第149回日商簿記検定3級 第2問(勘定記入)の過去問分析

第2問 10%値上げされた今年の支払額の処理がポイントになる勘定記入の問題!

第2問の難度アンケート結果

 第2問は、保険料に関する【勘定記入】の問題です。

 10%値上げされた今年の支払額の処理がやや難しかったかもしれませんが、その他の処理や問題形式自体は過去に何度も出題されているパターンの問題です。

 ただ、受験生アンケートでは50%以上の方が「やや難しかった」「かなり難しかった」と回答しており、全体の出来はあまり良くないようです。

模範解答

(イ) (ロ) (ハ) (a) (b)
前払保険料 損益 次期繰越 14,000 15,400
完成前の保険料勘定と前払保険料勘定
完成前の保険料勘定と前払保険料勘定

 本問はまず、昨年までの支払額と今年の支払額の1か月あたりの金額を求めましょう。問題資料で与えられている1年分の保険料を12か月で按分してください。

  • 昨年までの支払額(月額):24,000円÷12か月=@2,000円
  • 今年の支払額(月額):26,400円÷12か月=@2,200円

12月31日の仕訳(前期)

(借)前払保険料 14,000 ※1
 (貸)保険料 14,000

※1 @2,000円×7か月=14,000円

 前期末において、当期に属する7か月分(1月1日~7月31日)が前払計上されています。計算に使う単価は、昨年までの支払額(月額)の@2,000円です。

1月1日の仕訳(当期)

(借)保険料 14,000
 (貸)前払保険料 14,000

 当期首において再振替仕訳が行われています。仕訳自体は、前期末に切った仕訳の逆仕訳になります。

8月1日の仕訳(当期)

(借)保険料 26,400 ※2
 (貸)現金 26,400

※2 問題資料「今年の支払額は10%アップして ¥ 26,400 となった」より

 1年分(当期の8月1日~次期の7月31日まで)の保険料を支払ったさいの仕訳です。金額は10%アップ後の26,400円(=@2,200円×12か月)になります。

12月31日の仕訳(当期)

決算整理仕訳
(借)前払保険料 15,400 ※3
 (貸)保険料 15,400

※3 @2,200円×7か月=15,400円

 当期末において、次期に属する7か月分(1月1日~7月31日)を前払計上します。計算に使う単価は、今年の支払額(月額)の@2,200円です。

決算振替仕訳
(借)損益 25,000 ※4
 (貸)保険料 25,000

※4 14,000円+26,400円-15,400円=25,000円(貸借差額)

 さらに、保険料勘定の期末残高を損益勘定に振り替えます。

1月1日の仕訳(次期)

(借)保険料 15,400
 (貸)前払保険料 15,400

 翌期首においても、当期首と同様に再振替仕訳が行われます。仕訳自体は、当期末に切った決算整理仕訳の逆仕訳になります。

完成後の保険料勘定と前払保険料勘定
完成後の保険料勘定と前払保険料勘定


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