定3級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える「別冊ラスパブック」が収載されています。

     また、大問別の出題予想(第1予想~第3予想+ウラ予想)や過去の出題傾向と対策、効果的な解き方、新たに3級の試験範囲となる仕訳日計表の作り方ページなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     まず、無料の電話質問サービスは独学受験生にとっては心強いと思います。ただ、受付時間帯が「水曜日の10時~12時」または「月曜日または金曜日の14時~16時」とかなり限定されているので、社会人受験生は利用しづらいかもしれません。

     また、上述した(新たに3級の試験範囲となる)仕訳日計表の作り方ページは、5ページに渡って分かりやすく解説されています。特に、経済的な事情等で古い教材を使わざるを得ない方にとっては、知識の穴を埋めてくれる良いコンテンツだと思います。

    質問できる時間帯が…
    質問できる時間帯が…

    仕訳日計表の作り方ページ
    仕訳日計表の作り方ページ

     その他にも、ラスパの効果的な使い方や大問別の出題傾向と対策などが掲載されています。また、問題用紙と答案用紙はこんな感じで綴じられているので、オレンジ色の紙を残してグッと引き抜くと取り外すことができます。

    アラカルト解きはちょっと…
    アラカルト解きはちょっと…

    大問別の出題傾向と対策
    大問別の出題傾向と対策

    こんな感じで取り外します
    こんな感じで取り外します

    講師の下書きも付いています
    講師の下書きも付いています

     ただ、別冊ラスパブックの「購入者が自らハサミで切ってサイズを変更する前提の作り」は、実際に使う側の受験生のことが考えられておらず、個人的には非常に残念です。

     TACの仕訳カードのように点線にミシン目が入っていれば、ハサミを使わずに簡単に切り離せますが、別冊ラスパブックはただ点線が印刷されているだけなので、慎重にハサミを入れても各ページのサイズが不揃いになってしまいます。

     サイズがガタガタの小冊子ではモチベーションは上がらないと思いますので、購入される方はハサミを入れずにそのまま使うことをおすすめします。各ページの余白には、派生論点や注意点などをどんどん書き込みましょう。

    小冊子自体は簡単に外れます
    小冊子自体は簡単に外れます

    上手にハサミを入れるのは難しい…
    上手にハサミを入れるのは難しい…

     価格(税抜)は、TACの予想問題集と同額の1,000円です(※第142回試験まではTAC、NSだけでなく成美堂も予想問題集を出版していましたが、諸事情により今回は出版されないそうです)

     なお、直販サイトでは常時、定価の10%オフで購入することができますが、注文金額合計が1,500円以下の場合は410円の送料がかかってしまいますので、過去問題集等と「合わせ買い」することをおすすめします。

    直販で購入(10%オフ)

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管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問は、30日の売上値引の処理がポイントになります。仕入戻し・仕入値引・売上戻りが発生した場合、商品有高帳への記入が必要になりますが、売上値引は利益部分を修正するだけなので商品有高帳への記入は不要です。

 第3問は、問題の資料が日付別で与えられているので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 また、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、下書きの売掛金勘定・買掛金勘定に金額を書き込むさいにはどの商店の増減なのかひと目で分かるようにしておくのがポイントです。

 なお、T勘定を締め切るさいには答案用紙の種類に応じて締め切り方を工夫しましょう。本問は合計残高試算表の作成問題なので、先に借方合計額・貸方合計額を計算したうえで、残高を計算します。

第1予想・第3問の下書き
第1予想・第3問の下書き(PDF版

 ちなみに、収載されている「講師の下書き」と私の下書きは、売掛金と買掛金のところが異なります(その他の部分はほとんど同じ)。2つを見比べて分かりやすいほうを参考にしてください。

 第4問は、売上原価勘定を使って売上原価を算定する仕訳および勘定への記入が問われています。仕訳が怪しい方は、この機会に「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で覚えてしまいましょう。詳しくは、簿記検定ナビ簿記の語呂ページでご確認ください。

 第5問は、「質」「量」ともに平均レベルの問題ですが、決算整理事項等の4の処理が少し難しいかもしれません。訂正仕訳の処理は、以下のような流れで機械的に処理しましょう。

  1. 間違えて切った仕訳を書く
  2. その逆仕訳を書く
  3. 正しい仕訳を書く
  4. 2.と3.の仕訳をまとめる

 12ページの解説では「2.その逆仕訳を書く」を飛ばして3段階で処理していますが、きちんと書いたほうが間違いがないので4段階で処理することおすすめします。

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 難しい 普通 簡単
5分 10分 10分 50分 10分 25分 10分

第2予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問はあまり見かけない形の問題です。解説の20ページで「4つのT勘定を使って解答する方法」が、21ページで「全て仕訳を書いて集計する方法」の2パターンが紹介されていますが、本問はぜひ、前者の「4つのT勘定を使って解答する方法」で解いてください。

 第3問は、資料Bから二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(NSの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

第2予想・第3問の下書き1
第2予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・仕入勘定・売上勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば現金勘定であれば、「現金に関する取引」欄で切った仕訳から現金勘定を集計します。「現金に関する取引」や「仕入に関する取引」の各欄に計上されている、いわゆる二重取引に該当する現金勘定については集計時には無視します。

  • 現金勘定:残高242,100円+18,500円+50,000円-84,000円-38,250円=188,350円
第2予想・第3問の下書き2
第2予想・第3問の下書き2

