書籍概要

  1. 日商簿記3級 第142回を完全予想ラストスパート模試

    価格 4.5
    内容 3.5
    人気 3.5
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    ネットスクール出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    63ページ
    サイズ:
    29.8 × 21 × 0.8 cm
    価格:
    850円(税別)

     第142回日商簿記検定3級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える仕訳カード(全40問)が収載されています。

     また、代表講師・社員による第142回試験の対談記事や大問別の出題予想(第1予想~第3予想+ウラ予想)、過去の出題傾向と対策、ラスパ攻略チャート、得点記録シート&苦手な仕訳チェックシートなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     まず、無料の電話質問サービスは独学受験生にとっては心強いと思います。ただ、受付時間帯が平日の「10時~12時」または「14時~16時」とかなり限定されているので、社会人受験生は利用しづらいかもしれません。

     また、他社の予想問題集には1問につき1部の答案用紙しか付いていませんが、本書は1問につき2部の答案用紙が付いています。解き直しのさいにわざわざ1回目の解答を消したり、答案用紙のPDFをダウンロード・プリントアウトする必要がないので、これはかなり良いサービスだと思います。

    答案用紙が2部付いています
    答案用紙が2部付いています

     ただそのしわ寄せが、解説部分に出ているのは残念です。A4サイズの1ページに、A5サイズの解説2ページ分が横向きに掲載されているので、文字が小さくて読みづらい&使い勝手がイマイチです。

     さらに、付属の仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工がされていませんし、紙質もカードとしてはかなり薄いです。実際には、仕訳カードというよりも「仕訳カード風の印刷がされた紙」と考えたほうが良さそうです。

     価格(税抜)は、TAC・成美堂の予想問題集が900円・840円なのに対し本書は850円です。定価で考えますと価格面でのアドバンテージはありませんが、直販サイトでは常時、定価の10%オフで購入することができます

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管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第2問は「購入時に費用処理した場合」も「購入時に資産処理した場合」も、損益勘定に振り替える消耗品費勘定の金額(27,200円)および次期に繰り越す消耗品勘定の金額(4,800円)は同一金額になるのがポイントです。

 第3問は、資料Bから二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(NSの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

第1予想・第3問の下書き1
第1予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・売上勘定・仕入勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば当座預金勘定であれば、「当座預金に関する取引」欄で切った仕訳から当座預金勘定を集計します。「現金に関する取引」に計上されている、いわゆる二重取引に該当する当座預金勘定については集計時には無視します。

  • 当座預金勘定:前繰280,000円+72,000円+164,400円-52,000円-132,000円-42,000円-60,000円=230,400円
第1予想・第3問の下書き2
第1予想・第3問の下書き2

 残りの現金勘定・売上勘定・仕入勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 現金勘定:前繰140,000円+24,000円+60,000円-20,000円-32,000円-2,800円-3,200円=166,000円
  • 売上勘定:104,000円+44,000円+236,000円-2,400円=381,600円
  • 仕入勘定:32,000円+38,000円+136,000円+24,000円+32,000円-10,000円=252,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 第4問は、引出金に租税公課を絡めた面白い問題です。決算日の仕訳がポイントになるので、間違えてしまった方はテキストに戻って処理を確認しておきましょう。

 第5問は簡単なので特に問題ないと思いますが、残高試算表の支払手形欄が空欄になっているのは…なんの意図があるんだろう?

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 簡単 普通 普通 普通
5分 15分 10分 35分 20分 25分 10分

第2予想

 第1問は、問3・問4で発送費の処理が集中的に問われています。当店負担の場合は発送費等の費用勘定で処理し、得意先負担の場合は売掛金または立替金勘定で処理します。

 なお、得意先負担の場合に売掛金勘定を使うのか立替金勘定を使うかは、問題に明示されている場合はその指示に従って処理し、明示されていない場合は問題に列挙されている勘定科目で判断しましょう。

 第2問は、15日の売上値引の処理がポイントになります。仕入戻し・仕入値引・売上戻りが発生した場合、商品有高帳への記入が必要になりますが、売上値引は利益部分を修正するだけなので商品有高帳への記入は不要です。

 第3問は、資料(B)が日付別(時系列順)で与えられているので、頻出する8勘定(現金・当座預金・受取手形・売掛金・支払手形・買掛金・仕入・売上)についてT勘定を設定して集計しましょう。その他の勘定科目は「その他」勘定に記入・集計します。

 なお、T勘定を締め切るさいには答案用紙の種類に応じて締め切り方を工夫しましょう。本問は合計試算表の作成問題なので、各勘定の残高ではなく借方合計額・貸方合計額を計算します。

第2予想・第3問の下書き
第2予想・第3問の下書き(PDF版

 第4問は、決算振替仕訳(費用・収益勘定→損益勘定→資本金勘定)の一連の流れを問う問題です。損益勘定・資本金勘定の記入問題は出題可能性が高い論点のひとつなので、本問を使ってきちんと押さえておきましょう。

 第5問は多くの受験生が苦手意識を持っているタイプの問題ですが、やることは精算表作成問題と全く同じです。売上原価の金額や評価勘定(貸倒引当金・減価償却累計額)の記入がポイントになるので、本問を使ってきちんと確認しておきましょう。

 なお、未処理事項2の備品売却の仕訳が、本問の中で一番難しい処理になります。まず売却時の仕訳をイメージしたうえで解答仕訳を考えましょう。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 普通 難しい
5分 15分 15分 25分 15分 35分 10分

第3予想

 第1問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第2問は、解説には「日付順に仕訳をして、Tフォームに集計する」と書かれていますが、下書き用紙に仕訳を書く時間がもったいないので、頭の中で仕訳をイメージして、そのままTフォームに記入することをおすすめします。

