日商簿記検定3級 第150回総評(過去問分析)

第1問 問4以外は過去問類似問題。簿記3級は仕訳問題で貯金を作りましょう!

第1問の難度アンケート結果

 第1問は今回も【仕訳問題】でした。

 問4以外は過去問類似問題でしたし、問4の資本的支出・収益的支出を問う「固定資産の修繕」も、第145回の第4問(語句記入)や第149回の第4問(語群選択)などで何度か出題されている論点です。

 受験生アンケートでは「やや難しかった」という回答が多かったですが、仕訳対策・過去問対策をきちんとやっていた方は、短い解答時間で20点満点が取れたのではないでしょうか。

第2問 簡単な補助簿の選択問題。仕訳の売掛金には商店名を付けましょう!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は【補助簿の選択】に関する問題です。

 難度・ボリュームともに平均レベル以下の問題なので、合格するためには短い解答時間で10点満点を取らなければいけない問題です。

 受験生アンケートでも、70%弱の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第3問 二重仕訳を考慮する必要がある試算表作成問題。下書きを工夫しましょう!

第3問の難度アンケート結果

 第3問は予想通り【試算表作成問題】でした。

 仮払金や所得税の源泉徴収の処理など、やや難しい処理がいくつかありましたが、全体的な難度・ボリュームは平均レベルの問題です。

 受験生アンケートでも「普通ぐらいだった」という回答が多かったです。

第4問 スタンダードな伝票会計。短い解答時間で10点満点を狙いましょう!

第4問の難度アンケート結果

 第4問は【伝票会計】の問題でした。

 (2)の顧客負担の送料の処理が少し難しかったかもしれませんが、全体的な難度は平均レベル以下の問題です。短い解答時間で10点満点を狙いましょう。

 受験生アンケートでも、50%以上の方が「かなり簡単だった」「やや簡単だった」と回答しています。

第5問 一筋縄ではいかない精算表作成問題。部分点を積み上げていきましょう!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【精算表作成問題】でした。

 決算整理事項等4の「保険の解約」は過去に出題されたことのないパターンなのでびっくりされたかもしれませんが、仕訳自体は5か月分の保険料を未収入金に振り替えるだけです。

 他にも「売上原価の算定」や「利息の前払処理」など、やや難しい処理がいくつかあったため、意外と点数が伸びなかった受験生が多かったようです。

 受験生アンケートでも、「やや難しかった」という回答が一番多かったです。

まとめ 仕訳対策・過去問対策を制する者が簿記3級を制する!

全体的な難度に関するアンケート結果

 第150回日商簿記検定3級は難度・ボリュームともに平均レベルの問題が多かったので、過去問や予想問題を使ってきちんと勉強していれば、余裕をもって合格できる試験回だったと思います。

 受験生アンケートはきれいにバラけていて、「かなり簡単だった・やや簡単だった」「普通ぐらいだった」「やや難しかった・かなり難しかった」が約3分の1ずつという結果になりました。

 このまとめを書いている時点ではまだ合格発表が始まっていませんが、40%前後ぐらいの平均的な合格率を予想しています。

問題を解く順番について

 日商簿記検定に限らず、資格試験の問題は簡単な問題・自分の得意な問題から優先的に解くのが鉄則です。試験開始の合図とともにすぐに問題を解き始めるのではなく、まず全ての問題をチェックして、簡単な問題・自分の得意な問題から順番に解いてください。

第151回試験の対策について

 第1問の仕訳問題に関しては過去問類似問題をベースとした出題が予想されますが、今回の問4のように初めて見るような問題(または難度の高い問題)が出題される可能性もじゅうぶんに考えられます。

 このような問題が出題された場合は、問題に列挙されている勘定科目や問題文の指示などをヒントにしてなんとか解答仕訳を考えましょう。テンパってしまって解答時間を浪費しないように気をつけてください。

 第3問は試算表作成問題が鉄板ですが、今回よりも難度の高い&分量の多い問題が出題される可能性もあります。過去問や予想問題を何度も解いて処理スピードのアップを図っておきましょう。

 第5問の最近の出題状況は以下のとおりです。精算表作成問題よりも財務諸表作成問題がよく出題されています。

 第151回は(順番的には)財務諸表作成問題が本命になります。直近の過去問を使って万全の対策をしておきましょう。



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