書籍概要

  1. 無敵の簿記2級 第142回直前総まとめ
    教材種別:
    直前対策本
    出版社:
    TAC出版
    ページ数:
    192ページ
    サイズ:
    25.7 × 18.2 × 2 cm
    価格:
    1,200円(税別)

     第142回日商簿記検定2級対策用の直前対策本です。一発的中予想問題(1回分)の他に、出題区分の改定情報や全国のTAC講師19名による「出題予想ランキング」、各問題ごとの攻略法を分かりやすくまとめた「日商2級出た順マスター」などが収載されています。

     また、マンガの会話形式で仕損・減損を学べる「BAR ふののれん物語」や、資料が読みづらい問題の対策法ををまとめた「袋とじ」、簿記2級受験生が押さえておくべき財務諸表のひな形や勘定科目別の要点ポイントをまとめた別冊「ネコの手BOOK」など、独学者にとって有益な情報も多数用意されています。

    管理人のレビュー

     「無敵の簿記」というイケイケな感じのネーミングとは裏腹に、内容は非常に堅実的で読みごたえのある1冊に仕上がっています。表紙のお姉さんも無駄にかわいいです。

     TACとしては「試験の直前に受験生に読んで欲しい本」という位置づけで販売していますが、第1問~第5問の直近の出題状況や試験範囲の改定情報、本試験でよく問われる問題の効率的な解き方が大問ごとに分かりやすくまとめられているので、個人的にはテキスト&トレーニングを消化して過去問対策にとりかかる前に本書を読むことをおすすめします。

     具体的には…まずはテキストとトレーニングで簿記2級の基本をマスターし、本書を使って本試験の出題状況や各問題ごとの効率的な解き方などを確認してから、過去問題集・予想問題集に進んでいくと効率的かつ効果的に勉強できると思います。なお、一発的中予想問題は難しめに作られているので最後の総仕上げの時に解きましょう。

    テキスト&トレーニング→直前対策本(本書)→過去問題集・予想問題集

    試験範囲の改定情報
    試験範囲の改定情報
    講師による出題予想ランキング
    講師による出題予想ランキング

     試験範囲の改定情報ページでは、改定がなされる理由、全体像の説明、追加される論点・削られる論点の一覧、本年度試験への影響などが簡潔にまとめられています。また、出題予想ランキングページでは、TAC講師19名の投票形式によるランキングが掲載されています。

    第1問対策ページ
    第1問対策ページ
    重要仕訳ランキング
    重要仕訳ランキング

     日商2級出た順マスターの第1問対策には、重要視訳ランキングBEST57が掲載されています。「第133回出題」「第137回出題」というように出題された試験回も併記されているので、過去に出題された重要仕訳をサクッと確認することができます。

    第2問対策ページ
    第2問対策ページ
    ワンポイントテクニック
    ワンポイントテクニック

     第2問以降も大問別に対策方法がまとめられています。また、各問題の注意点や効率の良い解き方などを紹介する「ワンポイントテクニック」が、ところどころに挿入されています。

    誌上講義 減損・仕損
    誌上講義 減損・仕損
    2大特別企画(袋とじ)
    2大特別企画(袋とじ)

     お堅いコンテンツだけでなく、マンガ形式でゆる~く仕損・減損の考え方や処理方法を学べる「BAR ふののれん物語」や、ここだけで読める!見た人だけが合格る!というキャッチコピーが付けられた「袋とじ」など、雑誌感覚で楽しめるコンテンツも用意されています。

    別冊・ネコの手BOOK1
    別冊・ネコの手BOOK1
    別冊・ネコの手BOOK2
    別冊・ネコの手BOOK2

     別冊になっているネコの手BOOKには、本試験前の過ごし方&持ち物チェックシートや簿記2級で必ず押さえておくべき基本知識などが簡潔にまとめられています。特に「セットで覚える勘定科目のポイント」は、試験前の最後の確認にピッタリだと思います。

     価格(税抜)は1,200円です。Amazonや楽天ブックスは定価販売になりますが、直販サイトでは常時、定価の10%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で購入(10%オフ)

    Amazonで購入(定価)

    楽天ブックスで購入(定価)

    予想問題集と直前対策本の違い

     受験生の方から「予想問題集と直前対策本の違いってなんですか?両方やる必要ってありますか?」という質問をよくいただきます。

     なんとなく、どちらも試験前の直前期にやるものなかな?と思われるかもしれませんが、予想問題集はその名の通り本試験で出題が予想される問題をたくさん解くために使う教材で、直前対策本は本試験に関する幅広い情報を効率的に収集するために使う教材です。両者は「使う目的」が異なります。