 残りの当座預金勘定・売上勘定・仕入勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 当座預金勘定:残高600,000円+293,000円-546,000円=347,000円
  • 売上勘定:残高2,302,500円+429,000-10,000円=2,721,500円
  • 仕入勘定:残高1,845,000円+309,000円-6,000円=2,148,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 第4問の語句選択の問題は全体的に難度が高めなので、初見で点数が取れなくても気にする必要はありません。25ページの解説を読んでも理解できない場合はテキストに戻ってきちんと復習しておきましょう。

 第5問は、第141回試験の第5問で出題された問題と同じパターンの問題ですが、全体的な難度は(第141回試験の問題よりも)低めに抑えられているので、過去問対策をきちんとやっていれば満点近い点数が取れると思います。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付ける必要はありません。金額だけ記入してください。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 普通 難しい 普通
5分 10分 10分 40分 10分 35分 10分

第3予想

 第1問は、問2の借方の勘定科目が「未収金(第142回試験まではこの勘定科目が主要勘定)」ではなく「未収入金(第143回試験以降はこの勘定科目が主要勘定)」になる点にご注意ください。

 第2問は、問題資料の商品勘定と商品売買益勘定から分記法の仕訳を推定したうえで、その仕訳を三分法に変換します。なお、問題で問われているのは23日までなので、24日以降の仕訳を考える必要はありません。なんとなく全ての仕訳を切ってしまった方は気をつけてください。

 第3問は、資料1から二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(NSの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

第3予想・第3問の下書き1
第3予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・仕入勘定・売上勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば当座預金勘定であれば、「当座預金に関する取引」欄で切った仕訳から当座預金勘定を集計します。「現金に関する取引」欄に計上されている、いわゆる二重取引に該当する当座預金勘定については集計時には無視します。

  • 当座預金の期首残高(借方):前繰427,500円
  • 当座預金の月中取引高(借方):40,500円+27,000円+2,250円=69,750円
  • 当座預金の1月末合計(借方):427,500円+69,750円=497,250円
  • 当座預金の期首残高(貸方):前繰0円
  • 当座預金の月中取引高(貸方):90,000円+69,000円+57,000円=216,000円
  • 当座預金の1月末合計(貸方):0円+216,000円=216,000円
第3予想・第3問の下書き2
第3予想・第3問の下書き2

 残りの現金勘定・売上勘定・仕入勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 現金の期首残高(借方):前繰97,500円
  • 現金の月中取引高(借方):22,500円+15,750円+57,000円=95,250円
  • 現金の1月末合計(借方):97,500円+95,250円=192,750円
  • 現金の期首残高(貸方):前繰0円
  • 現金の月中取引高(貸方):4,500円+16,200円+8,550円=29,250円
  • 現金の1月末合計(貸方):0円+29,250円=29,250円
  • 売上の月中取引高(借方):3,000円
  • 売上の1月末合計(借方):同上
  • 売上の月中取引高(貸方):42,000円+22,500円+96,000円+54,000円=214,500円
  • 売上の1月末合計(貸方):同上
  • 仕入の月中取引高(借方):4,500円+46,500円+75,000円+58,500円=184,500円
  • 仕入の1月末合計(借方):同上
  • 仕入の月中取引高(貸方):2,400円
  • 仕入の1月末合計(貸方):同上

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 第4問は、第143回試験から3級の試験範囲に追加された仕訳日計表の作成問題です。各伝票から仕訳を推定して金額を集計するだけの簡単な問題ですが、仕訳日計表の借方と貸方の金額をうっかり相殺しないように気をつけてください。

 第5問は、決算整理事項等の7.の利率の改定が少し難しいかもしれませんが、計算自体は簡単なので特に問題ないと思います。なお、残高試算表欄で空欄になっている現金過不足勘定と売掛金勘定は、どちらかひとつを間違えると大量失点につながりますので、ケアレスミスに気をつけて計算してください。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 難しい 簡単 普通
5分 10分 15分 40分 15分 25分 10分

ウラ予想

 第1問は5問とも過去問類似問題なので、特に解説するところはありません。

 第2問の小口現金出納帳の作成問題は、31日の「小切手」と「次月繰越」の記入がポイントになります。本試験で出題された場合、ラッキー問題になる可能性が非常に高いので、本問を使って記入方法をきちんと押さえておきましょう。

 第3問は、資料の試算表が決算整理前ではなく決算整理なのがポイントです。よって、繰越商品勘定の金額は「期末商品棚卸高」を意味し、仕入勘定の金額は「売上原価」を意味します。

  • 決算整理試算表
    • 繰越商品:期首商品棚卸高
    • 仕入:当期商品仕入高
  • 決算整理試算表
    • 繰越商品:期末商品棚卸高
    • 仕入:売上原価

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付ける必要はありません。金額だけ記入してください。

 第4問は「直接法による仕訳」と「間接法による仕訳」がイメージできれば簡単です。

直接法による仕訳
(借)減価償却費 20,000
 (貸)建物 20,000
間接法による仕訳
(借)減価償却費 20,000
 (貸)建物減価償却累計額 20,000

 第5問は、パズル感覚で分かるところからどんどん金額を埋めていきましょう。簡単な問題です。

★ウラ予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 簡単 難しい 簡単 簡単
5分 10分 15分 45分 15分 20分 10分

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