日商簿記検定3級 第154回総評(過去問分析)

第1問 5問とも簡単な仕訳問題。特に問1と問5はテキストの確認問題レベルです!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 新論点からの出題は問2の「売上取引・消費税・受取商品券」だけで、残りの4問は過去に何度も出題されたことのある形式の簡単な問題でした。

 市販されている仕訳教材や簿記検定ナビの仕訳対策教材できちんと対策していれば、短い解答時間で20点満点が取れたと思います。

 難易度アンケートでも、70%以上の受験生が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第2問 複数の帳簿から取引を推定する仕訳問題。25日の取引はやや難しいです!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【帳簿組織】に関する仕訳問題でした。

 問題資料で与えられた現金出納帳・売上帳・買掛金元帳からひとつひとつの取引(仕訳)を推定しますが、各取引が複数の帳簿にまたがっているので、ケアレスミスしないように慎重に解答しましょう。

 難易度アンケートでは、約60%の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第3問 当座預金口座が2つ登場する試算表作成問題。仕訳時にひと工夫しましょう。

第3問の難度アンケート結果

 第3問は【残高試算表】の作成問題でした。

 当座預金口座が2つ登場する(当座預金近畿銀行、当座預金関東銀行)ので、仕訳を考えるさいにひと工夫する必要がありますが、全体的な難度・ボリュームは平均~やや易しいレベルの問題です。

 難易度アンケートでも、約70%の受験生が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第4問 語群選択の問題。語句そのものではなく番号で解答しましょう!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【語群選択】に関する問題でした。

 5.の「損益法と財産法の計算方法」は、市販テキストではほとんど紹介されていない論点なので間違えてもしょうがないです。逆に、その他の5つはすべて基本的な内容なので、絶対に落としてはいけません。

 難易度アンケートでは、60%弱の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。合格するためには、最低でも10点(6問中5問正解)は取りたい問題です。

第5問 貸借対照表と損益計算書の作成問題。耐用年数到来済みの固定資産が初登場!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【財務諸表】の作成問題でした。

 決算整理事項等1(振込手数料の処理)と決算整理事項等4(耐用年数到来済みの備品の取り扱い)は初めて出題される形でしたが、問題文に丁寧な指示が入っていたので、時間をかけてじっくり考えれば正答にたどり着けたはずです。

 難易度アンケートでは「かなり簡単だった」という回答が一番多かったものの、「普通ぐらいだった」「やや難しかった」という回答も多かったです。

まとめ 

全体的な難度に関するアンケート結果

 第154回日商簿記3級は、難度・ボリュームともに平均~やや易しいレベルの問題が多く、受験生アンケートでも「やや簡単だった」という回答が一番多かったです。

 このまとめを書いている時点ではまだ全体の合格率(確定値)は発表されていませんが、平均合格率(約40%)よりもやや高い50%前後になる見込みです。

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な論点の問題から優先的に解くのが鉄則です。

 試験開始の合図とともにすぐに解き始めるのではなく、まずは全ての問題をチェックして、解く順番と大まかな時間配分を決めましょう。

  • 解き始める前にやるべきこと
    1. 問題用紙・答案用紙をひととおり確認する
    2. 解く順番と大まかな時間配分を決める
    3. 気持ちを落ち着かせるため、目を閉じて大きく深呼吸する

 第1問仕訳問題に関しては、今回と同じように過去問類似問題をベースとした出題が予想されます。簿記検定ナビの仕訳対策教材できちんと対策しておきましょう。

 もし難度の高い問題が出題された場合は、問題に列挙されている勘定科目や問題文の指示などをヒントにしてなんとか解答仕訳を考えましょう。取引ごとに細かく区切って考えるのも効果的です。

 第3問試算表作成問題が鉄板ですが、今回よりも難度の高い&分量の多い問題(試算表だけでなく売掛金・買掛金明細表まで作らされる問題)が出題される可能性があります。

 過去問や予想問題を何度も解いて処理スピードのアップを図っておきましょう。また、勉強時間に余裕がある方はぜひ「T勘定を使った解き方」をマスターしてください。

 第5問の最近の出題状況は以下のとおりです。精算表作成問題よりも財務諸表作成問題がよく出題されています。

 第148回→第149回、第151回→第152回のように、財務諸表は2回連続で出題されることもあるため、第155回は精算表・財務諸表のどちらが出題されてもおかしくない状況です。

 第3問対策と同様に、過去問や予想問題をたくさん解いて万全の対策をしておきましょう。



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