書籍概要

  1. 日商簿記2級 第142回を完全予想ラストスパート模試

    価格 4.5
    内容 4.0
    人気 4.0
    教材種別:
    予想問題集
    出版社:
    ネットスクール出版
    問題数:
    4回分
    ページ数:
    67ページ
    サイズ:
    29.9 × 21 × 1 cm
    価格:
    1,250円(税別)

     第142回日商簿記検定2級対策用の予想問題集です。4回分の試験問題の他に、切り離して使える仕訳カード(全50問)が収載されています。

     また、代表講師・社員による第142回試験の対談記事や大問別の出題予想(第1予想~第3予想+ウラ予想)、過去の出題傾向と対策、ラスパ攻略チャート、得点記録シート&苦手な仕訳チェックシートなど…独学者にとって有益な情報も多数掲載されています。

    管理人のレビュー

     まず、無料の電話質問サービスは独学受験生にとっては心強いと思います。ただ、受付時間帯が平日の「10時~12時」または「14時~16時」とかなり限定されているので、社会人受験生は利用しづらいかもしれません。

     また、他社の予想問題集には1問につき1部の答案用紙しか付いていませんが、本書は1問につき2部の答案用紙が付いています。解き直しのさいにわざわざ1回目の解答を消したり、答案用紙のPDFをダウンロード・プリントアウトする必要がないので、これはかなり良いサービスだと思います。

    答案用紙が2部付いています
    答案用紙が2部付いています

     ただそのしわ寄せが、解説部分に出ているのは残念です。A4サイズの1ページに、A5サイズの解説2ページ分が横向きに掲載されているので、文字が小さくて読みづらい&使い勝手がイマイチです。

     仕訳カードには「左上のリングを通す部分」や「各仕訳カードの境界線」にミシン目加工が入っているので、簡単にリング穴を作ることができます。紙質もしっかりしているので使いやすいと思います。

     価格(税抜)は、TAC・成美堂の予想問題集が1,400円・1,240円なのに対し本書は1,250円です。定価で考えますと価格面でのアドバンテージはありませんが、直販サイトでは常時、定価の10%オフで購入することができます

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管理人が実際に問題を解いてみました!

第1予想

 第1問は問3の仕訳が難しいです。1本目の仕訳で「手形代金+4か月分の利息」の受取手形を計上したうえで、2本目の仕訳で翌期に属する3か月分の利息を繰延処理します。

 第2問は問題資料1から5までの処理自体は簡単なものばかりですし、答案用紙の記入すべき箇所にカッコが付いているので、初見でも満点を取らなければいけない問題です。

 なお、問題文のなお書きに「減少については、金額の前に△にて示すこと」という指示があるので、金額が減少する部分については△マークを忘れずにつけてください(△マークを付けないと、金額があっていても不正解になります)。

 第3問は未処理事項・決算整理事項のひとつひとつの難度は高くないものの、解答すべき「量」が多いので20点満点を取るのは難しい問題です。

 まず、実際に問題を解いたときに間違えそうになったのは決算整理事項3です。①については未処理事項3で処理するので問題ないと思いますが、特に指示のない②の取引も忘れずに処理しましょう。

 あとは…答案用紙の貸倒引当金の金額欄に△マークが付いているので、その下の減価償却累計額の金額の前にも△マークを付けて解答した方がいらっしゃるかもしれませんが、減価償却累計額に関しては特に指示がないため△マーは不要です。金額のみを解答してください。

 第4問は簡単なので特に問題ないと思いますが、問2の製造原価報告書に計上する直接材料費・直接労務費・製造間接費の金額は、7月に発生したもののみです。

 問題資料の7月末時点の原価計算表の要約には6月に発生した分も含まれているので集計するさいには気をつけてください。

 第5問も簡単なので、特に問題ないと思います。

★第1予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 簡単 難しい 簡単 簡単
5分 15分 15分 40分 20分 15分 10分

第2予想

 第1問の問3は「当座預金口座に入金されることが決定した」だけで実際に入金されたわけではないので、当座預金勘定を使わないように気をつけてください。

 また、問4では受入価額を帳簿価額にするのか時価にするのか悩んだ方がいらっしゃると思いますが、時価が分かる場合は時価評価額を計上します。

 企業合併・企業買収に関する仕訳でよく問われるところなので、間違えてしまった方は「受け入れる資産・負債は時価」と覚えておきましょう。

 第2問はよくあるタイプの問題なので特にコメントはありませんが、問1→問2→問3と上から順番に解いていくよりも、先に問2の仕訳を解答したうえで問1の空欄を考えるほうが分かりやすいと思います。よって、本問は問2→問1→問3の順番で解くことをおすすめします。

 第3問の決算整理事項3、4、5は、最近の本試験でよく問われる形です。第142回でも同様の出題が考えられるので、本問を使って処理をきちんと確認しておきましょう。

 第4問は、直接材料費の原価配分方法の指示がないので「んん?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、答案用紙で次期繰越の金額が与えられているので、予定消費単価(@1,000円)×実際消費量(1,000kg)で消費高を計算し、貸借差額で原価差異の金額を計算しましょう。

 簿記の問題は、問題文だけでなく答案用紙にヒントが隠れている場合が多いので、問題を解き始める前に問題用紙と答案用紙の両方に目を通すクセを付けておきましょう。

 第5問は簡単なので特に問題ないと思いますが、問3では完成品総合原価と完成品単位原価が問われています。問2の流れで原料費・加工費の完成品原価の金額を解答しないように気をつけてください。

