書籍概要

  1. 第142回対応ここが出る!日商簿記2級 完全予想模試

    価格 4.5
    内容 3.5
    人気 3.5
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    成美堂出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    68ページ
    サイズ:
    30 × 21 × 1 cm
    価格:
    1,240円(税別)

     第142回日商簿記検定2級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える仕訳カード(全40問)が収載されています。

     また、大問別の出題予想(第1予想~第4予想)、過去の出題傾向と対策、時間配分&下書き用紙の使い方、弱点発見シートなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     TACやNSの予想問題集に比べると、解説はかなりシンプルな構成になっています。下書きの書き方も一部の問題のみで、全ての問題の書き方が紹介されているわけではないので、人によっては物足りないと感じるかもしれません。

     実際に全ての問題を解いてみたんですが、商業簿記(第1問~第3問)は全体的に難しめに作られています。特に第2予想の第3問は、作問する側の私も難しく感じるレベルの問題なので、1回転目で思うように点数が取れなくても落ち込む必要はありません。2回転目で目標点が取れるように、きちんと復習しておきましょう。

     一方、工業簿記(第4問・第5問)は基本的な問題ばかりです。1回転目で目標点が取れなかった方は、危機感を持って復習に力を入れてください。なお、2回転目では「40点満点を取る」ではなく、「短い解答時間で40点満点を取る」ことを目標にしましょう。

     あとは…問題用紙の枚数を抑えるために、問題のレイアウトがかなり窮屈(ぎゅうぎゅう詰め)になっているのが気になりました。本試験と同じようなレイアウトで作られているTACやNSの予想問題のほうが解きやすいと思います。

     仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工が入っているので、簡単にリング穴を作ることができます。紙質もしっかりしているので使いやすいと思います。

     価格(税抜)は、TAC・NSの予想問題集が1,400円・1,250円なのに対し本書は1,240円なので、わずかではありますが価格面でのアドバンテージがあります。なお、成美堂出版にはTAC・NSのように割引価格で購入できる直販サイトはありません。

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管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は問2の「設立時の株式発行に伴う諸費用1,200,000円」を株式交付費勘定で処理しないように気をつけてください。登記費用とともに創立費勘定で処理します。

 第2問の(3)は、18ページの解説ではT勘定を作って決算整理前の残高に(2)の仕訳を加減していますが、実際に問題を解くさいにはわざわざこのような下書きを書く必要はありません。

 現金の金額は、資料Ⅲの「紙幣・硬貨」「他店振出し小切手」「配当金領収証」の3つの金額をピックアップして合計額を計算しましょう。また、当座預金の金額は、資料Ⅰの平成27年3月31日の残高に(2)の仕訳の金額を加減して求めましょう。

 第3問は特に難しい処理はないので大丈夫だと思います。答案用紙の「売上総利益」「営業利益」「経常利益」を正しく埋められなかった方は、改めて損益計算書のひな形を確認しておきましょう。

 第4問は製造間接費の予定配賦の部分が少し難しいかもしれませんが、その他はゴリゴリ計算するだけなので特に問題ないと思います。

 なお、製造間接費配賦差異の金額を記入するさいに、金額に△マークを付けるか悩んだ方がいらっしゃるかもしれませんが、特に指示がないかぎり付ける必要はありません(他の問題も同様です)。

 第5問は、ボックス図を書いてゴリゴリ計算するだけの超簡単な問題です。

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 普通 普通 簡単
5分 20分 20分 30分 20分 15分 10分

第2予想

 第1問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第2問は、まずはじめに問題資料の21枚の伝票を元に仕訳を考えます。金額が分からないところは空欄にしておきましょう。

 なお、本問は仕訳日計表・総勘定元帳だけでなく仕入先元帳と得意先元帳の記入も求められているので、買掛金と売掛金に関しては勘定科目の後ろに商店名を付けることをおすすめします。

第2予想・第2問の下書き1
第2予想・第2問の下書き1(PDF版

 次に、答案用紙の総勘定元帳・仕入先元帳・得意先元帳に予め記入されている金額などを元に、空欄部分の金額をどんどん埋めていきましょう。処理自体は簡単なので特に問題ないと思います。下書きが完成したら、あとは集計するだけです。

第2予想・第2問の下書き2
第2予想・第2問の下書き2(PDF版

 なお、答案用紙の仕訳日計表の各勘定の金額を集計・記入するさいは、現金の借方→現金の貸方→受取手形の借方→受取手形の貸方…と借方・貸方を行ったり来たりするよりも、現金の借方→受取手形の借方→売掛金の借方…のように、まずは各勘定の借方の金額だけを集計するほうが楽だと思います。

 第3問は、決算整理事項3.の受取地代の処理や、同7.の1年基準による保険料の分類が難しいです。

 受取地代の処理は、問題文の「借方合計は2,500円であった」という一文から当期首に再振替仕訳が行われていることが分かるので、期末において同額の収益を見越し計上します。

