第149回日商簿記検定3級 第5問(財務諸表作成問題)の過去問分析

第5問 難度・ボリュームともに平均レベルの財務諸表作成問題です!

第5問の難度アンケート結果

 第5問は【財務諸表作成問題】でした。

 難度・ボリュームともに平均レベルの問題だったので、過去問対策をきちんとやっていた方は、短い解答時間で満点に近い点数が取れたのではないでしょうか。

 受験生アンケートでは「普通ぐらいだった」という回答が一番多かったですが、合格するためには最低でも8割(30点満点中24点)は取りたい問題です。

解答手順

 本問は、問題資料(2)の決算整理事項等の各取引の仕訳を下書きしたうえで、各勘定の金額を集計して答案用紙の貸借対照表・損益計算書を完成させましょう。

決算整理事項等1(現金過不足)

決算整理事項等1
(借)通信費 800
(借)雑損 200 ※1
 (貸)現金過不足 1,000

※1 1,000円-800円=200円

 決算期末において、現金過不足のうち原因が判明したものは適当な勘定科目に振り替え、原因が判明しなかったものは雑損または雑益に振り替えます。

決算整理事項等2(訂正仕訳)

決算整理事項等2
(借)売上 20,000
 (貸)前受金 20,000

 本来、前受金として処理すべき仕訳を売上で処理していたことが判明した場合は、売上を前受金に振り替えて修正します。

決算整理事項等3(仮払金の振り替え)

決算整理事項等3
(借)備品 120,000
 (貸)仮払金 120,000

 仮払金を備品に振り替えます。

決算整理事項等4(貸倒引当金の設定)

決算整理事項等4
(借)貸倒引当金繰入 7,000 ※2
 (貸)貸倒引当金 7,000

※2 360,000円×2%-200円=7,000円

 決算整理で売掛金や貸倒引当金の金額は動いていないので、決算整理前残高試算表の金額を使って貸倒引当金の繰入額を求めましょう。

決算整理事項等5(売上原価の算定)

決算整理事項等5
(借)仕入 180,000
 (貸)繰越商品 180,000
(借)繰越商品 203,000
 (貸)仕入 203,000

 解答にあたっては、上記の仕訳を考える必要はありません。以下のような商品ボックスをササッと書いて、売上原価の金額を把握しましょう。

商品ボックスの下書き
商品ボックスの下書き

決算整理事項等6(固定資産の減価償却)

決算整理事項等6
(借)減価償却費 255,000 ※3
 (貸)備品減価償却累計額 255,000

※3 250,000円+5,000円=255,000円

 旧備品は1年分の減価償却費を計上するだけですが、新備品は9月1日に購入しているので4か月分(平成29年9月1日~12月31日)の減価償却費を月割りで計算しましょう。

  • 旧備品の減価償却費:2,000,000円÷8年=250,000円
  • 新備品の減価償却費:120,000円÷8年×4か月/12か月=5,000円

決算整理事項等7(費用の前払い)

決算整理事項等7
(借)前払家賃 15,000
 (貸)支払家賃 15,000

決算整理事項等8(収益の前受け)

決算整理事項等8
(借)受取手数料 30,000 ※4
 (貸)前受手数料 30,000

※4 @30,000円×1か月=30,000円

 受取手数料は、2月1日に向こう1年分を受け取っているので、次期に属する1か月分(平成30年1月1日~1月31日)の手数料を前受処理します。

決算整理事項等9(費用の未払い)

決算整理事項等9
(借)支払利息 3,500 ※5
 (貸)未払利息 3,500

※5 200,000円×3%×7か月/12か月=3,500円

 当期の6月1日に借り入れを行っているので、当期に属する7か月分(平成29年6月1日~12月31日)の利息を未払計上します。



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