     確かに「出題予想や予想問題が付いている」などの共通点もありますが、出題予想の切り口も違いますし、収載されている予想問題も異なりますので、可能であれば両方を使って勉強することをおすすめします。

     なお、直販サイトでは「予想問題集と無敵の簿記の2冊セット」を定価の15%オフ&送料無料で購入することができるので、ネットで購入する場合は直販サイトの利用をおすすめします。

    直販で購入(15%オフ)

管理人が実際に一発的中予想問題を解いてみました!

 第1問の問1は、まず「仕入先振出当店宛の約束手形75,000円」の修正仕訳を行います。

(借) 受取手形 75,000
 (貸) 現金 75,000

 そのうえで、帳簿残高157,500円(=232,500円-75,000円)と実際有高157,200円(=93,600円+30,000円+31,500円+2,100円)との差額を雑損勘定で処理します。

(借) 雑損 300
 (貸) 現金 300

 また、問4は記帳方法が直接法なので、減価償却累計額勘定を使って解答しないように気をつけてください。なお、直接法の仕訳は「間接法の仕訳を考える→借方の減価償却累計額と貸方の固定資産を相殺消去する」という流れで考えると簡単です。

 第2問は、簡単なので特に問題ないと思います。仕訳を書いて、答案用紙の株主資本等変動計算書の空欄を埋めるだけです。

 なお、問題文のなお書きに「純資産のマイナスとなる場合には、金額の前に△印を付し…」という指示があるので、金額が減少する部分については△マークを忘れずにつけてください(△マークを付けないと、金額があっていても不正解になります)。

 第3問は、賞与引当金繰入と売上割引を販管費に入れるか営業外費用に迷った方がいらっしゃるかもしれませんが、売上割引は事業的な費用ではなく金融的な費用に分類されるので、損益計算書上では営業外費用として処理します。

 また、資料Ⅲの決算理事項8の長期借入金の利息について、利率に関する情報が与えられていないので「ん?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、期首の再振替仕訳と利息支払日の10月31日の仕訳から1か月あたりの利息の金額を求めることができます。

(借) 未払利息 5か月分の利息
 (貸) 支払利息 5か月分の利息
(借) 支払利息 12か月分の利息
 (貸) 現金など 12か月分の利息

 支払利息に着目すると、借方に「12か月分の利息」、貸方に「5か月分の利息」が計上されているので、差し引きすると7か月分の利息になります。この7か月分の利息が資料Ⅰの「支払利息 14,000」になるので、14,000円を7か月で割って、1か月分の利息2,000円を算定します。

 1か月分の利息が算定できたら、利払日の翌日から決算期末尾までの5か月分の利息10,000円(=@2,000円×5か月)を見越し計上します。

(借) 支払利息 10,000
 (貸) 未払利息 10,000

 第4問は、工場消耗品を間接材料費として処理するのがポイントです。工場消耗品の他にも、消耗工具器具備品費(間接材料費)、法定福利費(間接労務費)、福利厚生費(間接経費)、特許権使用料(直接経費)などは特に間違えやすいので、費目別の分類があいまいな方はテキスト等に戻ってきちんと復習しておきましょう。

 第5問は、仕損品評価額の取り扱いが難しいです。X製品は「完成品のみ負担」なので、完成品総合原価から仕損品評価額を差し引けばOKですが、Y製品は「途中発生→両者負担」なので、当期製造費用から仕損品評価額を差し引いたうえで原価の按分を行う必要があります。

 私が知るかぎりでは、本試験でここまで深く問われたことはありませんので(仕損品評価額はゼロという問題がほとんどです)、本問は参考程度に押さえておけば十分だと思います。

一発的中予想問題の「各問題の難度」と「解答時間の目安」
準備 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問 見直し
普通 簡単 難しい 普通 難しい
5分 20分 15分 30分 20分 20分 10分

質問掲示板のご案内

 本書の一発的中予想問題に関する質問は、簿記検定ナビ内の日商簿記検定2級に関する質問掲示板で受け付けております(もちろん無料です)。

 一発的中予想問題を実際に解いている&問題が手元にあるので、ご質問に対してすぐに回答できると思います。お気軽にご利用ください。