 1年基準による保険料の分類は、慣れるまでは解説35ページのような下書きを書いて保険料・前払保険料・長期前払保険料の金額を求めましょう。

 慣れてきたら、3年分(36か月分)から当期に属する1か月分、前払保険料として処理する1年分(12か月分)を差し引いて、長期前払保険料として処理すべき23か月分(=36か月-1か月-12か月)をパパっと計算すると解答時間の短縮になります。

  • 当期に属する保険料(平成27年12月1日~平成27年12月31日までの1か月分):支払保険料勘定で処理
  • 決算日の翌日から起算して1年以内に期限が到来するもの(平成28年1月1日~平成28年12月31日までの12か月分):前払保険料勘定で処理
  • 決算日の翌日から起算して1年を超えて期限が到来するもの(平成29年1月1日~平成30年11月30日までの23か月分):長期前払保険料勘定で処理

 なお、貸借対照表の未払法人税等と繰越利益剰余金は、税引前当期純利益をXと置いて1次方程式を作り金額を算定しますが(解説35・36ページ参照)、今までの処理がひとつでも間違っていると金額が合わなくなるので、この2つに関しては基本的には「捨て問」と考えましょう。

 第4問は簡単なので特に問題ないと思いますが、勘定科目の指定があるので気をつけてください。

 第5問もシュラッター図を書いて金額を計算するだけです。第4問・第5問は短い解答時間で40点満点を取らなければいけない問題です。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 難しい 普通 簡単
5分 15分 30分 35分 15分 10分 10分

第3予想

 第1問の問2は間接法ではなく直接法の仕訳が問われています。直接法の仕訳は、まず間接法の仕訳を考えて、そのうえで「借方の備品減価償却累計額」と「貸方の備品勘定」を相殺すれば一丁上がりです。

 第2問は、問題資料1から5までの処理自体は簡単なものばかりですし、答案用紙の記入すべき箇所にカッコが付いているので、初見でも満点を取らなければいけない問題です。

 なお、問題文のなお書きに「減少については、金額の前に△にて示すこと」という指示があるので、金額が減少する部分については△マークを忘れずにつけてください(△マークを付けないと、金額があっていても不正解になります)。

 第3問は、資料Ⅱの6の保険料の繰延処理が難しいです。解説49ページのように「前期に支払った1か月分の保険料」をXと置くと、「当期に支払った1か月分の保険料」を1.05Xと表すことができるので、「前期に支払った9か月分の保険料+当期に支払った12か月分の保険料=21,600円」という1次方程式を作ってXについて解きます。

 第4問は、解説の50ページに載っているような原価計算表を自作して指図書ごとの原価を集計しますが、実際に問題を解くさいの下書きはなるべくシンプルな形にしましょう。私の下書きを載せておきますので参考にしてください。

第3予想・第4問の下書き
第3予想・第4問の下書き(PDF版

 第5問は、全部原価計算により作成された損益計算書の「売上原価」「販売費および一般管理費」を、変動費と固定費に分類できるかがどうかが運命の分かれ道です。

 問題文の「製品1個について、変動費は直接材料費1,000円、直接労務費500円、製造間接費700円、販売費50円」から、1個あたりの変動売上原価が2,200円、1個あたりの販売費が50円であることが分かるので、10,000個の金額はそれぞれ22,000,000円と500,000円になります。

 あとは、差し引きで固定売上原価と固定販売費および一般管理費を計算すれば、問1の損益計算書の金額が埋まるはずです。

 問2・問3は売上高をSと置くと、貢献利益を0.5Sと表すことができるので「0.5S-13,500,000円=0円」「0.5S-13,500,000円=9,000,000円×1.5」をSをについて解くだけです。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 簡単 難しい 簡単 簡単
5分 20分 15分 35分 20分 15分 10分

第4予想

 第1問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第2問も仕訳の下書きを書いて、答案用紙の各勘定の勘定科目・金額を埋めていくだけの問題です。ページをまたいでいる資料(7)を読み落とさないように気をつけて、「次期繰越と減価償却費を何回も書かせるんじゃないよ!」と心のなかでつぶやきながら解いてください。

 第3問はいろんなところにトラップがある「いやらしい問題」です。まず、答案用紙の損益勘定の仕入の金額は「当期商品仕入高」ではなく、「売上原価(期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高)」の金額が入ります。間違えないように気をつけてください。

 また、答案用紙の繰越利益剰余金勘定の前期繰越の金額は、問題の資料1の繰越利益剰余金の金額128,000円ではありません。この128,000円は、平成26年6月28日に行った利益処分後の金額なので、勘違いしないように気をつけてください。この辺はかなり難しいです。

 あとは…かなり細かいところですが、当期首の改装工事によって増加した建物は、旧建物と耐用年数が異なります(25年と15年)。指示を読み落として25年で減価償却費を計算しないように気をつけてください。

 第4問および第5問はかなり簡単なので、特に問題ないと思います。

★第4予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 難しい 簡単 簡単
5分 15分 25分 40分 10分 15分 10分

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