 第3問は、資料Bから二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(NSの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

第3予想・第3問の下書き1
第3予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・売上勘定・仕入勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば当座預金勘定であれば、「当座預金に関する取引」欄で切った仕訳から当座預金勘定を集計します。「現金に関する取引」欄や「仕入に関する取引」欄に計上されている、いわゆる二重取引に該当する当座預金勘定については集計時には無視します。

  • 当座預金勘定:残高408,000円+80,000円+40,000円+216,000円+31,360円-52,000円-192,000円-120,000円-3,600円-61,600円-40,000円=306,160円
第3予想・第3問の下書き2
第3予想・第3問の下書き2

 残りの現金勘定・売上勘定・仕入勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 現金勘定:残高249,000円+72,000円+32,000円-24,000円-17,200円-2,400円-80,000円=229,400円
  • 売上勘定:残高3,916,000円+100,000円+44,000円+180,000円+72,000円-20,000円=4,292,000円
  • 仕入勘定:残高3,152,000円+40,000円+28,000円+160,000円+52,000円+60,000円-12,000円=3,480,000円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 第4問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第5問は第3問と同様に「量」がやや多めですが、未記帳事項・期末整理事項ともに毎度おなじみの処理ばかりで「質」は平均レベルの問題です。

 なお、本問は売上原価の算定を売上原価勘定でやっていますが、仕訳が怪しい方は「浮く牛食う(うくうしくう)」という語呂で覚えてしまいましょう。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 難しい 簡単 普通
5分 10分 10分 40分 10分 35分 10分

ウラ予想

 第1問は簡単なので、特に問題ないと思います。問1の「なお、貸倒引当金勘定には~」はダミーデータなので、引っかからないように気をつけてください。

 第2問は、11日と26日の発送運賃の処理に気をつけてください。また、商品有高帳は…単価の異なる商品が存在する場合の残高欄の書き方(18日)と、次期繰越の払出欄の書き方(30日)がポイントになります。

 (2)の純売上高は、15日の売上値引を引き忘れないように気をつけてください。売上総利益を計算するさいに必要となる売上原価は、(1)の商品有高帳から前期繰越の50個分と18日に川崎商店から仕入れた70個分の金額を引っ張ってきましょう。

 第3問は、問題資料から二重仕訳を考慮する必要があることが分かるので、下書き用紙に全取引の仕訳を書いたうえで集計時に一工夫する方法で解答することをおすすめします(NSの解説とは異なる方法です)。まずは下書き用紙に全ての取引の仕訳を書いてください。

 なお、売掛金と買掛金に関しては明細表を作成する必要があるので、売掛金と買掛金に関する仕訳を書くさいには商店名を付記しておくことをおすすめします。

ウラ予想・第3問の下書き1
ウラ予想・第3問の下書き1(PDF版

 次に集計作業に移りますが、現金勘定・当座預金勘定・売上勘定・仕入勘定については、一部が二重計上されている可能性があるので、上記の4勘定についてはそれぞれの欄に計上されている金額のみを集計しましょう。

 具体的には…例えば当座預金勘定であれば、「当座預金に関する取引」欄で切った仕訳から当座預金勘定を集計します。「現金に関する取引」に計上されている、いわゆる二重取引に該当する当座預金勘定については集計時には無視します。

  • 当座預金勘定の借方合計:前繰160,000円+24,000円+20,000円+10,200円=214,200円
  • 当座預金勘定の貸方合計:60,000円+12,000円+9,200円=81,200円
ウラ予想・第3問の下書き2
ウラ予想・第3問の下書き2

 残りの現金勘定・売上勘定・仕入勘定も同じように集計します。なお、その他の勘定科目については普通に集計してください。

  • 現金勘定の借方合計:前繰60,000円+14,400円+13,200円+12,000円=99,600円
  • 現金勘定の貸方合計:2,000円+5,200円+3,720円+15,400円+4,280円+3,200円=33,800円
  • 売上勘定の借方合計:4,800円
  • 売上勘定の貸方合計:22,000円+14,400円+28,000円+16,800円=81,200円
  • 仕入勘定の借方合計:1,200円+5,200円+9,600円+17,200円+12,800円=46,000円
  • 仕入勘定の貸方合計:480円

 解き方については他にもいろいろありますが、この方法は簡単なルールに従って機械的に集計するだけで二重取引を排除することが出来るのでおすすめです。

 第4問は金庫の中で保管されていたものを適切に分類できるかどうかがカギになります。

  • 紙幣:現金
  • 硬貨:現金
  • 送金小切手:現金
  • 他店振出しの小切手:現金
  • 自店振出しの小切手:当座預金
  • 他店振出しの約束手形:受取手形
  • A社からの配当金領収証:現金
  • 他店発行の商品券:他店商品券
  • 自店発行の商品券:商品券
  • 郵便切手:通信費または貯蔵品
  • 収入印紙:租税公課または貯蔵品
  • B社社債:売買目的有価証券
  • 期日到来済みのB社社債の利札:現金
  • 期日未到来のB社社債の利札:処理しない

 社債利札は社債にくっついているクーポン券みたいなもので、期日到来後、このクーポン券を銀行に持ち込むことにより社債の利息を受け取ることができる仕組みになっています。よって、期日が到来済みの利札は現金として処理します。

 第5問は、パズル感覚で分かるところからどんどん金額を埋めていきましょう。簡単な問題です。

★ウラ予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 難しい 難しい 普通 簡単
5分 10分 20分 40分 10分 25分 10分

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