書籍概要

  1. 無敵の簿記3級 第143回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    144ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,000円(税別)

     第143回日商簿記検定3級対策用の直前対策本です。一発的中予想問題(1回分)の他に、新出題区分に関する情報(三伝票制と仕訳日計表)や全国のTAC講師19名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商3級出た順マスター」などが収載されています。

     また、第109回~第142回の出題実績をまとめた「重要仕訳ランキングBEST47」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記3級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。表紙のお姉さんも無駄にかわいいです。

     個人的に一番良いと思ったコンテンツは、「3伝票制と仕訳日計表を完全解説」ページです。新たに3級の試験範囲となる仕訳日計表の作り方が、15ページに渡って分かりやすく丁寧に解説されています。

     特に、経済的な事情等で古い教材を使わざるを得ない方にとっては、知識の穴を埋めてくれる良いコンテンツだと思います。

    3伝票制と仕訳日計表を完全解説①
    3伝票制と仕訳日計表を完全解説①

    3伝票制と仕訳日計表を完全解説②
    3伝票制と仕訳日計表を完全解説②

     また、TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで本書を販売していますが、第1問~第5問の直近の出題状況や新出題区分に関する情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記3級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。

    的中実績と目次
    的中実績と目次

    新出題区分に関する情報
    新出題区分に関する情報

    TAC講師の出題予想ランキング
    TAC講師の出題予想ランキング

    重要視訳ランキングBEST47
    重要視訳ランキングBEST47

    日商3級出た順マスター(第1問)
    日商3級出た順マスター(第1問)

    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ
    別冊「ネコの手BOOK」と袋とじ

    理論の穴埋め問題(第4問対策)
    理論の穴埋め問題(第4問対策)

    理論の正誤問題(第4問対策)
    理論の正誤問題(第4問対策)

    本試験前の過ごし方&持ち物
    本試験前の過ごし方&持ち物

    一発的中予想問題
    一発的中予想問題

     価格(税抜)は1,000円です。Amazonや楽天ブックスは定価販売になりますが、直販サイトでは常時、定価の10%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

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    Amazonで購入(定価)

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    予想問題集と直前対策本の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなのかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集は主に本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材なのに対し、直前対策本は主に本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も内容が異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

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管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問は、問1の「掛け売りした商品の送料の立替金回収額240,000円」の処理が難しいです。受験簿記の送料は「当店が負担する場合」と「得意先が負担する場合」の2パターンが考えられますが、後者の場合は売掛金または立替金勘定で処理します。

  • 送料を当店が負担する場合:発送費勘定等で費用処理する
  • 送料を得意先が負担する場合:売掛金または立替金勘定で処理する

 本問は、問題に列挙されている勘定科目に売掛金勘定がある(立替金勘定がない)ので、売掛金勘定で処理すると判断します。問題文の「立替金」という文字につられて立替金勘定を使わないように気をつけてください。

 第2問は3月中の取引が問われているので、まずは問題資料の受取手形記入帳と支払手形記入帳の3月の日付を丸で囲んで目立たせておきましょう。受取手形記入帳は「3/5」「3/10」「3/27」、支払手形記入帳は「3/13」「3/15」「3/20」です。

 次に、3月中の仕訳を考えますが、当座処理は預金残高に気をつけてください。貸方残になった場合は当座借越勘定で処理しますが、27日の取引で再び借方残になります。

 また、支払手形記入帳の3月13日のてん末欄「売掛金回収のため裏書譲渡された」の処理は、私自身、問題を解いた時に「ん?自己振出の約束手形を回収するさいに裏書きって必要なのかな?」と思ったんですが、裏書きにこだわらず、売掛金を減らす代わりに自己振出の約束手形が戻ってきた、と考えれば仕訳自体は簡単に導き出せます。

 あとは、答案用紙の受取手形と支払手形の前月繰越額には3月1日時点の金額が入るので、3月中に発生した「3月10日の売上」と「3月20日の仕入」の金額を含めないように気をつけてください。

 第3問は、問題の資料が日付別で与えられているので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 また、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、下書きの売掛金勘定・買掛金勘定に金額を書き込むさいにはどの商店の増減なのかひと目で分かるようにしておくのがポイントです。

 なお、T勘定を締め切るさいには答案用紙の種類に応じて締め切り方を工夫しましょう。本問は合計残高試算表の作成問題なので、先に借方合計額・貸方合計額を計算したうえで、残高を計算します。

一発的中予想問題・第3問の下書き
一発的中予想問題・第3問の下書き(PDF版

 ちなみに、「解説128ページで紹介されている売掛金・買掛金の下書き」と「私の売掛金・買掛金の下書き」は、T勘定を分ける・分けない点が大きく異なりますが、初学者の方は2つを見比べて分かりやすいほうを参考にしてください。

 第4問は、4月1日の再振替仕訳、6月1日の1年分の家賃を支払ったときの仕訳、3月31日の決算整理仕訳・決算振替仕訳の4つの基本的な仕訳が問われています。簡単な問題です。

 第5問は多くの受験生が苦手意識を持っている財務諸表作成問題ですが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、貸借対照表の貸倒引当金や減価償却累計額の金額の前には、マイナスを意味する「▲」マーク等を付ける必要はありません。金額だけ記入してください。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 難しい 難しい 簡単 普通
5分 10分 15分 45分 10分 25分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定3級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。