★第2予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
簡単 普通 普通 普通 簡単
5分 15分 20分 40分 20分 10分 10分

第3予想

 第1問の問1は、第139回日商簿記検定2級・仕訳問題3の類題です。ここ最近、本問のような源泉所得税の処理(→仮払法人税等勘定で処理)が本試験で立て続けに問われているので、仕訳の考え方・処理方法をきちんと押さえておきましょう。

 問2の法定福利費は、福利厚生費と混同しやすいので気をつけてください。両者は「従業員のために使う費用」という点は同じですが、法定福利費が社会保険料の会社負担分など「法令で会社が負担しなければならない」と決められているものを処理する場合に使うのに対して、福利厚生費は…例えば、会社の忘年会や慰安旅行の費用などを処理する場合に使います。

 第2問は問1の「備品Ⅳの減価償却費」を1年分計上しないように気をつけてください。平成26年10月1日に購入しているので、平成26年度に計上する減価償却費は6か月分になります。

 問5の「200%定率法」は、カッコ書きで「償却率 年20%」と具体的な償却率が与えられているので問題ないと思いますが、次に本試験で出題される場合は自力で償却率を計算する必要があるかもしれないので、参考までに計算方法を確認しておきましょう。計算自体は簡単です。

  1. 定額法の償却率(1÷耐用年数)を計算する → 1÷10=0.1
  2. 求めた償却率に200%…つまり2を掛ける → 0.1×2=0.2

 第3問は、決算整理事項1の売上割戻引当金の処理が難しかった…というか初めて見た方もいらっしゃると思います。

 私の知る限りでは売上割戻引当金が簿記2級で出題されたことはありませんが、先日、日本商工会議所が公表した新試験範囲のサンプル問題に「売上割戻引当金は現行の試験範囲に含まれている」旨の記載があったため、おそらく保険的な意味で予想問題に入れたと考えられます。

 金額の計算は貸倒引当金と同じように考えれば大丈夫ですが、問題の指示にもあるように繰入額の計上方法がちょっと特殊で、売上高から直接控除する形で損益計算書に計上します。出題可能性は低いので、参考程度にご確認ください。

 第4問は、製造原価報告書の製造間接費配賦差異のところが少し難しいかもしれませんが、その他はいたって普通の問題です。間違ってしまった方は、解説45ページの勘定連絡を使ってきちんと復習しておきましょう。

 第5問は簡単なので、特に問題ないと思います。差異分析では毎度おなじみのボックス図・シュラッター図を書いて、各差異の金額を計算するだけです。

★第3予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 難しい 普通 簡単
5分 15分 20分 35分 20分 15分 10分

ウラ予想

 第1問の問3は「創立費」と「開業費」のどちらを使うか悩んだ方がいらっしゃるかもしれませんが、設立の準備から設立登記までにかかった費用は創立費勘定で、設立登記後から営業開始までにかかった費用は開業費勘定で処理します。

 本問の、設立に伴う登記費用・株式発行に伴う諸費用は設立登記前に発生した費用なので創立費勘定で処理します。

 また、問4は第140回日商簿記検定2級・仕訳問題3の類題です。どちらも処理自体は簡単なので、あわせて押さえておきましょう。

 第2問は、まずはじめに問題資料の22枚の伝票を元に仕訳を考えます。金額が分からないところは空欄にしておきましょう。

 なお、本問は仕訳日計表・総勘定元帳だけでなく得意先元帳の記入も求められているので、売掛金に関しては勘定科目の後ろに商店名を付けることをおすすめします。

ウラ予想・第2問の下書き1
ウラ予想・第2問の下書き1(PDF版

 次に、答案用紙の仕訳日計表・総勘定元帳・得意先元帳に予め記入されている金額などを元に、空欄部分の金額をパズル感覚でどんどん埋めていきましょう。処理自体は簡単なので特に問題ないと思います。下書きが完成したら、あとは集計するだけです。

ウラ予想・第2問の下書き2
ウラ予想・第2問の下書き2(PDF版

 第3問は「万が一、本支店会計の問題が出るとしたらこんな感じ!」という斬新な切り口の問題です。個人的には面白いと思いますが、あくまでも保険的な位置づけの問題なので、時間に余裕のない方は飛ばしても構いません。

 京都支店の税引前利益は解説62ページのような損益勘定を自作して金額を計算しますが、なんだかんだで計算するのに結構時間がかかるので、解答時間に余裕が無い場合は「捨て問」と考えて他の問題に移るのもアリだと思います。

 第4問は簡単なので、特に問題ないと思います。

 第5問は、問題文の「売上高営業利益率は12%だった」から営業利益の金額が504,000円(=4,200,000円×12%)と分かるので、まずは固定費の金額、さらに固定製造原価の金額を逆算して求めます。

 問4は損益分岐点販売数量をXと置くと、貢献利益を480Xと表すことができるので「480X-1,176,000円=0円」をxをについて解くだけです。

 また、問5は目標営業利益を達成する売上高をSと置くと、貢献利益を0.4Sと表すことができるので「0.4S-1,176,000円=648,000円」をSをについて解くだけです。

★ウラ予想の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 普通 普通 簡単 簡単
5分 20分 30分 30分 15分 10分 10分

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