第151回日商簿記検定2級 第4問(部門別計算)の過去問分析

第4問 サクッと解けそうで解けない部門別計算の問題。ケアレスミスに気をつけて!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【部門別計算】に関する問題です。

 なんとなく簡単に解けそうな気がしますが、問題資料に予定と実際の数字が混在していますし、実際部門費などの細かいひっかけもあるので、実際に解いてみると意外と手こずる問題です。

 難易度アンケートでも「普通ぐらいだった」「やや難しかった」という回答が多かったです。ただ、第1問・第3問の難度を考えると、少なくとも15点~18点は取りたいところです。

問1 修繕部費の予定配賦率

 補助部門費の予定配賦は初めての出題だったため、どう処理すべきか迷った方も多いかもしれませんが、考え方は製造部門費の予定配賦と同じです。

 問題資料1の「修繕部費の年間予算額」を問題資料2の「年間予定修繕時間」で除して「修繕部費の予定配賦率」を計算しましょう。

  • 5,600,000円÷(600時間+800時間)=4,000円/時間

問2 第一製造部費と第二製造部費の予定配賦率

 問1で計算した「修繕部費の予定配賦率」に問題資料2の「各製造部の年間予定修繕時間」を乗じて「各製造部への予定配賦額」を計算しましょう。

  • 第一製造部への予定配賦額:@4,000円×600時間=2,400,000円
  • 第二製造部への予定配賦額:@4,000円×800時間=3,200,000円

 次に、問題資料1の「各製造部の部門費」に上で計算した「修繕部費の予定配賦額」を加えて「各製造部の年間予算額」を計算しましょう。

  • 第一製造部の年間予算額:45,600,000円+@4,000円×600時間=48,000,000円
  • 第二製造部の年間予算額:36,800,000円+@4,000円×800時間=40,000,000円

 さらに、上で計算した「各製造部の年間予算額」を問題資料3の「各製造部の年間予定機械稼働時間」で除して「各製造部費の予定配賦率」を計算しましょう。

  • 第一製造部費の予定配賦率:48,000,000円÷8,000時間=6,000円/時間
  • 第二製造部費の予定配賦率:40,000,000円÷20,000時間=2,000円/時間

問3 第一製造部費と第二製造部費の予定配賦額

 問2で計算した「各製造部費の予定配賦率」に問題資料4の「当月の実際機械稼働時間」を乗じて「各製造部費の予定配賦額」を計算しましょう。

  • 第一製造部費の予定配賦額:@6,000円×690時間=4,140,000円
  • 第二製造部費の予定配賦額:@2,000円×1,720時間=3,440,000円

問4 修繕部費の配賦差異

 まず、問1で計算した「修繕部費の予定配賦率」に問題資料5の「当月の実際修繕時間」を乗じて「修繕部費の予定配賦額」を計算しましょう。

 そのうえで、問題資料6の「当月の実際部門費」との差額を配賦差異として処理します。なお、本問は予定配賦額よりも実際発生額のほうが大きいので、借方差異(不利差異)になります。

  • 修繕部費の予定配賦額:@4,000円×(52時間+72時間)=496,000円
  • 修繕部費の実際発生額:502,200円
  • 修繕部費の配賦差異:496,000円-502,200円=▲6,200円(借方差異)

問5 第一製造部費の配賦差異

 問3で計算した「第一製造部費の予定配賦額」と、問題資料6の「当月の実際部門費」に「修繕部費の予定配賦額」を加えた実際発生額との差額が「配賦差異」になります。

 なお、問題資料6の「当月の実際部門費」は補助部門費配賦の金額です。「修繕部費の予定配賦額」を足し忘れないように気をつけましょう。

 また、各製造部に配賦するのは「修繕部費の予定配賦額」です。「実際発生額(502,200円)」を使わないように気をつけましょう。

  • 第一製造部費の予定配賦額:4,140,000円
  • 第一製造部費の実際発生額:3,957,000円+@4,000円×52時間=4,165,000円
  • 第一製造部費の配賦差異:4,140,000円-4,165,000円=▲25,000円(借方差異)

 第二製造部費の配賦差異も同様に計算することができます。参考までに計算方法・差異の金額をご確認ください。

  • 第二製造部費の予定配賦額:3,440,000円
  • 第二製造部費の実際発生額:3,238,000円+@4,000円×72時間=3,526,000円
  • 第二製造部費の配賦差異:3,440,000円-3,526,000円=▲86,000円(借方差異)


ページの先頭へ